リテールパートナーズ(8167)

リテールパートナーズは、食品スーパー中堅。15年に山口の丸久と大分のマルミヤストア、17年3月福岡のマルキョウ統合。

株主優待は年2回(2月8月)で買物優待券などです。

リテールパートナーズの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。

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M&Aで成長する中国・九州地方の中堅スーパー

事業内容

リテールパートナーズは中国・九州を地盤として、丸久、マルミヤストア、マルキョウのブランドで食品スーパーを展開しています。

2017年8月時点で257店舗を展開しており、内訳は以下の通りです。

  • 山口:82店舗
  • 広島:5店舗
  • 島根:1店舗
  • 福岡:61店舗
  • 大分:48店舗
  • 宮崎:24店舗
  • 長崎:16店舗
  • 熊本:12店舗
  • 佐賀:7店舗
  • 鹿児島:1店舗

丸久は山口、マルミヤストアは大分、マルキョウは福岡をそれぞれ地盤としており、その県での店舗数が多い状況となっています。

丸久が母体

リテールパートナーズは、もともとは山口県の丸久が母体です。

2000年に東証2部に上場し、M&Aを繰り返すことで成長してきました。

2015年にはマルミヤを株式交換により子会社化し、リテールパートナーズと商号変更しました。

マルキョウを株式交換で経営統合

さらに、2017年にはマルキョウを株式交換により経営統合しました。

交換比率については最悪で1:1であり、1.5:1なら喜べると分析されていた個人投資家もいらっしゃいます。

長く持ってると最悪の1:1ではうまみはありません
ね・・・。だから、喜ぶのはせめて1.5以上になったらです
ね・・・。普通に2:1になれば万歳三唱ですかね?

引用元:▼・ⅴ・▼さま専用メモ帳

結果的には、最悪と言われていた1:1の交換比率で決着しました。

鼻血噴出の目が飛び出る程の有利な交換比率とも指摘されています。

S級のウルトラバリュー株として知られた 9866マルキョウ と鼻血噴出の目が飛び出る程の有利な交換比率で統合したため、財務状態が劇的に改善され、また同時に立派な低PBR銘柄になった。

引用元:みきまるの優待バリュー株日誌

この有利な交換比率によって、巨額の負ののれんが計上されることになりました。

そのため2017年8月段階ではPER2倍代という特異的な数字となっています。

利益率低下

マルミヤ、マルキョウを取り込んだことで売上は嵩上げされましたが、丸久よりも質が落ちるメンバーを取り込んだことで利益率が低下しています。

その点を懸念するとともに、マルミヤとマルキョウを丸久流で利益率改善させれば利益成長が期待できるともコメントされています。

盟主丸久より質は落ちるメンバーを取り込んでいるってことだね。スケールメリット及び丸久流で利益率が改善してくるというシナリオなら利益がぐっと伸びてくるかもしれない。

引用元:大河の一滴

2018年春に、3社の強みを複合した新型店を出店する計画であり、そのモデル店が上手くいくかどうかが試金石となりそうです。

ローリスク・ミドルリターン

個人投資家ブログでは、マルキョウの統合を受けて、リテールパートナーズをローリスク・ミドルリターンと分析する方が多いようです。

その要因は2つあります。

1つは、マルキョウを有利な条件で統合したことによる、財務改善によって、バリュー株に変貌したことです。

要は、「マルキョウを骨の髄まで美味しくしゃぶって丸食いしたこと」によってA級の素晴らしいバリュー株に変貌 した。

引用元:みきまるの優待バリュー株日誌

もう1つは東証1部昇格というカタリストです。

大光みたいに分割や1部昇格がないと本格的には上昇しないかもしれませんが、負ける可能性の低いローリスク・ローリターン(場合によりハイリターン)の安心できる投資先として考えていました(現状含み益15%)。現状はシナリオ通りなので、いずれ1部に行って欲しいですね。

引用元:21世紀投資

中期経営計画

リテールパートナーズは、2021年2月期を最終年度とする3ヵ年の中期経営計画を発表しています。

2021年2月期において、売上高2,500億円(年率+3%成長)、経常利益80億円(年率+9%成長)を目標値としています。

売上高については新規出店によるこれまで通りのペースと思われますが、利益成長についてはマルミヤ、マルキョウの利益率改善により、ハイペースで進む見込みです。

また、潤沢な財務余力を活かしたM&Aが最大のアップサイドポテンシャルと指摘されており、中計には盛り込まれていないものの、次のM&Aが期待されています。

数字には見込んでいないと思われるものの、ディープバリュー株であったマルキョウを丸飲みしたことで創出された潤沢な財務余力を活かした追加のMAが最大のアップサイドポテンシャルと言え、向こう3年は専らそこに期待する形になると言えそうです。

引用元:なちゅの市川綜合研究所

株主優待は年2回で買物優待券など

株主優待は年2回(2月8月)で、保有株式数に応じて買物優待券またはJCBギフトカードまたは山口県産品が貰えます。

山口県産品は1,000株以上から選択できます。

最も利回りが良いのは買物優待券ですが、リテールパートナーズの店舗地域外の個人投資家はJCBギフトカードを選択する傾向です。

グルメカタログはちょっと魅力を感じますが、100万円超必要なので手が出ません。なのでギフトカード狙い。年2回なので優待利回りは1.81%あります。

引用元:株主優待侍

総合評価

M&Aによる成長と、統合後の利益率改善による成長が期待されます。財務やキャッシュフローにも問題はなく、東証1部昇格のカタリストもあります。

2018年5月時点でPER19.4倍/PBR1.16倍となっており、中期経営計画の利益成長を織り込んだ水準にあります。

ただし、中期経営計画については売上はともかく、利益については計画通りに進んでいるか注視する必要があるものと思われます。

ローリスク・ミドルリターンの銘柄として、東証1部昇格までホールドすると評価されています。

リテールパートナーズは、ローリスク・ミドルリターンの良質な期待値を持った、最上級のエクセレントな銘柄である

引用元:みきまるの優待バリュー株日誌

配当金が少なめで、他は普通の評価です。

・株価(1,319円)★★★★☆:以前より少し上昇
・配当金(1.36%)★★☆☆☆:やや少なめ
・優待内容 ★★★☆☆:利回り約1.5%。まあまあです。

・参考指標:PER 12.9倍、PBR 0.8倍

・総合得点(15点満点):8点

※データは2017年11月10日終値時のものです

引用元:「マイホームへの道」株主優待・ふるさと納税で豊かな生活

指標的に割安感があり、東証1部への昇格候補として評価されています。

割安優待銘柄であり、昇格候補銘柄としてピックアップ。指標的にはまずまず割安。業績はまあよし、財務は及第点、CFはok。総利回りは3%を超えており、2部銘柄のため昇格も期待できる銘柄です。

引用元:バネ男のディフェンシブ投資日記

マルキョウとの経営統合前(発表済)ですが、すべて普通との評価です。

【 きびなごの格付け 】 C
〔A~Eの5段階評価で、Aが最高・Cが普通・Eが最低〕
・業績安定度:C
・財務安定度:C
・配当利回り:C
・割安度:C

引用元:株主優待と高配当株を買い続ける株式投資ブログ

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