スター・マイカ(3230)

スター・マイカは、中古区分所有マンションへ投資し賃貸と売却を組み合わせて物件運営。子会社で不動産仲介も。

株主優待は5月にクオカード、11月に美容・健康・生活関連商品です。2017年11月期で8期連続増配です。

スター・マイカの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。

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賃貸運用とリノベ再販を組み合わせる

事業内容

主力事業は中古マンション販売です。スター・マイカの特徴的な点は、賃貸中の中古マンションを仕入れて、まずは賃貸運用しながら、退去した場合には空室物件をリノベーションして再販売するというビジネスモデルです。

賃貸中の物件も取得し、その入居者が在室し続ける限り、その賃料を得て、退室時にそれをリノベーション物件として再販するというハイブリッド型の特殊なビジネスモデルを持っている点が魅力です。

引用元:中長期投資の練習記録

2017年11月期においては、主力の中古マンション販売は横ばいとなっていますが、代わりにインベストメント事業が伸びています。インベストメント事業では分譲中古マンション以外の収益不動産を賃貸または販売用に投資運用しています。

主力の中古マンション販売/賃貸事業の伸び幅は更に縮小したものの、高付加価値のリノベ商品の投入や、物件特性に応じた販売戦略の実施により、利益率が多少改善しました。インベストメント事業については、品川区民住宅の一棟卸販売等が効き、当該セグメントは前年比で3割程度の増収増益となり、引き続き中古マンション以外の不動産売買で“伸び代”を稼ぐ構図となりました。

引用元:なちゅの市川綜合研究所

安定成長を続けるも先読みは難しい

スター・マイカは2017年11月期で5期連続増益、8期連続増益と安定成長を続けています。

それでも不動産銘柄ということで、業績の先読みは難しいとも指摘されています。

成長性は読みにくいです。
足元の業績は上方修正を繰り返し、
四季報によると今期、来期と20%以上の成長となりそうです。

引用元:中長期投資の練習記録

リスク要因として在庫評価損と財務をあげられています。

不動産市況が傾けば在庫評価損が発生しますし、借入金で物件を仕入れる不動産業らしい会社であることから資金繰りも重要と考えられます。

リスク要因は在庫評価損と財務がそれに耐えられるかです。
天変地異によるリスクは地域ポートフォリオを分散しているということで、
会社側も認識はしていて一定の対策は打たれているようですが、
実際ことが起こればやはりそれなりに影響を受けるでしょう。

引用元:中長期投資の練習記録

中期経営計画

スター・マイカは2019年11月期を最終年度とする3ヶ年の中期経営計画を発表していましたが、保守的な予想であり、初年度に達成してしまいました。

2019年11月期を最終年度とする3年中計で、売上高は235億円(CAGR4%)、営業利益は35億円(CAGR2%)というヘタすると初年度単年だけで達成しそうな“ヨコヨコ目標”を置いていましたが、案の定初年度だけで数値達成するところとなりました。

引用元:なちゅの市川綜合研究所

この状況を受けて、2022年11月期を最終年度とする5ヶ年の中期経営計画にローリングしています。

2022年11月期において、売上500億円(年率+17%成長)、営業利益70億円(年率+15%成長)を目標値として掲げています。

一転して強気の中期経営計画となった印象ですが、これは順調な仕入れ・棚卸資産の増加により、ある程度の見通しがついたからではないかと指摘されています。

この強気予想の背景には順調な棚卸資産の増加(簿価ベースで448億円、コスト控除後の含み益123億円)により、向こう数期の数字が作れる目処がついたことも挙げられますが、当社の強みである独自データベースの性能向上とデータ蓄積量の向上により、仕入・販売・工事管理の効率が改善され、ひいては仕入→売却サイクルの高速化が進んでいることも挙げられそうです。

引用元:なちゅの市川綜合研究所

株主優待はクオカードと美容・健康・生活関連商品

株主優待は100株以上で、5月と11月で内容が異なります。

  • 5月 100株以上 1,000円相当のクオカード
  • 11月 100株以上 2,700円相当の美容・健康・生活関連商品

美容・健康・生活関連商品の優待は入浴剤であることが続いています。こちらのブログで入浴剤を詳しく紹介されています。

【ノエビアの薬用三泉セット】

もう定番みたいですね。以前は石鹸と洗剤だったみたいですけど風呂好きな私には入浴剤のほうがありがたいです(笑)

引用元:株式投資を楽しみながらマイペースに資産を増やすブログ

優待品の実際の購入価格は2,500円ほどのようです。

今回はノエビアの入浴剤「薬用三泉」をいただきました。ネットで調べると2,500円ほどのもののようです。

引用元:悠々自適な老後生活を目指すブログ

総合評価

特徴的なビジネスモデルといっても、やっていること自体はそれほど難しいものとは思えません。それよりも、ビジネスを実際に回せるための、仕入れの目利きやリノベの方法にスター・マイカの独自性があると思われます。

2018年3月時点でPER18.9倍、PBR2.67倍と、不動産業にしては非常に高い評価を受けています。

中期経営計画が達成されるのであれば評価も正当化されると思いますが、業績の先読みは普通の個人投資家には難しく、この水準からは手が出しにくいです。

1部昇格時に増資がなかったものの、自己資本比率は3割程度に回復しており、株主還元も進められていることを評価されています。

当社は昨年7月に東証一部に無事に指定替えとなったものの、その後の8月に株式分割と株主優待制度の実質拡充を実施しているため、(顧客兼株主増加のための観点も少なからずあろうかと思いますが、)今後とも前向きな株主還元策が期待されます。一部上場時にPOがなかったものの、自己資本比率は3割弱に回復しているので、あとはデットでやりくりしていくものと思われます。

引用元:なちゅの市川綜合研究所

クオカードと美容・健康・生活関連商品で年2回違う優待がもらえる点を評価されています。

株価(2,950円)★★★★★:随分上がりました
配当金(1.69%)★★★☆☆:増配が続いています
優待内容 ★★★☆☆:年2回違う優待がもらえるところが良いです
参考指標:PER 15.2倍、PBR 1.79倍
総合得点(15点満点):11点
※ データは2017年8月8日終値時のものです

引用元:「マイホームへの道」株主優待・ふるさと納税で豊かな生活

ビジネスモデルや成長力、連続増配を評価されています。東証1部昇格が濃厚と記載されていますが、その後実際に昇格を果たしました。

スターマイカは地味な銘柄ですが、なかなかクレバーなビジネスモデルで安定的に利益を出していますし、成長力もありますし、近い将来の東証1部昇格が濃厚ですし、静かに連続増配中ですし、総合利回りもまずまずですし、実に悪くない銘柄であると思います。

引用元:みきまるの優待バリュー株日誌

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