ロイヤルホールディングス(ロイヤルHD)は、外食老舗。『ロイヤルホスト』と天丼『てんや』が柱。空港など施設内食堂や機内食、ホテルも展開。
株主優待は年2回(6月12月)で優待食事券です。
ロイヤルHDの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
目次
銀行出身の経営者のもとでホテル事業が成長を牽引
事業内容
ロイヤルHDは、ファミレス「ロイヤルホスト」、天丼・天ぷら「てんや」、ステーキ・ハンバーグ「カウボーイ家族」などのブランドで全国に外食チェーンを展開しています。
外食事業を基幹事業としながらも、コントラクト事業、機内食事業、ホテル事業、食品事業の計5つの分野で事業を行っています。
ロイヤルホストは少し値段が高いという印象ですが、最近は絶好調であると評価されています。
ロイヤルホストはほかのファミレスより少し値段が高いため、苦戦していましたが、最近のプチ贅沢の流れに乗って業績は絶好調です
引用元:株主優待で年間100万円稼いだ初心者の「株主優待王に俺はなる!」ブログ
2017年12月期における売上比率としては、外食事業は46%と半分に満たない状況となっており、コントラクト事業25%、ホテル事業20%、食品事業その他8%、機内食事業6%となっています。
コントラクト事業
大規模~小規模施設までのフードサービス事業です。空港や高速道路SA、オフィスビル、医療・介護施設、百貨店、官公庁などで飲食を提供しています。
空港や高速道路が最も大きなウェートを占めているようです。
コントラクト事業の半分は空港や高速道路での事業のようです。サービスエリアのレストランもロイヤルがやっているということか。空港が継続して成長を続けています。
引用元:ベンチャーキャピタリストは思った
ホテル事業
全国に展開する「リッチモンドホテル」を運営しています。昨今の成長を牽引している事業です。
飲食業以外の経営の柱を作るべくホテル事業を行っていることを評価されています。
別の経営の柱を作るのは正当なことだ。しかも、ホテル事業は外食とは全くの無関係ではない。関連することか多い。
私は稀有な成功例としてロイヤルホストを見ている。
ホテル数は増えていないものの、稼働率が向上したことで成長しています。
ホテル数はほとんど増えていないですが、すごいのは稼働率。2017年12月期はほぼ90%を維持しています。
引用元:ベンチャーキャピタリストは思った
銀行出身の経営者
ロイヤルHDは業績不振店の減損損失により、2008~2009年、2011年には最終赤字を計上しています。
しかしながら、2010年3月社長に就任した、あおぞら銀行出身の菊池氏(現会長)の元、増収増益を続けています。銀行出身者が飲食業の経営者として成功した稀有な例とも言えそうです。
一時期売上が落ち込んだ時期がありましたが、営業利益推移はすごすぎます。ちなみに菊池会長が社長に就任されたのは2010年3月です。
引用元:ベンチャーキャピタリストは思った
財務は安定的
ここ数年は安定的に成長しており、財務的にも安定感があります。営業CF>投資CFとなっているため徐々にではありますが、財務は改善傾向です。
2017年12月期においては、自己資本比率52%となっています。
中期経営計画
ロイヤルHDは、2020年12月期を最終年度とする3ヵ年の中期経営計画を発表しています。
2020年12月期において、売上高1,500億円(年率+4%成長)、経常利益75億円(年率+7%成長)を目標値としています。
本中計は「経営ビジョン2020」という10年間の長期経営計画に沿って成長してきた最後の3年間となります。仕上げの3年間であるとともに、次の10年を見据えた3年間であるとも言えます。
海外も含めた出店および既存店改装、新業態開発、M&A、IT投資などに資金を投入しつつも、売上・利益の目標達成に向けた厳密な経費管理が求められます。
株主優待は優待食事券
株主優待は年2回(6月12月)で、保有株式数に応じて優待食事券(1枚500円)がもらえます。
- 100株以上 1枚(500円相当)
- 500株以上 10枚(5,000円相当)
- 1,000株以上 24枚(12,000円相当)
優待制度には珍しく、株数が増えるほど利回りが向上します。
100株の場合は利回りが小さいので、500株持ってからこそ意味を成すと指摘されています。
100株しか保有していなかったので、優待券は500円分としょぼいです。
ここの株はやっぱり500株持ってからこそ意味を成しますね。
引用元:主婦りんごの株主優待生活
てんやで利用する個人投資家が多い?
個人投資家に人気の優待ですが、食事券は「てんや」で利用されている方が多い印象です。
ロイヤルホストだと単価が高いため、単価が安い「てんや」の方が人気なのかもしれません。
主に天丼てんやで利用。以前は天丼500円だったので優待券だけで食事ができたが、値上げになり今は540円。ファミリーレストランのロイヤルホストは価格設定が高めなのでほとんど利用しない。
引用元:株主優待侍
100株保有で500円の食事券をてんやで使っているとのことです。
夫はなぜかロイヤルHDがお気に入りらしく、100株だけ保有しています。
半月ごとに500円のお食事券をもらい、おそらく天丼てんやで使うと思われます。
ロイヤルホストでも利用
もちろん、ロイヤルホストで利用されている方もいらっしゃいます。
ロイヤルホストだとやはり1,000円超くらいにはなってしまうので、優待券以上の支払いが必要になります。
お支払いは、ロイヤルHDの株主優待券500円券を1枚使って558円をクイックペイで
お支払いしました。
引用元:ぱんだの株主優待生活
総合評価
ここ10年の長期経営計画に沿った成長は見事な経営力といえると思います。残り3年も着実な実行が期待されます。
2018年6月時点でPER35.0倍/PBR2.24倍となっています。株価上昇により配当・優待利回りも低下しており、魅力的な水準とは言えません。それだけ高評価ということですが、中期経営計画についてもし未達が見えてくると株価調整は避けられないと思われます。