リネットジャパングループは、中古買い取り・販売の『ネットオフ』展開、古本から総合化、PCなど小型家電リサイクルも併営。
株主優待は年2回(3月9月)で「NETOFF」買物券や買取クーポンです。2年以上の継続保有で長期優遇もあります。
リネットジャパングループの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
目次
リユース・リサイクルからカンボジアへ
2016年 IPO
リネットジャパングループは、2016年12月にIPOでマザーズへ上場しました。
公募価格1,830円に対して初値3,530円(公募価格比+93%)とほぼ2倍のスタートとなりました。
上場後も株価は高騰し、2017年1月には高値を付けますが、翌期の利益低迷を織り込む形でそこからは右肩下がりとなっています。
事業内容
リネットジャパングループは、3つの事業を展開しています。
ネットリユース事業
1つめはネットリユース事業です。もともとブックオフのフランチャイザーであった経験から、NETOFFというWEBサイトで、古本・CD・DVD・ゲーム等の買取と中古販売を行っています。
この分野については競争激化を予想しており、残存者利益のポジションを狙う戦略です。
ネットリサイクル事業
2つめはネットリサイクル事業です。パソコンや携帯電話など、いわゆる都市鉱山と呼ばれているものを回収・リサイクルしています。
国や自治体からの許認可、自治体連携等を進めており、参入障壁の高い分野とされています。
近年では東京オリンピックのメダルのために、都市鉱山からつくる!「みんなのメダル」プロジェクトも行っており、国や自治体との強固な連携が明確となりました。
カンボジア・ファイナンス事業
3つめは、かなり毛色が変わって、カンボジア・ファイナンス事業です。カンボジアにおいて自動車等のリース事業やマイクロファイナンスを手掛けています。
それに加えて人材関連市場として、カンボジア技能実習生の送り出し事業も始めており、カンボジアでのビジネスを拡大しています。
一見無関係に見えてしまう事業ですが、創業者である黒田社長はトヨタ自動車出身であり、豊田通商の出資を受けていることからも、自動車リースを始めたものと思われます。
リネットジャパングループ創業された黒田社長はトヨタ自動車に勤務されてま30歳近辺で退職。その後ブックオフを初めて、その流れで起業しています。その思い切りは素直に凄いなぁ。と感じます。
引用元:Kabu Berry
カンボジア・ファイナンス事業の急成長
これまでのリユースやリサイクルとは異なる分野のカンボジア・ファイナンス事業ですが、2018年9月期において、いきなり売上2.4億円まで成長させると発表されました。
GDPが日本の1/30以下であり、事業を始めていきなり2億円のビジネスというのは難しいのではないかとも指摘されています。
その中でいきなり二億円のビジネスというのはいくらSBIがバックに付いたとしても大変だとは思うのです。
引用元:Kabu Berry
しかし、2018年9月期2Q決算では、売上3.1億円(前年比904%)と既に計画上振れとなり、営業利益2,700万円と黒字化も達成しました。
今後、さらなる拡大を見込むとのことで、パッとしないリユースやリサイクル事業から、カンボジア・ファイナンス事業の急成長に注目が移ります。
昇格期待
2017年2月に優待新設、3月に株式分割を行っており、昇格に向けて準備している印象です。
ただし、1部指定条件の経常利益が2年間で5億円以上を満たさないため、業績向上がカギとなりそうです。
それでも一旦は2部へ昇格し、業績を向上させて1部昇格というパターンもあるかと思われます。
株主優待は「NETOFF」買物券や買取クーポン
株主優待は年2回(3月9月)で、100株以上一律で「NETOFF」買物券や買取クーポンがもらえます。
- 2年未満
- 「NETOFF」買物券 1,000円相当
- 「NETOFF」宅配買取クーポン
- 2年以上
- 「NETOFF」買物券 1,500円相当
- 「NETOFF」宅配買取クーポン
宅配買取クーポンは、買取時の最低額アップができるので素晴らしいと評価されています。
この優待券を使用すると査定額3万円未満で1,000円(2年以上保有の場合は1,500円)、3万円以上で10,000円(2年以上保有で15,000円)査定額がアップします。
引用元:優待投資家 平アジのおすすめ銘柄
総合評価
リユースとリサイクルの企業かと思いきや、カンボジア・ファイナンス事業という畑違いの分野で急成長する可能性が出てきました。
2018年5月時点でPER39.3倍/PBR6.79倍となっており、公募価格付近の株価ながら、指標的には割高感があり、利益回復・成長が期待されているとも思われます。