サンエー(2659)

サンエーは、沖縄流通最大手。スーパー軸に外食等展開。ローソンと合弁でコンビニも。ニチリウグループ。

株主優待は自社商品券です。

2018年2月期で14期連続増配を達成しており、安定成長株に分類します。

サンエーの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。

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沖縄トップ企業

事業内容

サンエーは、沖縄県で総合ショッピングセンター・食品スーパーを展開しており、その他に外食やドラッグストア、ホテル、コンビニ等も手掛けています。

沖縄の小売業の巨人であり、県内企業の売上高でもトップです。

2018年2月時点で、総合ショッピングセンター・食品スーパーは65店舗を展開しており、内訳は以下の通りです。

  • 沖縄本島
    • 総合ショッピングセンター:20店舗
    • 食品スーパー:41店舗
  • 宮古島
    • 総合ショッピングセンター:1店舗
    • 食品スーパー:2店舗
  • 石垣島
    • 総合ショッピングセンター:1店舗

沖縄流通の最大手で、沖縄では圧倒的な存在感を持つとコメントされています。

・沖縄流通の最大手。スーパーを主力に外食・コンビニも運営する。沖縄では圧倒的な存在感を持つ。

引用元:株主優待と高配当株を買い続ける株式投資ブログ

「沖縄」という特殊地盤で成長

沖縄は地理的にも文化的にも、いわゆる”内地”とは異なる特殊な地域です。

そのため”内地”の大企業が沖縄に進出するのは厳しい面があると指摘されています。

沖縄は地域独占的な企業が多く、小売業だと内地の企業が一から進出するのは厳しい面があるからです。サプライチェーンの構築、現地工場設立、独特の地域銘柄・旧暦に沿った祭日など独特の文化という堀があるといえます。

引用元:金のなる木を育てる河童

そのため、ローソン、無印良品、東急ハンズ、マツモトキヨシ、パルコといった錚々たる小売企業は、サンエーと手を組んで沖縄に進出しています。

逆にサンエー側から見れば、沖縄県の小売業の地域独占という戦略になります。

サンエーの成長戦略は沖縄県の地域独占戦略です。県内の空白地帯を埋める形で店舗を展開しています。

引用元:金のなる木を育てる河童

また、沖縄は43年連続「全国1位」を誇る出生率により、人口が増加しています。また、観光業の発展により、国内外からの旅行者も右肩上がりとなっています。そのため、沖縄を地盤とする小売業には追い風の状況が続いています。

しかしながら、この点については、出生率が高いとはいっても人口維持の目安である2.1を下回っていることから楽観視はできないとも指摘されています。

沖縄の人口は増加しているという反論があるかもしれませんが、2015年の沖縄の合計特殊出生率は1.94と人口維持の目安である2.1を下回っています。県外からの流入を加味しても、これから急激に人口が増えることは考えにくいと思います。

引用元:金のなる木を育てる河童

鉄壁の財務

サンエーは、店舗拡大の投資を進めながらも、無借金経営の鉄壁財務が長年に渡って継続しています。

2018年2月期においては、430億円のキャッシュを抱えており、自己資本比率は75%に達しています。

急成長というよりは堅実な成長を志していると思われます。

株主優待は自社商品券

株主優待は保有株式数に応じて自社商品券(1,000円)がもらえます。沖縄県外在住の株主に対しては同等額のVJAギフトカードとなります。

  • 100株以上  2枚(2,000円相当)
  • 500株以上  5枚(5,000円相当)
  • 1,000株以上 10枚(10,000円相当)

VJAギフトカードが入っているためか、簡易書留で届くそうです。

サンエー(2659)より株主優待のギフト券が
株主総会の決議の案内と共に簡易書留で届きました。

引用元:株主優待生活初心者日記(株主総会土産情報もあり)

総合評価

沖縄地盤の特異性を活かしているという点で、沖縄セルラー電話と同様の戦略・位置付けであるように思います。食品スーパーから安定的に得られるキャッシュを、新規店舗出店や新業態との連携・出店(近年だとパルコ・ユナイテッドシネマ)に使用できるため、今後も安定成長するものと思われます。

2018年5月時点でPER18.4倍/PBR1.66倍となっています。安定成長を織り込んだ評価となっているものと思われ、今後はPER15倍程度での押し目買いが有効と思われます。

過剰に抱え込むキャッシュについても、株価下落局面では自社株買いに使える期待があり、底値は固いものと考えられます。

成長余地が少なく、最終的には成長が止まることを懸念されています。

買っても後悔はないけれども、成長余地が少なく、最終的には成長が止まることによる株価下落が怖いものがあります。そのため、この銘柄を購入するよりは、成長余地が残っている同業種を購入したたほうがいいのかなと感じてしまいます。

引用元:金のなる木を育てる河童

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