セックは、リアルタイムソフトウエア技術に強み。モバイル端末向けや防衛分野、ロボットで開発受託。
ロボットや自動運転といった旬の材料で成長し、2017年に東証2部、1部とトントン拍子に昇格しました。株主優待はありません。
セックの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
ロボット・自動運転分野で成長
事業分野
ロボットや自動運転の関連銘柄であるセックですが、1970年の設立、2004年の上場と意外にも古い企業です。
リアルタイムソフトウェアをキーワードとして事業を行ってきており、モバイルネットワーク、インターネット、社会基盤システムといった分野で活躍してきました。
近年、注目されるのは、ロボットや自動運転です。これもリアルタイムソフトウェアが必要な分野であり、セックの成長ドライバーとなっています。
2017年3月期の業績においても、他分野が軒並み減益となる中で、宇宙先端分野(ロボットや自動運転を含む)は大幅な増収を確保しました。
社会基盤システム分野で不採算案件が発生した要因が大きく、その他モバイル、インターネットの各分野も受注案件が減少し、軒並み減益となりました。一方、宇宙先端分野に関しては、自動運転やロボットの研究開発案件が増加したため、構成比で2割を占める当該分野のみ、売上高段階から37%の増収となりました。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
国策に売りなし
セックの成長ドライバーとなっているロボットや自動運転については、国策とされており、息の長いテーマとして注目されています。
政府は新たな成長戦略「第4次産業革命」で、ロボット、人工知能(AI)、IoTなどを活用し2020年までに30兆円もの関連市場を創出することを目標に掲げているので、ロボットは今後も注目テーマの一つと言えそう。
国策に売りなしと言いますが、セック(3741)はどこまで売られ下げるものか。
セック(3741)はロボティクス銘柄
ロボット技術は国策。国策といえば元衆議院議員の杉村太蔵さん。杉村太蔵さんといえば国策投資家。「バカでも資産1億円: 「儲け」をつかむ技術」という本を書かれたそうな。
彼の目のつけどころは「国策投資」にあったのだそうな。
引用元:投資モヤモヤ生活日記
2017年には連続昇格
2017年までJASDAQ市場に上場していたセックですが、2017年3月には東証2部へと昇格します。
その後、2017年5月には立会外分売を実施して基準をクリアーし、9月には早々に東証1部へと昇格しました。
1年のうちに連続で昇格するのも中々珍しいパターンではないでしょうか。
得意先や共同研究先を考えると、企業信頼度が必要であり、早々に東証1部まで駆け上がったものとも考えられます。
特に当社の得意先は官公庁やドコモなどの高信用の相手先が多く、本年3月には東証二部に指定替えとなったため、先端技術開発等の確度の低い案件を受注するために重要な企業信頼度が着実に切り上がっており、8月22日には既に機械学習分野等で共同研究を進める宇宙航空研究開発機構・JAXAとも、MR(複合現実)技術による次世代可視化研究の協業も開始させているため、宇宙航空分野におけるプレゼンスを拡大しています
引用元:なちゅの市川綜合研究所
財務は鉄板
セックはこれまで確実に黒字を出し、キャッシュを積み上げてきたため、財務は鉄板の状態です。
2017年3月期において、無借金経営でキャッシュは26億円積み上がり、自己資本比率は84%です。
今後は株主還元にも期待がかかります。
ちなみに財務面については実質無借金状態が続いており、自己資本比率も80%台で良化の一途を辿っているような状況であるため、配当性向基準を進行期から30→40%に切り上げて株主還元を(多少は)強化しています。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
総合評価
世界的に注目されるロボット・自動運転を成長ドライバーとしており、財務も文句なしの状態です。
2017年注にJASDAQ→証2部→1部と早々に昇格してしまったため、株価が切り上がってしまったため、PER32倍、PBR2.3倍と、相応の評価は受けている印象です(2017年9月時点)。
ここからの手出しは難しいですが、もし、押すような場面があれば拾ってみても面白いかもしれません。