澤田ホールディングス(澤田HD)は、 モンゴルの大手銀行を保有。証券、債権回収、システム開発も併営。FX、ロシア銀が持分法会社。
株主優待は株主優待ポイントです。
澤田HDの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
目次
祖業は証券業ながら海外の銀行業として注目
事業内容
澤田HDは、もともと協立証券として創業し、H.I.Sの創業者である澤田氏が社長に就任したことで、エイチ・アイ・エス協立証券→エイチ・エス証券に商号変更してきた経緯があります。
その後、澤田HDへと商号変更して持株会社体制に移行し、現在に至ります。
祖業の証券業に関しては、ネット対応・アプリ対応が遅れており、クソとしか表現しようがない証券会社とまで言われています。
エイチ・エス証券という会社は、どこかのみずほ証券よりはそこそこマシだが、これまたアプリ(スマ株)もサービスもクソとしか表現しようがない証券会社。
引用元:ゆる投資家(ゆるくない)のブログ
すでに収益は銀行関連事業が主体

平成30年3月期 決算説明資料より抜粋
2018年3月期においては、銀行関連事業が84.2%を占めており、すでに収益の柱は銀行関連事業となっています。
名実ともに、澤田HDは証券業ではなく、海外銀行業と言えます。
注目はモンゴルのハーン銀行

平成31年3月期第1四半期 決算説明資料より抜粋
澤田HDは証券業というよりは、海外の銀行業としての注目が高いです。
2003年にはモンゴルのハーン銀行、2012年にはロシアのソリッド銀行、2017年にはキルギスのキルギスコメルツ銀行に出資しています。
特にハーン銀行は、日本でいえば三菱UFJに相当するような銀行であり、モンゴルの経済成長の恩恵を受けるものと思われ、個人投資家からも注目されています。
特色といえば、モンゴルのハーン銀行、関係会社ではありますがロシアのソリッド銀行(極東・カムチャツカ)を傘下に収めている点です。
引用元:ゆる投資家(ゆるくない)のブログ
モンゴルの大手銀行を保有していて長期でみれば面白い株だと思って購入。
引用元:かんちの優待株バリュー株日誌
モンゴル経済の行方
モンゴル経済は高い成長を遂げていましたが、2012年ごろから失速してきており、2016年は0%成長にまで落ち込みました。
それでも、人口増加や資源価格の回復に伴い、長期的には経済成長が進むものと予測されています。
モンゴル経済は直近こそ成長が減速していますが、来年以降で再び成長軌道に乗り、長期的に経済が拡大していくことが予測されています。
引用元:経営コンサルの割安株分析
モンゴルの経済成長が進めば、主力銀行であるハーン銀行の業績も成長が期待できそうです。
一方で、リスクとして隣国の「中国経済の失速」や「資源価格の下落」があげられています。いずれの場合もそれはモンゴル経済の失速に直結するため、ハーン銀行および澤田HDにもリスクとなります。
そうなると、澤田ホールディングスというのは、「中国経済の失速」と「資源価格の下落」を顔面受けする会社ということになります。
引用元:ゆる投資家(ゆるくない)のブログ
財務はそこそこ
2018年3月時点で、キャッシュ678億円に対して借入金727億円となっており、自己資本比率は13%となっています。
澤田HDは銀行業や証券業を営んでいるため、一般的な財務状況とは異なるものの、自己資本比率13%というのは悪くないと思われます。
株主優待は株主優待ポイント
株主優待は保有株式数に応じて株主優待ポイントがもらえます。
- 100株以上 1,000ポイント
- 200株以上 2,000ポイント
- 300株以上 3,000ポイント
- 400株以上 4,000ポイント
- 500株以上 5,000ポイント
- 600株以上 6,000ポイント
- 700株以上 7,000ポイント
- 800株以上 8,000ポイント
- 900株以上 9,000ポイント
- 1,000株以上 10,000ポイント
ポイントに応じて株主優待カタログ掲載商品(グルメ商品等)と交換できます。1ポイント1円相当とされています。
H.I.S創業者の澤田氏が会長の会社だけあって、優待ポイントはハウステンボスや長崎関係の商品と交換できます。
また、有効期限は2年であるそうです。
以下のブログにて選択できる内容を写真付きで説明されています。
内容は保有株数に応じてポイントが付与され、ポイントはハウステンボスや長崎に関係のある商品と交換できるというもの。
ポイントの持ち越しもできますが有効期限は2年とのことです。
引用元:USCPAと株主優待
総合評価
証券・商品先物取引業に分類されていますが、実質的には海外銀行業です。特にモンゴルのハーン銀行が注目されます。
2018年9月時点でPER算出不可/PBR0.82倍となっています。会社側から業績予想は開示されていませんが、四季報予想を用いるとPER9.5倍となります。
株価はここ5年ほどはほぼ横ばいとなっています。他に類を見ないモンゴルの銀行を連結している企業として注目されますが、アメリカの金融引き締め(=新興国からの資金流出)が起こる中で、新興国であるモンゴルの銀行へ投資するのは不透明感がありすぎるように思います。
澤田HDを購入した理由として5つをあげられています。簡単に言えば、割安性・成長性・ハーン銀行の好調さ・モンゴル自体の成長・澤田氏への期待の5つとなります。
詳しくは以下のブログを確認してみてください。
以上、澤田HDには「大きな5つの魅力」があると考えています。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌
モンゴル経済は長期的に成長していくため、短期的な悪材料が出て下がったところは買いに行くというのが1つの戦略だとコメントされています。
当然これからモンゴル経済や政治面で悪材料が出てくる可能性があります。
悪材料が出て下がったところで買いに行くというのが1つの戦略になるかと思います。
個人的にはモンゴル経済は長期的に成長していくと確信しているので、1,200~1,300円のレンジを抜けるまでは買いと考えています。
引用元:経営コンサルの割安株分析