大発会は波乱の幕開けとなったものの、翌週には値を戻し、意外に強い展開となった2019年1月でした。
日本電産の下方修正で始まった決算シーズンですが、悪材料出尽くしとばかりに、株価的にはこれまた意外に強い展開が続いています。
マザーズの方に目を転じるとサンバイオショックが襲来中です。2/1も寄らずのストップ安3連発となっており、個人投資家のセンチメント悪化が気にかかります・・・。
そんな1月に注目を集めた個別銘柄をご紹介します。
目次
2019年1月人気株ランキング
第1位 インヴィンシブル投資法人(→)

3ヶ月連続1位となりました。
2019年1月は日経平均やTOPIXも強かったのですが、もっと強かったのがREITです。東証REIT指数連動ETFは1月はうなぎ登りとなっており、11月高値を抜けています。
そんな中、インヴィンシブル投資法人ですが、1/24には定例の運用実績報告を開示しており、主力であるホテルの稼働率やADR(平均客室単価)が順調に増加しています。
訪日旅行客数の伸びに陰りが見えてきたとはいえ、まだまだホテルは好調のようです。
第2位 投資法人みらい(→)

変わらずの2位です。
インヴィンシブルの方でも記載しましたが、REITへの熱い視線は継続しているようです。
投資法人みらいについては今月は特にニュースは無かったものの、REIT全体と同じように右肩上がりとなりました。
利回りは6%を切る水準になっており、2018年はこのあたりが天井となっていましたが、2019年はどう動くのでしょうか?!
第3位 日本たばこ産業(↑)

ワンランクアップしました。
12月は全体相場の下落に加えて、配当優待落ちもあり株価は急落となりましたが、1月は株価を戻してきています。
1/18に発表された国内紙巻たばこ販売実績速報(2018年12月)によれば、前年同月比で販売数量は-15.1%、売上収益は-8.4%と厳しい状況が続いています。
国内はジリ貧が続く中で、海外収益の伸びや安定したキャッシュフロー(配当)でどこまで株価を維持できるのでしょうか?
配当目当てで投資している個人投資家も多いと思われ、継続して注目されています。
第4位 大黒屋ホールディングス(↓)

ワンランクダウンしました。
1月も低位株として引続き注目でしょうか?
第5位 ワークマン(↑)

先月の9位から5位まで上がってきました。
1/4に発表された12月度の月次売上高は+36.1%と驚異的な数字を叩き出し、株価はまたしても高騰しました。
2018年後半から一躍注目株となったワークマンですが、2019年も引続き注目されそうです。
第6位 ダイドーリミテッド(↑)

先月の初登場8位からさらに順位を上げてきました。
12月の急落を1月中旬には全戻しするといった荒い値動きとなっています。
第7位 ハウスドゥ(NEW)

12/31に投稿したハウスドゥが初登場7位となりました。
新しい記事が少なくなった分、取り上げた銘柄は注目していただいているようです。
不動産業に業績悪化の兆しが見え始めている昨今ですが、フランチャイズ事業の安定成長や、ハウス・リースバック事業の急成長が注目されます。
2/4の2Q決算が勝負の分かれ目となりそうですので、引続き注目です。
・・・と思ったら2/1引け後に下方修正きました。
第8位 MCJ(↓)

先月より順位を下げて登場です。
12月は株価下落となりましたが、1月は株価上昇となっています。
特に目立ったニュースはありませんが、以前から個人投資家の注目度は高く、11月の2Q決算発表の後からさらに注目されている印象です。
2Q決算をきっかけとして株価下落していますが、2/4の3Q決算やいかに?!
第9位 花王(↑)

ひさしぶりにランクインしてきました。
全体相場が割と底堅かった今月ですが、ディフェンシブ銘柄やインバウンド銘柄が軒並み調子を崩す中で花王も奮わず。
株価下落で逆に注目を集める結果となりました。
第10位 日本管理センター(↑)

11月にMSワラント発行で一躍注目された日本管理センターが再度ランクインしてきました。
株価は低調となっており、未だになぜMSワラントが必要だったのか理解できる個人投資家は居ないのではないでしょうか?
番外編:ドラッグストア銘柄の比較分析

個別銘柄ではありませんが、今月注目されたのが、2018年7月に投稿したドラッグストア銘柄の比較分析です。
花王のところでも触れましたが、今月はドラッグストア銘柄の下落も目立ちました。
2018年までは非常に好調な業種であり、業績も良いだけに、株価下落で不安になった個人投資家が多くいらっしゃったのではないでしょうか。
まとめ
今月はあまり動きのないランキングでしたが、強さが続くREITと、弱さが目立ったディフェンシブ&インバウンド銘柄が注目されたようです。
1月末から決算シーズンとなっており、ここからまた物色・注目も変わってくるのではないかと思います。