三機サービスは、パナソニック製の空調機器保守と、飲食・小売向け施設の総合メンテナンスを手掛けています。
株主優待はクオカードです。
2015年IPOで、1年後に東証2部へ昇格しました。さらに1年後に東証1部と昇格しました。
三機サービスの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
目次
ストックビジネスであるメンテナンス事業を手掛ける
三機サービスは2種類のメンテナンス事業を手掛けています。どちらもストックビジネスであり、不況耐性も強いと考えられることから、IPO後から割安かつ安定成長の企業として個人投資家の人気を集めています。
事業内容
2種類のメンテナンス事業を手掛けています。
① 空調機器メンテナンス事業:大型空調機器の点検・修理(パナソニック系のサービス指定店)
② トータルメンテナンス事業:店舗・企業のあらゆる機器のメンテナンス請負当社内の売上シェアは現状①が約40%、②が約60%ですが、営業利益のシェアになると逆転して①が70%、②が30%となっています。
引用元:ゆうゆー投資法
①空調機器メンテナンス事業
パナソニック製の大型空調機器のメンテナンスを請け負います。
この事業については競合がおらず、価格競争力に優れています。そのために当社の利益の7割はこの事業によってもたらされています。
①に関しては新規参入はほぼ無く、価格競争も無く、現状は同社がシェアトップであり今もそのシェアを拡大し続けています。
引用元:ゆうゆー投資法
パナソニック向けの事業は価格競争が無く、安定した収益を誇っておりストックビジネスとなっており
引用元:サラリーマンが株式投資でセミリタイアを目指してみました。
②トータルメンテナンス事業
一方で、ライバルのひしめく事業領域が、トータルメンテナンス事業です。
ただし、競合は多いと言っても、中小企業がほとんどであり、上場によって得る知名度・信頼・経済合理性をもってすれば、三機サービスがシェアを拡大していくだろうと考えられています。
問題は②ですが、①とは打って変わってライバルがひしめき合っている事業です。
どうやってこのライバルたちからシェアを奪ってゆくかですが、私が注目したのは決算説明会資料の中の「メンテナンス業界の多くは中小・零細企業(ビルメン市場規模 3.6兆円に対し、大手上場ビルメン会社5社でシェア9.4%)」の文言です。
引用元:ゆうゆー投資法
もう一方のトータルメンテ事業も、ストックビジネスながら、取引先が急速に拡大して売上貢献しています。
引用元:サラリーマンが株式投資でセミリタイアを目指してみました。
業績拡大・財務も安定
メンテナンス事業を手掛けているため、ストックビジネスとなります。そのため安定的に業績が拡大しており、キャッシュフローも良好です。自己資本比率も右肩上がりとなっており、財務面も安定してきました。
業績は、ここ数年は増収増益が続いています。
三機サービスは、パナソニックの大型空調機器の保守を独占的に行っており、安定した収益を稼いでいます。
自己資本比率は5割台で、「現金等>有利子負債」と、財務面は安定的です。
東証1部昇格も期待→昇格
三機サービスは、JASDAQに上場した1年後に、東証2部へ昇格しています。
それに留まらず、東証1部への昇格も期待が高まっています。
一部昇格の可能性が高い銘柄だと思います。株式分割・優待新設・東証二部への市場変更と昇格サイン出まくりです。
引用元:カールのディフェンシブ投資日記
2017年4月に東証1部に昇格となりました。
2015年4月ジャスダック上場→2016年4月東証2部昇格→2017年4月東証1部昇格とまさに絵に描いたような順調な昇格でした。
中長期的な目標
三機サービスは中長期的な目標として売上500億円を掲げています。
2018年5月期において売上100億円予想であるため、そこからさらに5倍という規模になります。
目標時期は明らかにしていないものの、およそ10年ほどの時間軸であると指摘されています。
中長期の売上高の目標値は500億円であり、所要年数は明らかにしていないものの、会社側はおよそ10年程の時間軸を持っているようです。また、その際の海外売上比率は2割を目標としており、再来年までにASEANへ進出する方針です。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
個人投資家に大人気
以上のような安定的な業績・財務と、有名個人投資家の保有が明らかになると、三機サービスは人気化しました。これにより株価は上昇を続け、指標的にはもはや割安とは言えない状態となりました。
個人投資家の人気を集める
個人投資家パフォーマンスランキングでも、三機サービスは2017年2月末で1位の保有を誇るなど、人気を集めています。
また、東証二部銘柄なので、今後、東証一部への昇格も期待できます。
著名投資ブロガーの方々も保有されている銘柄でもあり、今後が楽しみです。
割高感を警戒
2017年になると、割高感を指摘する声も出始めました。
良いことばかり書いてますが、株価は半年で二倍になっています。地味な業種なのでPERがビックデータ企業みたいにならないと思いますので、今から上がるかはわからないです。
引用元:Kabu Berry
また、三機サービスに注目が集まるきっかけとなったブログでも、株価が十分上がったということで利益確定されています。
先週は三機サービスを利益確定し、株主優待目的の2銘柄を除く保有銘柄は7銘柄まで減ってしまいました。
引用元:サラリーマンが株式投資でセミリタイアを目指してみました。
株主優待はクオカード
株主優待は100株以上で1,000円相当のクオカードが貰えます。
普通のクオカードです。
三機サービス(6044)さん
初取得です
引用元:年金生活者の投資
総合評価
2018年7月時点の総合評価
東証1部昇格で出尽くしとなり株価は横ばいとなっていましたが、業績期待でまた株価は上昇しています。
2018年7月時点でPER24.3倍/PBR5.21倍となっています。しかしながら上方修正を発表したことで、PER20倍未満まで切り下がった見込みです。
四季報予想の2019年5月期も超える(業績が1年前倒しになったとも言える)上方修正を発表しており、非常に好調であることが確認されました。上場来高値を抜けて高値追いとなる可能性もあると思われます。
3Qまでの進捗が80%オーバーであったため上方修正は織り込み済みだったとしながらも、四季報の今期予想すら超えたことを評価されています。
四季報予想を大きく上回る結果となったのは朗報だと思います
四季報の今期予想すら超えてきましたね
2017年11月時点の総合評価
個人投資家に大人気の銘柄でしたが、東証1部へ昇格したことで一区切りとなった感があります。東証1部昇格後は株価も横ばいとなっており、2017年11月段階でPER17.6倍はフェアバリューかと思われます。
ここから先は純粋に業績次第となるため、ASEANへの進出や国内得意先の獲得による成長に期待することとなります。
割高ではあるが、成長力があると評価されています。
三機サービスは指標的にはかなり割高ですが、まずまずの成長力がありPF下位としては特に問題はない銘柄であると考えています。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌
また、きびなごさんの格付けもBと高評価です。
【 きびなごの格付け 】 B
〔A~Eの5段階評価で、Aが最高・Cが普通・Eが最低〕
・業績安定度:B
・財務安定度:C
・配当利回り:B
・割安度:C
売り時を逃してしまった感があるとしており、総合得点もあまり高くありません。
株価(1,221円)★★★★☆:ピークは過ぎてしまったか
配当金(1.88%)★★★☆☆:標準レベルです
優待内容 ★★☆☆☆:株価上昇で利回り低下
参考指標:PER 16.3倍、PBR 4.02倍
総合得点(15点満点):9点
※ データは2017年9月1日終値時のものです