サツドラホールディングス(サツドラHD)は、北海道地盤のドラッグストア。道内2位。食品、日用品強い。16年8月株式移転で持株会社上場。
株主優待は自社子会社商品券または名産品です。
サツドラHDの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
目次
激戦の北海道で食品主体のドラッグストア
サッポロドラッグストアー
サツドラHDは主力としてサッポロドラッグストアーを展開する持株会社です。
サッポロドラッグストアーは北海道地盤のドラッグストアで道内2位となっています。
売上の33%以上を食料品が占めており、「サツ安超プライス」や「食品72円均一セール」などの低価格戦略が壮行し、店舗拡大を進めています。
主力のSdsの積極出店により、16店の店舗純増(期末190店)を達成したことによる増収効果や、低価格戦略「サツ安超プライス」による集客が奏功し、既存店売上が103%で推移したため、利益も想定以上に伸長しました。
引用元:なちゅの市川綜合研究所 ※Sds=サッポロドラッグストアー
道内ドミナント化・道外インバウンド
サツドラHDは、道内ドミナント化を進めるため、出店を続けています。
また、道外ではインバウンドフォーマットと呼ばれる、訪日外国人観光客向けの品揃えと免税カウンターを完備するインバウンド対応店舗を広げていく戦略です。
(社長)道内はドミナント化をすすめて地域に特化する。出店余地はまだあると思っている。道外はインバウンド。沖縄の店は狸小路の店と同じ成果をあげている。
引用元:しょぼい・・・らすかぶ日記
インバウンドフォーマットについては、上手くいけば北海道発の小型総合商社へ変貌する可能性を秘めていると評価されています。
特にインバウンドに対しては、「北海道」や「札幌」は極めて訴求力のあるパワーワードであることもまた事実であるため、上手くいけば“北海道発の小型総合商社”へ変貌する可能性を秘めています。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
競合他社の存在
北海道のドラッグストアといえば全国的に店舗を展開しているツルハがいます。
また、食品という競合としてはセイコーマートがいます。
どちらも非常に強力な競合であり、サツドラが体力的に見劣りしてしまうとも指摘されています。
北海道の垣根を越えて圧倒的な勢力を誇るツルハや、食品の取扱いではセイコーマートが非常に強力な競合となり、当社は体力的に見劣りすることも事実です
引用元:なちゅの市川綜合研究所
中期経営計画
サツドラHDは、2021年5月期を最終年度とする5ヵ年の中期経営計画を発表しています。
2021年5月期において、売上高1,000億円(年率+10%成長)、経常利益30億円(年率+24%成長)を目標値としています。
経常利益に関しては3倍となる規模であり、非常にアグレッシブな中期計画となっています。しかし、2018年5月期予想では経常利益10億円に留まっており、中期計画の達成が見えてきてはいません。
株主優待は自社子会社商品券または名産品
株主優待は保有株式数に応じて自社子会社商品券または名産品が貰えます。
- 自社子会社商品券
- 100株以上 500円×3枚
- 300株以上 500円×6枚
- 1,500株以上 500円×10枚
- 3,000株以上 500円×20枚
- 名産品
- 100株以上 1,500円相当
- 300株以上 3,000円相当
- 1,500株以上 5,000円相当
- 3,000株以上 10,000円相当
どちらも金額相当は同じで、100株が最も利回りが高いです。
上記に加えて、株主優待カード(5%割引)も貰えます。
北海道名産品
名産品の中では、北海道らしい、じゃがいもと玉ねぎのセットが好評です。
100株保有しているので選択肢の中から「北海道産じゃがいもと玉葱のセット」を選びました。
引用元:「マイホームへの道」株主優待・ふるさと納税で豊かな生活
100株コースの中から選択も毎年このじゃが玉葱セットの一択。
総合評価
食品の売上比率が高く、低価格路線ということで、コスモス薬品やゲンキーを思い起こさせます。ただし、サツドラHDは規模的に小さいこと、セイコーマートやツルハといった強力な競合が居ることで状況が異なっています。
北海道・札幌ブランドによるインバウンドフォーマット店がカギを握ってくると思われますが、成長力は未知の状態です。
M&Aの対象となることを祈りつつ、優待を貰いながらホールドする程度が良いと思われます。
優待内容の評価が高いです。
株価(1,959円)★★★☆☆:変動は少なめ
配当金(1.79%)★★★☆☆:標準レベル
優待内容 ★★★★☆:名産品の中でも北海道のものはレベルが高いと思います
参考指標:PER 13.2倍、PBR 1.1倍
総合得点(15点満点):10点
※ データは平成28年12月28日終値時のものです
引用元:「マイホームへの道」株主優待・ふるさと納税で豊かな生活
M&Aで買われる可能性もあると指摘されています。
いかんせん100億円にも満たない時価総額の当社は、絶え間ないMAが続くドラッグストア業界では“淘汰の本命”となる可能性があり、やや斜め気味の視点ではありますが、そういう妙味も一応ありそうです。
引用元:なちゅの市川綜合研究所