サンヨーハウジング名古屋は、東海圏地盤の戸建て中堅。注文住宅主力。市街地の小規模開発を得意として成長。関西にも進出。
株主優待はクオカードです。
サンヨーハウジング名古屋の概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
目次
不動産業らしからぬ安定業績・安定財務
事業内容
サンヨーハウジング名古屋は、東海地盤で、土地探しから始めるオーダーメイド住宅を主力としています。その他、マンションの企画・販売、測量・不動産仲介、土木・建築工事、リフォーム工事まで行う総合住宅グループです。

第28期 年次報告書より抜粋
売上構成比では、主力の戸建住宅事業が約80%を占めています。
他には、一般請負工事事業が16%、マンション事業が4%となっています。
戸建住宅事業
オーダーメイド住宅、戸建住宅の施工・販売を行っています。
建築条件付土地とオーダーメイド住宅をセットで販売する形式のパイオニアです。顧客は自分好みの土地を購入し、その上に自分好みのオーダーメイド住宅を発注することになります。
マンション事業
名古屋市内を中心に新築分譲マンション「サンクレーア」シリーズを展開しています。
オーダーメイド住宅で培った住まいづくりのノウハウを活かして新しいマンションのカタチを提案しています。
一般請負工事事業
民間をはじめ、公共施設の建築工事、土木工事、管工事などの請負を行っています。
事業拠点

名証IRエキスポ2018 説明資料より抜粋
サンヨーハウジング名古屋は、愛知県に本社を置き、東海を地盤としながらも、北陸・石川県や、近畿・大阪や兵庫県に進出しています。
6つのサンヨーデザインギャラリー、11つの支店、3つの営業所、1つの住宅展示場を事業拠点としています。
販売ターゲット
サンヨーハウジング名古屋の戸建住宅事業の販売ターゲットは、住宅の第1次取得者層(初めて持ち家を購入される顧客)です。
年齢層は20~35歳、年収は400~500万円台であり、平均販売価格は3,736万円となっています。
実際に注文住宅を購入された方の感想
個人投資家の方で、サンヨーハウジング名古屋で実際に注文住宅を購入された方の感想が以下のブログに記載されています。
個人投資家らしく、いかに、バリューな買い物だったかという視点で、参考になります。
特に強調されているのが、「見積り金額と実際の支払金額が変わらなかったこと」です。
不動産や結婚式などでは、最初は安い値段を見せておき、あれこれオプションで加算していくとかけ離れた値段になることも多くあります。しかし、サンヨーハウジング名古屋の場合は見積もりとほぼ変わらない正確さであったことが満足度を上げたようです。
総合的に言えば満足で95点と評価されています。
総合的に言えば満足。95点。
不満点もあげた。ただし他の施工業者でも、結局のところネットを見ればホコリは出てくる。大手ですらそれは同じ。100点の業者なんてないわけだ。
あくまで個人的ではあるけれど、もう1度家を建てるとしてもまたサンヨーハウジングさんに頼みたいと思う。
金にシビア(=ケチ)な自分にとって、”見積もりと実際の支払金額が変わらないこと”その嬉しい誤算は何よりも好印象。
引用元:共働きサラリーマンの家計簿
好財務
サンヨーハウジング名古屋は過去一度も赤字決算の無い安定した経営を誇っており、無理な拡大を望まず、仕入抑制しており、不動産業としては好財務の部類です。
キャッシュを潤沢に抱えており、実質無借金経営を続けています。
2017年8月期においては、キャッシュ142億円に対して借入金は64億円に留まっており、自己資本比率は64%となっています。
財務は全く問題なく、不動産らしからぬ好財務と評価されています。
財務は全く問題なし。現預金>負債総額となっています。有利子負債もそこそこありますが…不動産らしからぬ好財務です。
引用元:バネ男の株のアレ。
中期経営計画
サンヨーハウジング名古屋は、2020年8月期を最終年度とする3ヵ年の中期経営計画を発表しています。
2020年8月期において、売上高446億円(年率+6%成長)、営業利益23億円(年率+11%成長)を目標値としています。
株主優待はクオカード
株主優待は一律100株以上で1,000円相当のクオカードがもらえます。
優待復活
2017年10月、年1回(8月)のみですが、クオカード優待が復活しました。
優待廃止後そのままホールドされていたそうで、優待復活を喜ばれています。
2年前の名古屋のIRの時、株価対策の為に、
優待復活してくださいって
お願いしたけど、まさか本当に復活するとは!
引用元:夕刊マダムの悠々優待生活♪
過去には一旦優待廃止
それまで年2回(2月8月)にクオカード優待を行っていましたが、2011年10月に優待廃止が発表されました。
総合評価
注文住宅が主力で、愛知県の注文住宅供給棟数で1位を獲得しています。過去一度も赤字決算の無い安定経営で、不動産業らしからぬ好財務です。
2018年8月時点でPER12.7倍/PBR0.71倍となっています。PER的には不動産業としては高評価されている印象です。
株価は2018年1月を天井に調整入りしており、直近3Q決算が好調で反発もすぐに押し戻されています。8月末の権利落ち後の反発に期待したいです。
高利回り銘柄であり、ファンダメンタルズ的にはまずまずと評価されています。
高利回り銘柄としてピックアップ。指標的にはフェア、業績・CFはまずまずで財務はバッチリという企業です。優待の新設で利回りが上がり、保有しやすくなりましたね。すでに東1なので昇格期待はありません。
引用元:バネ男の株のアレ。