スターフライヤーは、北九州空港を拠点とする新興エアライン。ビジネス需要主体で割安、座席広めと独自戦略。
唯一の小型空運株という位置付けが魅力です。株主優待は年2回(3月9月)で株主優待券です。
スターフライヤーの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
目次
唯一の小型空運株
LCCではない新興エアライン
空運株といえば、JALとANAです。
スカイマークが上場廃止となった今となっては、空運株の残りはスターフライヤーです。
スターフライヤーはANA傘下ではありますが、上場を維持しており、唯一の小型空運株に位置付けられます。
スターフライヤーは単純なLCCではなく、座席間隔が広めであったり、機内設備が充実していたり、タリーズコーヒーなどの機内サービスもあったりと、新興エアラインという言い方がぴったりです。
スターフライヤーの魅力
スターフライヤーの魅力はコスパです。
「この値段でこのサービス」というお得感を指摘されています。
スターフライヤーの良さは「この値段でこのサービス」というお得感にあります。全然業種は違いますが、リーズナブルな料金に疲れの取れる大浴場と美味しい朝食で評価の高いビジネスホテル「ドーミーイン」シリーズを展開している9616共立メンテナンスに似たフレーバーを感じる銘柄ですね。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌
売上拡大も利益はブレが大きい
スターフライヤーは羽田発着枠の追加獲得や、航空機の効率的な運用などによって、売上を拡大させてきています。
一方で、為替影響や原油影響によって利益についてはブレが大きいです。
利益が安定していないと指摘されています。
業績は売上は頑張ってるね。伸ばしてるよ。でも利益は安定しなく状況としては厳し目なのではないでしょうか。持つならいつ赤字が飛んできても不思議じゃないと思いつつがおすすめだよ。財務もあまり頑丈じゃない。
2015年末からの原油安では、恩恵を受け、業績好調となり株価は高騰しました。
しかし、原油安により恩恵をうける企業もあるのは間違いないわけでスターフライヤーはその筆頭で株価も離陸しています。
引用元:Kabu Berry
2015年末からの原油安に加えて、ANAとの提携効果を指摘されています。
売上は微増にとどまるものの、利益が大幅に増加しています。
原油安とANAとの提携の効果でしょう。
営業外収益で為替ヘッジを計上しています。さらに近年の大赤字の営業で法人税の負担がかなり軽減されています。
引用元:フリーターの日記
財務体質の改善
2014年3月期の大赤字に懲りたためか、有利子負債の返済を進め、財務体質の改善を続けています。
2014年3月期には自己資本比率は8%でしたが、2017年3月期には29%にまで高まっています。
財務の改善傾向を指摘されています。
2014年の赤字でかなり切羽詰まってる感はあります。もっともその後は肝を冷やしたのか有利子負債を返してきて急速に改善傾向。CFもでだして一応目下順調な傾向。投資は絞りがちみたいだけど飛行機はリースにしたみたいだね。
純資産をKPIにも入れており、急速に改善を進めています。
純資産65億円を掲げていましたが、達成間近となると、純資産100億円に再設定されました。株主還元が遠のいた印象もありますが、株主還元の可能性も言及しているため、そろそろ有配になるのではないかとも指摘されています。
これまで経営安定化のためのKPIとして「純資産65億円」の数字を置いていましたが、直近実績期で既に62億円まで積み上げており、財務面の安定性がかなり増してきましたが、新たに過去の最大損失の3倍の「純資産100億円」をKPIに設定し直されてしまいました。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
中期経営計画
スターフライヤーは2021年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表しています。
これは2017年4月にローリング版として公開されたものです。
2021年3月期において、売上450億円/経常利益24億円を目標値として掲げています。
経常利益については2016年3月期に既に達成済みの数値でもあり、成長期待が抱けない内容です。
しかしながら、原油価格と為替を堅めに見積もっている印象があると指摘されています。
当社は2021年3月期を最終年度とする中計を、本年4月にローリングしており、4年後に売上高450億円・経常利益24.0億円を見込んでいます。直近2ヵ年の予想を上回る業績達成により、直近中計計画も前倒でクリアしていますが、そのわりにはローリング計画は事実上の減額修正にも近い内容であり、油価と為替を堅めに見ることで数字を抑えている印象です。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
株主優待は株主優待券
株主優待は年2回(3月9月)で株主優待券が貰えます。
株主優待券は普通運賃の50%割引となります。
- 100株以上 3枚(以降100株ごとに3枚増)
- 200,000株以上 6,000枚
また、9月のみオリジナルカレンダーも貰えます。
総合評価
空運株といえばJALとANAという1兆円超の巨大企業ですが、スターフライヤーは時価総額100億円程度の小型株です。つまり、スターフライヤーは小型空運株という希少性が一番の魅力です。
業績については為替・原油次第といったところがありますが、ハイリスク・ハイリターンと見なして投資してみるのも面白いと思います。
好材料・悪材料があるが、業績を慎重に見ながらホールドすると評価されています。
現在のスターフライヤーは好材料・悪材料が混在した判断の難しい状態です。私としては今期の実際の搭乗率・業績推移を慎重に見ながらホールドしていく予定です。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌
財務改善により、普通配当が実施されるのではないかと推察されています。
マテリアルや説明会QAでも株主還元の可能性に関してしっかり言及しているので、そろそろ本当の意味での有配銘柄となるタイミングが接近してきたと推察されます。
引用元:なちゅの市川綜合研究所