三栄コーポレーションは、家具、調理用品、小型家電等の専門商社。良品計画などにOEM商材供給。ブランド代理店等も。
業績好調ながら指標的に割安感のあるバリュー株です。株主優待では自社グループ商品が選べるポイントが貰えます。
三栄コーポレーションの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
無印良品のOEMとビルケンシュトックが2本柱
OEM事業
企画・開発から物流に至るまで一貫したサービスを提供している事業です。
主な提供先は無印良品です。無印良品(良品計画)の売上が右肩上がりの現在、三栄コーポレーションも相応の恩恵を受けています。
無印良品がメインで、実は売上の30%以上は無印良品(良品計画)向け。平成28年3月期で170億円の売上が無印良品です。
引用元:せみりたいあ研究所(せみけん)
ブランド事業
海外で選りすぐったブランドを日本に紹介し、国内で販売している事業です。
最も有名なのがビルケンシュトックです。
履き心地の良さからファンを獲得し続けているビルケンシュトックの国内販売を手掛けています。
個人的にはあの独特の掃きごごちは、気に入っているので、ずっとファンだと思います。好きな靴はMobus、サンダルはビルケンなので、ミーハーですね。
引用元:せみりたいあ研究所(せみけん)
私はここの靴の大ファンでもう何年も愛用しています。人間にとって靴というのは非常に大切なものです。投資家として様々な投資先のお店を元気に歩き回って探検するのにもジャストフィットする靴というのは必要不可欠ですし、その意味で 私にとってはビルケンシュトックはなくてはならない存在 なのです。そのため家には物凄くたくさんのビルケンさんの靴が並んでいます。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌
その他にも家具のFormioや、キッチン用品のCHASSEUR、Vitantonio、ヘアケア用品のmod’s hairなどのブランドを取り扱っています。
どれも良い商品を扱っており評価が高いです。
それぞれのブランドの長所を生かして日本市場でメジャーに育て上げる「インキュベーター」としての能力も非凡
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌
株価は割安に放置か?
好調な業績、適切な財務であることに反して、株価的には評価がされておらず、PER10倍割れ、PBR1倍割れと割安に放置されている状態です。
卸売であるためPERは割安になりがちであることと、東証ジャスダックであることから機関投資家からの買いが無いことが要因として考えられます。
また、三栄コーポレーションのIRの姿勢や、株価を余り意識していないのではないかといった点が個人投資家の気になるところのようです。
いくつかブログをピックアップします。
配当政策への指摘です。
ここはですね、非常にいい銘柄なんですが、配当政策がおかしいと思うのです。業績好調で最後の最後で「特配」でポンと気前良く160円出すというのをここ2年ほど続けているんですが、そうではなくて、段階的に120円、125円、130円と言う風に「普通配」でチビチビと増配したほうがいいと思うんです。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌
東証1部や2部への昇格意欲は低いのではないかとの指摘です。
また、三栄コーポレーションは年々売上を伸ばしてきてはいるものの
現在のところ、株式の分売や分割を実施する予定もなく
アナリストレポートや決算報告を見ても昇格をするような気配はありません
現時点では、1部や2部への昇格の意欲は低いと判断します
三栄コーポレーションのIR担当と話をしたというブログです。この方も配当政策や昇格意欲、株式分割などなどの指摘をされています。総合すると、IR担当者の株主への姿勢自体が問題に思えます。
IR担当者が謙虚に振る舞っても何もいいことはないですよと伝えた。IR担当者の弱気は投資家に伝わりますと。
株主優待は自社グループ商品が選べるポイント
株主優待は自社グループ商品が選べるポイントが貰えます。
保有株式数と保有年数によってポイントが増えます。
- 100株以上 2,000ポイント
- 200株以上 3,000ポイント
- 800株以上 6,000ポイント
- 2,000株以上 12,000ポイント
- 4,000株以上 20,000ポイント
※3年以上継続保有の場合にポイント5割増し
このポイントを使って、三栄コーポレーションの取り扱う外国製品をカタログから選んで貰うことができます。
具体的な商品については以下のブログが詳しいです。
株主優待では、そういった強みを活かし、洗練された外国製品などのカタログギフトを選ぶことができます。
今回は、三栄コーポレーションの株主優待で選べる全42品を紹介します。
総合評価
業績好調の割安バリュー株であり、小型株でもあるので、個人投資家向きの銘柄だと思います。
会社側の株価対策が気になるところであり、これが積極姿勢に変わってくれば、東証2部または1部への昇格が株価上昇の弾みになるとも考えられます。
みきまるさんのブログにて2017年の主力銘柄の1つ(10位)として挙げられています。
個人的には、現在の三栄コーポレーションの株価位置は極めて過小評価であると考えています。これからも業績推移をしっかりと見ながらPF最上位の一角として応援して行く所存です。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌