シェアリングテクノロジーは、 住まいトラブルの施工主と消費者をつなぐサイト運営。民泊型ホテル事業育成。M&A積極的。
株主優待はありません。2017年IPOでマザーズ上場です。
シェアリングテクノロジーの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
目次
生活情報プラットフォームサイトとバーティカルメディアサイトを多数運営
事業内容
シェアリングテクノロジーは、生活情報プラットフォームサイト「生活110番」を制作・運営し、それぞれの分野に特化したバーティカルメディアサイトも制作・運営しています。これらのWEBマーケティングサービスが主力となっています。
その他、WEBコンサルサービス、民泊事業も行っています。
WEBマーケティングサービス
生活情報プラットフォームサイト「生活110番」を核としながら、特定のジャンルに特化したWEBサイト(バーティカルメディアサイト)である「漏電修理110番」や「シロアリ110番」「ハウスクリーニング110番」「ペット葬儀110番」等、190以上のサイトを制作・運営しています。
これらのサイトでユーザーを集客し、コールセンターで受付、全国各地のサービス提供者とマッチングすることで、ユーザーとサービス提供者をつなぐ役割を果たしています。
マッチング後に実際にサービス提供が行われた場合に、サービス提供者から成功報酬が支払われるビジネスモデルとなっています。
これだけ大量のバーティカルメディアサイトを制作・運営していることが強みである一方、人材不足により管理・改良ができていないとの指摘もあります。
「たくさんサイトを作ったものの一部管理ができていない?」
という謎の状態におちいっているからです。「現在193サイトあるものの人材不足によって35サイトしか改良できていない。」と有価証券報告書に書いています。
引用元:Kabu Berry
民泊事業
WEBマーケティングサービス等との関連性は高くないと思われますが、「収益性、投資効率が極めて高い」として民泊事業に参入しています。
大阪で4棟、福岡で1棟のマンションを賃貸し、民泊事業を行っています。
WEBマーケティングサービスの強み
WEBマーケティングサービスのビジネスモデルにおいて、2つの強みが指摘されています。
1つめは、サービス提供者=加盟店を全国2,000以上集めていることです。
成功報酬型であるため、加盟すること自体にはデメリットがなく、全国各地のサービス提供者を集めています。
全国2,000以上の加盟店を集めるのは一朝一夕にはいかず、強力な参入障壁となっているとコメントされています。
全国2,000以上の加盟店を集めるのは一朝一夕にはいかない。2,000以上の加盟店の存在が、一つの強力な参入障壁となっている。
引用元:みんなの運用会議
2つ目は自社運営のコールセンターです。
190以上ものジャンルでバーティカルメディアサイトを制作・運営しているということは、190以上ものジャンルの受付をこなす必要があります。
1つのコールセンターでいくつものジャンルの電話を受けるのは、ノウハウが必要であり、これを真似するのは容易ではないとコメントされています。
一つのコールセンターでいくつものジャンルの電話を受けるノウハウが確立されている。このようなコールセンターをつくるのは容易ではない。
引用元:みんなの運用会議
2017年 IPO
シェアリングテクノロジーは、2017年8月にマザーズへ上場しました。
公募価格1,600円に対して、初値2,990円(+87%)と高いスタートを切りました。
その後は初値割れから急落となりましたが、すぐに底打ちし、2017年末に高値を取りました。
株価吊り上げ?
シェアリングテクノロジーは、下限価格が5,000円と6,500円の2段階において、引字社長の保有株式を売却することを発表しています。
このため、M&AやIRなどの手段を使ってでもそこまで株価をあげて、社長が売り抜けたいのではないかとする意見もあります。
シェアリングテクノロジーの引字圭祐社長、 株価を吊り上げて持ち株を売り捌きたい気持ちをやわらかな表現でお知らせ
引用元:市況かぶ全力2階建
安定財務も今後は悪化する可能性
2017年8月に上場したことにより資金を獲得しているため、2017年9月期においては、自己資本比率65%と安定的です。
しかしながら、中期経営計画では借入金も含めて積極投資を行っていくと明言されており、財務悪化する可能性が高いです。
中期経営計画
シェアリングテクノロジーは、2020年9月期を最終年度とする3ヵ年の中期経営計画を発表しています。
2020年9月期において、売上高70億円(年率+50%成長)、経常利益17億円(年率+63%成長)を目標値としています。
2018年9月期~2019年9月期については戦略的投資フェーズに位置づけており、手元現金と借入金を積極的に投資していくとともに、利益は圧迫される計画となっています。
総合評価
年率+50成長を目指すグロース株です。一方で社長の株式売出し宣言が気になります。
2018年6月時点でPER71.8倍/PBR16.2倍と非常に高い評価となっています。今後は利益度外視として売上成長が目標通りとなっているかがポイントとなりそうです。
これまで業績の目安となっていた流通総額の月次開示は終了してしまったこともあり、高リスク高リターンの銘柄と思われます。
圧倒的なスピードで成長しており、中計の目標達成に邁進していくと評価されています。
今後も、既存事業をハイペースで伸ばしつつ、M&Aや新規事業により業績を伸ばし、中期経営計画における目標達成に邁進していくものと思われる。
同社の魅力は、圧倒的なスピードと成長力である。良くても業績横ばいという会社もたくさん存在しているが、同社のスピードは F1 のようである。
引用元:みんなの運用会議