泉州電業は、電線専門商社、オーナー経営。昭和電線が最大仕入れ先。即納強み。売上高は銅価と連動性高い。
株主優待はクオカードです。
泉州電業の概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
好財務続く電線専門商社
事業内容
泉州電業は「機器用・通信用電線」や「電力用ケーブル」を主力とする電線専門商社です。
メーカーと顧客をつなぐ卸売であるため、強みはジャストインタイムシステムの流通システムにあるとされています。
強みはジャストインタイムシステムで業界随一の流通システムにあります。
引用元:割安株投資研究所
特に「機器用・通信用電線」については好採算であるため、自動車業界やエレクトロニクス業界の設備動向に左右されると指摘されています。そのため、シクリカルな銘柄に分類されるかと思います。
当社の業績を精査する際に欠かせないのが、それぞれ売上の約30%以上を占める「機器用・通信用電線」と「電力用ケーブル」の動向です。前者の方が好採算なために主要取引先である、自動車業界やエレクトロニクス業界の設備投資の動向が業績の良し悪し(利益面)を左右してきます。
引用元:割安株投資研究所
また、売上については電線の材料となる銅価格に左右するとも指摘されています。しかしながら、卸売という特徴から売上と利益の連動性があまりないことも特徴的です。仕入れ価格を販売価格に転嫁できているからと考えられます。
この企業は、電線を軸とした技術商社なんですが、売り上げは電線の主材料となる銅価格に左右されるようです。
面白いのは、売り上げと営業利益がリンクしていないことですね。
好財務
2017年10月期時点で無借金経営であり、自己資本比率は58%となっています。
キャッシュも155億円積み上がっており、潤沢なキャッシュを抱える好財務状態が続いています。
株主総会ではキャッシュの使い道について質問が出たようですが、株主還元に回すというよりはM&Aなどの成長投資のチャンスを探していると回答されています。
利益剰余金は溜まっていっているが、M&Aへの道も一つだと考えている。 チャンスがあれば大きくかじ取りをする。 我々の配当性向は20%だが、安定配当は確保したうえで、徐々に上げていく。
引用元:ハルクの株主優待&株主総会日記
中期経営計画
泉州電業は2021年10月期を最終年度とする5ヶ年の中期経営計画を発表しています。
2021年10月期において、売上1,000億円(年率+8%成長)、経常利益50億円(年率+11%成長)、ROE6%以上を目標値として掲げています。
初年度の2017年10月期については、中期経営計画の成長率に沿った業績を上げられており、今後も中期経営計画の達成に向けた成長が期待されます。
株主優待はクオカード
株主優待は100株以上の保有で1,000円相当のクオカードがもらえます。
オリジナルデザインのクオカードです。
オリジナルデザインだと、どの会社のクオカードなのか、わかりやすいですね
総合評価
2017年11月の東証1部昇格によって株価が上昇し、2018年4月時点でPER13.6倍/PBR0.94倍と割安訂正が完了した状態にあると思われます。
中期経営計画の達成が見込めれば上昇余地はありそうですが、景気変動の影響を受けることから予測は難しいです。
したがって、大きな投資をするというよりも、配当・優待を目当てに100株長期保有とするのが良いと思われます。
いい銘柄ながら、株価上昇のカタリストに乏しいと結論され、大きく買い増さなかったものの、その後株価は4倍となったことを残念がられています。
泉州電業は2011~2112年頃には、「万年不人気・低PBR・好財務・地味な東証2部所属・優待株」の5拍子揃った、自分好みの銘柄でした。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌
配当優待利回りが3%弱で魅力は低いものの、PER/PBRの指標的な割安感はあるので、可もなく不可もなくだと評価されています。
PER10倍未満、PBR1倍未満ですから買っておいても損はしないかなーとも思います。
だから、可もなく不可もなくなんですよね…。
100株保有で配当優待をもらいながら長期で持てる銘柄であると評価されています。
大きく投資することはないですが、100株くらいなら安心して長期で持てる銘柄だと思います。
引用元:割安株投資研究所