新晃工業は、セントラル空調機器でシェア4割弱。業務用空調機の中堅。中国やタイ進出。ビル管理会社買収。
株主優待は図書カードまたは優待カタログです。
新晃工業の概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
目次
セントラル空調機器がメイン+足元を固める
セントラル空調機器
新晃工業が得意とするセントラル空調機器とは、ショッピングモールなどの大型施設の空調設備です。
この分野に特化することで、かの有名なダイキンを上回っています。
特化しているからってのもあるんだろうけど、時価総額300億ちょっとでダイキンより上って凄いw工事実績も申し分なし。
引用元:買ったら売らない資産株投資
ストック型ビジネスを構築へ
セントラル空調機器や業務用空調機器の販売は、顧客にとっては設備投資となるため、景気に左右される傾向にあります。
景気に左右されない分野のビジネスとして、2013年にビル管理会社を買収しており、巨額の買収であったにも関わらず、概ね評価されている印象です。
景気回復に伴い、ビル建設などで、空調機器の需要は伸びているようです。
また、ビル管理会社を買収し、ストック型ビジネスに進出することも評価できます。
いかにも景気循環で利益ががんと減ったりもしますがなんだかんだで長期で成長が見られます。それも結果としては結構なスピード。ROE水準なども悪いというほどでもなく正直悪く無いと思います。赤字もないです。
2013年にビル管理会社の千代田ビル管財(売上高50億円・営業益4億円程度)に77億円もの巨費を投じて、のれん付きの買収を実施しています。ただ同社のこれだけの数字が新たにオンされても、買収以降のトップラインは対して伸びていないので、割高でも買収していなかったらジリ貧でしたので、結果的には良い買収でした。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
ダイキンと資本業務提携
更なる足元固めが、2017年5月のダイキンとの資本業務提携です。
これまで競合他社と見られつつあった両社ですが、資本業務提携により共同開発等で協力していける環境になったのは業績に寄与してくると思われます。
同じ大阪北区にあるダイキン工業と資本業務提携(5%)を発表しており、同社が当社3位株主となり、ヒートポンプ空調機のナレッジの共有・共同開発・拡販を図ることとしており、オーナー系会社(藤井家)らしいダイナミックな経営判断は光ります。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
財務は安定
2013年のビル会社買収は自社株売り等で手当しており、継続して財務は安定的です。
2014年時点でも以下のように高評価でしたが、2017年3月期においては更に良化しており、自己資本比率は63%で実質無借金経営が続いています。
自己資本比率は5割台で、「現金等>有利子負債」と、財務面は安定しています。
株主優待は図書カードまたは優待カタログ
2014年 株主優待を新設
株主優待は、100株以上で優待カタログ3,000円相当が貰えました。
食品が中心となっており、ご当地グルメや、肉・魚・スイーツなどから選べます。
3,000円相当で食品中心。ご当地グルメとして大阪・岡山・東京・神奈川から各1品。寄付コース×3。ジュニアグッズ3品。グルメが肉3品、魚3品、スイーツ3品。その他4品。計23種から選択。
引用元:株主優待侍
2017年 株主優待を変更
株主優待の内容を変更し、長期優遇制度を設けるとともに、1,000株保有以上の場合を増設しました。
- 100株以上 1年未満 図書カード1,000円分
- 100株以上 1年以上 優待カタログ3,000円相当
- 1,000株以上 1年以上 優待カタログ5,000円相当
これまでは保有期間に関わらず優待カタログ3,000円相当であったものが、1年以上という条件が付いた形となっています。
制度内容だけ見れば改悪ですが、クロスでの優待取得への対策として考えれば、至極真っ当な優待制度になったのではないでしょうか。
この株主優待は2018年3月末基準から初めて適用されます。
総合評価
景気回復・企業の設備投資増によって業績を拡大しており、株価もアベノミクス後は右肩上りとなっています。とはいえ、業務内容柄、PERは12倍程度の低めの評価となっています。
株主優待に長期優遇制度を設けたことによって、逆に、それなら長期ホールドしてしまおうという個人投資家も多いのではないかと思います。
長い目で見れば堅い会社ではあるので、100株の長期ホールドには全く問題ありません。
指標的に割安で、総合利回りも十分と評価されています。
新晃工業は指標的にもまずまず安いですし、十分な総合利回りも出ていますし、PF下位としてはとても良い銘柄であると考えています。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌
株主還元が強化されていますが、配当性向が未だに低い状況で、更なる株主還元を期待されています。
株主還元については継続的な自社株買いにくわえ、配当に関しても【18→23→33→36→36円/予】、と急ピッチで増配してきており、ダイキン
資本が入ったこととの関連性は不明ですが、現状2割強に留まる配当性向自体を切りあげることも検討中のようですので、業績面はともかくとしても一層の株主還元の充実に大いに期待したいところであります。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
業績安定度と配当利回りが高評価となっていますが、全体としては普通評価のCです。
【 きびなごの格付け 】 C
〔A~Eの5段階評価で、Aが最高・Cが普通・Eが最低〕
・業績安定度:B
・財務安定度:C
・配当利回り:B
・割安感:C