松竹は、歌舞伎興行が発祥で映画に展開。映画興行中位。不動産賃貸が安定収益。13年に歌舞伎座新開業。
株主優待は年2回(2月8月)で映画招待ポイント等です。
松竹の概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
目次
歴史ある映画と演劇+不動産の安定収入
事業内容
松竹は、映像事業、演劇事業、不動産事業の3つを主体とする企業グループです。
1895年の創業以来、演劇と映画を中心としたエンターテインメントの提供を行ってきました。
事業別の売上高では、2018年2月期においては、映像関連事業で過半、演劇事業も含めると3/4以上の割合となっています。

第152期 報告書より抜粋
映像事業
映画の配給、興行を行っています。
2018年2月期においては、邦画17本、洋画8本、アニメ18本等の映画を配給しています。
興行については関東を中心として全国25箇所の映画館を運営しています。新宿ピカデリーが主力です。
その他、テレビ制作、映像版権、CS放送の事業も行っています。
演劇事業
歌舞伎座、新橋演舞場、大阪松竹座等の劇場を保有し、演劇事業を行っています。
不動産事業
歌舞伎座タワー、築地松竹ビル、東劇ビル、新宿松竹会館(新宿ピカデリー)、有楽町センタービル(マリオン)等の不動産を保有・賃貸しています。
高い稼働率で安定収入を得ています。
ヒット映画の状況
2017年2月期
山田洋次監督の「家族はつらいよ」シリーズがシニア層に支持されヒットしました。
他にも「植物図鑑 運命の恋、ひろいました」、「HiGH&LOW THEMOVIE」、の「映画『聲
の形』」がヒットしました。
2018年2月期
前年に続いて「家族はつらいよ」シリーズ、「HiGH&LOW」シリーズが順調であった他、「東京喰種 トーキョーグール」や「8年越しの花嫁 奇跡の実話」がヒットしました。
しかしながら、全体的に小粒な興行成績となり、昨年比減益に沈みました。
2019年2月期
「家族はつらいよ」シリーズ、アニメの実写映画化が控えています。
財務はそこそこ
有利子負債が比較的大きい状況は続いているものの、財務は改善傾向となっています。
2018年2月期においては、現金310億円+長期投資333億円の計643億円に対して、借入金は760億円となっています。自己資本比率は45%となっています。
株主優待は映画招待ポイント等
株主優待は年2回(2月8月)で、保有株式数に応じて映画招待ポイントや演劇招待券がもらえます。
- 映画招待ポイント
- 100株以上 80ポイント
- 200株以上 160ポイント
- 300株以上 200ポイント
- 500株以上 280ポイント
- 800株以上 400ポイント
- 1,000株以上 480ポイント
- 演劇招待券
- 300株以上 2枚
- 500株以上 4枚
- 800株以上 6枚
- 1,000株以上 8枚
- 1,500株以上 12枚
- 2,000株以上 16枚
映画招待ポイントは、入場1回につき10ポイントを消費します。ただし、3D映画は15ポイント、新宿ピカデリーは20ポイント(3Dは30ポイント)となります。
映画招待ポイント
ゴールドのカードが送付されてきます。このカードを映画館で使用します。
カードには株主名が記載されており、基本的に転売はできません。
カードに株主名が記載されています。転売防止対策でしょうね・・
映画鑑賞が趣味であるため最高だとコメントされています。
ゴールドカードで、キング オブ 優待という感じです。
映画鑑賞が趣味なので、タダで映画を観れるって最高です!
株主優待やってて良かったと思える銘柄です。
引用元:大好き! 株主優待
ポイントを利用する場合は予約ができないことが残念だとコメントされています。
残念ながらWebでの予約はできないようです。演劇が出来るのだから映画もできるようにしてほしいですねえ。ポイントが転売されてしまうことを考慮してでしょうか。
引用元:コレ買ったブログ
総合評価
東宝よりは地味な映画の印象ですが、有名監督の映画や、アニメの実写映画を手掛けています。映画や演劇は当たり外れがありますが、不動産の安定収入があることが心強いです。
2018年7月時点でPER57.8倍/PBR2.02倍となっています。
2018年1月を天井として株価は右肩上がりとなっています。2018年はめぼしい映画がなく、2年連続の減益となることが嫌気されています。指標的にも割高感があり、下値探りを継続するものと思われます。