レノバは、再生可能エネルギーの発電と開発・運営が2本柱。太陽光からバイオマス、風力など多様化方針。
株主優待はクオカードです。1年以上の継続保有で長期優遇があります。
2017年IPOでマザーズ上場し、1年後に東証1部昇格となりました。
レノバの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
再生可能エネルギー発電所を開発・運営
事業内容
レノバは、太陽光・バイオマスなどの再生可能エネルギーの発電施設を開発・運営し、電力会社へ販売しています。風力・地熱については開発検討中となっており、今後の展開が期待されます。
全国各地に発電所を保有しており、地域と発電方法を分散させることで安定的な収益をあげることを目指しています。
2018年2月時点でレノバが保有する再生可能エネルギー発電所は以下の通りです。カッコ内はレノバの持分比率です。
- 太陽光
- 稼働中
- 那須塩原(100%)
- 水郷潮来(68.0%)
- 富津(51.0%)
- 菊川石山(63.0%)
- 菊川堀之内谷(61.0%)
- 大津町(100%)
- 九重(100%)
- 建設中
- 軽米西(38.0%)
- 軽米東(38.5%)
- 那須烏山(38.0%)
- 四日市(38.0%)
- 稼働中
- バイオマス
- 稼働中
- 秋田(35.3%)
- 稼働中
上記のように、現状ではほとんどが太陽光発電所となっています。
太陽光発電は、国が買取をするので安定成長するとしながらも、太陽光は本当にエコなのか?(用地確保による自然破壊が話題になります)ということや、「再生可能エネルギー促進賦課金」がどこまで続くのか?ということがリスクだと指摘されています。
「発電事業」は国がしっかり買取をしますのでこれからも安定成長するのは思うのですが
太陽光って本当にエコなのだろうか。という事と、現在の太陽光発電のコストは
「再生可能エネルギー促進賦課金」で賄わられているのですが
引用元:Kabu Berry
そこで、太陽光発電を安定収益基盤としながら、バイオマス発電所の開発・運営により成長を続ける見込みです。2018年には、西日本、徳島の2基の着工が予定されており、2019年には、御前崎、石巻の2基の着工が予定されています。
その先には、国内最大級の洋上風力事業として、秋田県由利本荘市での洋上風力発電所の開発を推進しています。
この洋上風力発電所は非常に大きな売上が想定されており、期待と不安が入り乱れています。
売上は年間600億円とのことです。
今期予測は110億円ですので
9年後の売上はこの風力発電だけで現状の5倍になります。
引用元:Kabu Berry
2017年 IPO
レノバは、2017年2月にIPOでマザーズへ上場しました。
公募価格750円に対して、初値1,125円(+50%)と上々のスタートとなりました。
その後、株価は上昇するも、すぐに天井を打ち、右肩下がりとなります。
しかし、ちょうど1年後の2018年2月に東証1部昇格となり、株主優待も新設されると、再び株価を上昇させています。
豪華な役員たち
レノバの会長である千本氏はイー・アクセスの創業者社長として有名です。
・代表取締役会長千本 倖生氏は、現在のKDDIを稲盛和夫氏らと共同創業し
イー・アクセス株式会社(現在のワイモバイル株式会社)創業した経営者としての経験値が超スゴイ!!
引用元:株の王様ブログ
また、役員にも数々の大手企業の出身者が軒を連ねており、チームとして超優秀で最強だと評価されています。
・役員に東大、MIT、マッキンゼー、NTT、ソフトバンク、竹中工務店、日銀、ゴールドマンサックス出身など超優秀な人が多く、チームとしては最強な感じがする。
引用元:株の王様ブログ
財務は借入金負担大きい
レノバの発電所開発・運営は、巨額の投資を行って、少しずつ回収していくビジネスモデルです。そのため、借入金が非常に大きくなっており、金利負担による収益悪化は常に懸念されます。
2017年5月時点で、キャッシュは129億円、借入金は400億円超(cf. 時価総額465億円)となっています。自己資本比率は12%となっています。
事業開発に必要な資金は、可能な限り営業CFと負債調達で賄うとしていますが、株価高騰時には増資リスクがつきまとうと思われます。
株主優待はクオカード
株主優待は、保有株式数と継続保有年数に応じて、クオカードがもらえます。
2018年5月基準からの開始となります。
- 1年未満
- 100株以上 300円相当
- 1年以上
- 500株以上 1,500円相当
- 1,000株以上 3,000円相当
- 10,000株以上 30,000円相当
利回りは非常に低いと指摘されています。
優待利回りは0.24%と低い水準で、配当利回りは0.0%と低い水準だと感じます。総合利回りで考えると0.2%と低い水準ということができるかなと思います。
引用元:Dr.ぱるの株主優待日記
総合評価
優秀な経営陣であることや、再生可能エネルギーの買取制度があるため、”儲かる発電所しかやらない”ことにより、安定して利益をあげていくものと思われます。
2018年5月時点でPER65.9倍/PBR6.28倍と高く評価されており、今後も年率2桁成長が期待されている印象です。
<可能な限り>営業CFと借入金で賄うとされているとはいえ、高PBRとなる株価位置では増資が相当に有利となるため、増資リスクが気になります。