エスエルディーは、 関東軸に『kawara CAFE&DINING』など展開。TOBでDDHDの持分会社に。
株主優待は食事券です。
エスエルディーの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
目次
おしゃれカフェを運営するも、業績悪化でDDホールディングス傘下入り
事業内容
エスエルディーは、「音楽」「アート」「食」等をはじめとする様々なカルチャーコンテンツを企画・融合させる事業を展開しています。
具体的には、飲食サービスとコンテンツ企画サービスを行っています。
飲食サービス
kawara CAFE&DININGをはじめとする飲食店を運営しており、関東地方を中心として2018年3月末で64店舗を展開しています。
おしゃれで美味しく、安いという店で、女子に人気が高いと評価されています。
エスエルディーのkawaraカフェに行った人ならわかると思いますが、非常におしゃれで、料理がおいしく、安いという店で人気があるのがわかります。ツ
イッターとかで調べると女子高生や女子大生、社会人など女子に人気が高いことがわかります。
引用元:株で生活するチャンス到来~テンバーガ(10倍株)を探せ~KABUKABU
その一方で、店舗ごとに様々なコンセプト・形態で営業しているため、管理や販促が非常に難しいと指摘されています。
そのため、飲食店の運営は不調に陥っており、戦略的店舗閉鎖も行っています。2018年3月期については純減2店舗となり、特損も計上しています。

2018.3期 決算説明資料より抜粋
コンテンツ企画サービス
直営飲食店のノウハウを活用し、飲食店等の設計・デザイン・メニュー開発等を行っています。
エスエルディーが店舗運営を行いながら版権元に手数料を支払うコラボカフェ形態や、版権元が店舗運営を行いながらエスエルディーがプロデュースする形態、イベントへ出店する形態等、様々な形態で事業を行っています。
業績不振から大転換期へ
2017年3月期における最終赤字、2018年3月期もさらなる赤字計上が避けられない状況となったためか、大転換期を迎えています。
2017年8月には社長交代が発表され、同10月には創業者社長は会長へと退き、CFOが社長へ昇進しています。
その後、11月にはDDホールディングスによるTOBが発表され、会長の持ち株すべてがDDホールディングス社へと渡っています。これによりエスエルディーはDDホールディングスの持分法適用会社となりました。
今後はDDホールディングス社との連携が進む見通しです。
今後はDDHD社の「DDポイント」の活用や、24時間予約受付コールセンター
といったリソースを活用する形で、マーケティング強化を図っていく方針です。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
そして、2018年2月期も連続で最終赤字に陥り、重要事象が付記されることとなりました。
さらには営業CFもマイナスとなってしまい、急場を凌ぐためにDDホールディングスから借入を行ったと指摘されています。
当社は2期連続の営業赤字を計上したため、GC注記には至ってないものの、重要事象が付記されています。特に実績期は営業CFも流出超過となってしまい、当然ながら無配に転落しているものの、DDHDからの新規借入を起こして急場をしのいでいます。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
ポケモンカフェの運営を受託
上記のような危機的状況においても、明るいニュースとしてポケモンカフェの運営を受託したことが発表され、2018年3月には日本橋高島屋にオープンさせています。
ポケモンカフェの運営を受託することが発表されると連日のストップ高で好感されたものの、その後は株価は行って来いどころか底抜けする有様となっています。
押し目を狙った個人投資家も下落に巻き込まれているようです。
ポケモンカフェの運営受託で連日のストップ高となった後、株価は下落。私はその途中で捕まりました。そして年初来安値更新。
ひどいチャートです。
引用元:わたしらしく
財務は危機的
上記の通り業績悪化により財務も危機的状況に追い込まれています。
2018年3月時点で、キャッシュ3億円に対して借入金は6億円となっており、自己資本比率は13%に落ち込んでいます。
後ろ盾としてDDホールディングスが存在しているので借入金によって凌げるとは思われますが、厳しい状況と言わざるを得ません。
株主優待は食事券
株主優待は保有株式数に応じて食事券(2,000円相当)がもらえます。
- 100株以上 1枚
- 300株以上 5枚
- 500株以上 10枚
食事券の優待は個人投資家が多く保有している印象ですが、業績悪化のためか、株主数が3桁であるそうです。
かなりマイナーな株主優待であり、塩漬けし続けるとコメントされています。
単元株主数は801人しかいませんので、かなりマイナーな株主優待だと思われます。
引用元:みらっちのブログ Returns
総合評価
女子に人気の高いkawara CAFE&DAININGですが、利益を出せずに苦しんでいる状態です。DDホールディングスに拾われて、今後はどのような転換が起きるでしょうか。
2018年7月時点でPER算出不可/PBR7.59倍となっています。2019年2月期は変則11ヶ月決算となりますが、純利益は0の想定です。
DDホールディングスによるTOBとポケモンカフェの発表で株価は急騰したものの、すぐに下落して底割れしてしまっています。業績・財務の悪化が続き見放された状態ですが、カタリストとしてはDDホールディングスによる追加TOBによる連結子会社くらいでしょうか・・・。