プロネクサスは、 上場企業のディスクロージャー、IR支援大手。電子開示用システムに強み。利益は上期偏重。
株主優待はクオカードです。1年以上で長期優遇制度があります。
プロネクサスの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
市況影響あるもインフラ並の安定感
事業内容
プロネクサスは、上場企業や投資信託等の情報開示やIRのサポートを行っています。
システムおよびコンサルで開示実務を効率化するサービスを提供しており、具体的には決算短信や有価証券報告書、株主総会の招集通知、投資信託販売資料等の制作に関わっています。
具体的な売上構成としては以下に紹介されています。
上場会社ディスクロージャーが43%、上場会社IR等が22%で主力となっています。
また、金融商品ディスクロージャーが32%ともう一翼を担っています。
投資信託・J-REIT・外国債券等の開示書類・販売用資料等が対象です。
引用元:RYUの投資日記
英文化ニーズ
アベノミクス以降、外国人投資家が日本株へ投資していることや、情報開示の重要性が高まったことで、情報開示やIRにおける英文化ニーズも高まっています。
このニーズを取り込むことが、プロネクサスの成長になっています。
日本企業各社は外国人投資家を対象としたIRにおいて開示書類やIRツールの英訳や英文サイトに力を入れていまして、英文ディスクロージャー・IRのニーズが拡大してきています。
引用元:New Market Creation – 市場創造
鉄壁の財務と株主還元
無借金経営が続いており、キャッシュが積み上がっています。
2018年3月期においては、自己資本比率74%、143億円のキャッシュを保持しています。
そのため配当と自社株買いによって100%超の株主還元を行っており、大きな設備投資は不要なビジネスモデルであることからこれからも株主還元が続くものと思われます。
中期経営計画
プロネクサスは2019年3月期を最終年度とする3ヵ年の中期経営計画を発表しています。
2019年3月期において、売上高230億円(年率+3%成長)、営業利益28億円(年率+8%成長)を目標値としています。
2018年3月期で2年を終えましたが、ほぼオンラインの実績となっており、中期経営計画の達成も確実視されます。
株主優待はクオカード
株主優待は保有株式数に応じてクオカードがもらえます。
また、1年以上、3年以上、5年以上でさらにクオカードの金額が増える長期優遇制度を設けています。
- 1年未満
- 100株以上 500円相当
- 1,000株以上 1,000円相当
- 1年以上
- 100株以上 1,000円相当
- 1,000株以上 3,000円相当
- 3年以上
- 100株以上 1,500円相当
- 1,000株以上 5,000円相当
- 5年以上
- 100株以上 2,000円相当
- 1,000株以上 7,000円相当
総合評価
市況影響を受けるものの、企業が存続するために必須の業務をサポートしていることから、インフラ並の安定感があります。
中期経営計画に沿って業績をしっかり上げてきていることや、鉄壁の財務、株主還元の継続も安心感があります。
2018年5月段階でPER18.9倍/PBR1.8倍と、1桁成長にしては高評価なのは、上記の安定感・安心感が評価されているからだと思われます。
株主優待には長期優遇制度があることからも、長期で保有したい銘柄だと思います。PER15倍程度まで下がれば押し目買いしたいところです。
指標的にはやや高いかなとも指摘されていますが、のんびり持っておけばそれでいいと評価されています。
プロネクサスは指標的にはやや高いかな?と感じる株価位置ですが、創業80年以上の実力有る証券印刷のリーディングカンパニーですし、近年は着実な利益成長が続いてもいる「あ、これはのんびりと持っとけばそれでいいやつやな。」と感じる銘柄です。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌
全体的にそこそこの評価であり、長期保有で優待利回りが上がる点も評価されています。
株価(1,298円)★★★☆☆:このあたりを上下しています
配当金(2.0%)★★★☆☆:標準レベル
優待内容 ★★★★☆:5年以上の継続保有で利回り1.5%
参考指標:PER 20.6倍、PBR 1.62倍
総合得点(15点満点):9点
※ データは2018年2月16日終値時のものです
引用元:「マイホームへの道」株主優待・ふるさと納税で豊かな生活
大きな利益成長はなさそうでも、自社株買いを含めた株主還元が強力であり、まったり保有に適していると評価されています。
配当性向基準は30%以上、総還元性向は100%超となっています。
大きく利益成長する姿は想像しにくいですが、自社株買いによりEPSが向上し、配当がUPしていく感じですかね。
引用元:RYUの投資日記