スターゼン(8043)

スターゼンは、食肉卸首位で全国に販売網。外食向け加工肉も扱う。子会社にハム・ソーセージのローマイヤ。

株主優待は年2回(3月9月)で、自社グループ製品等です。

スターゼンの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。

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卸売から食肉加工メーカーへ転換なるか

食肉卸首位

スターゼンは食肉卸首位で全国に販売網を持っており、ハンバーガー用のパティを供給するなど広く顧客を抱えています。

国産牛・豚・鶏肉、外国産肉の輸入に加えて、和牛の輸出も始まっています。

三井物産が筆頭株主に

2016年5月に三井物産が出資比率を2.5%から16.4%まで引き上げ、筆頭株主となりました。

三井物産は資源ビジネスに強い一方で、他分野の強化を掲げており、その戦略の一環と思われます。

これにより、三菱商事・伊藤ハム連合、伊藤忠商事・プリマハム連合への対抗勢力として、三井物産・スターゼン連合が誕生したことになります。

割安成長株として個人投資家が評価

三井物産・スターゼン連合が目指すところは、スターゼンが食肉卸に留まらず、伊藤ハムやプリマハムのように食肉加工メーカーへ事業を拡大することです。

これまでは卸売業としてPER10倍程度の評価に甘んじていたスターゼンですが、食肉加工メーカーへ事業拡大することで、同業他社比較で割安なのではないかと再評価がなされています。

食肉加工メーカーと同水準の評価となればPER15~20倍は狙えるのではないかと指摘されています。

中期経営計画を着実に実行に移して食肉加工品メーカーになったと株式市場から認められれば、現在のPER11倍という評価は、他の食肉加工品メーカーと同水準のPER15〜20倍の評価を受けられることになり

引用元:マルコのストレスフリーな投資生活

同業他社である日本ハム、プリマハム、S Foodsらと比べて、スターゼンの方が低PERである一方で、成長力は上回っていると評価されています。

①同業他社と比較すると、格段に低PERだった
②にもかかわらず成長力は同業他社を大きく上回った
③企業規模が比較する同業他社よりかなり小さかった

引用元:鎌倉雄介の株道場

業績好調ながら、指標的に非常に安いと評価されています。

スターゼンは業績好調で指標的にも非常に安く、また2292SFOODS等の類似企業と比較した場合の相対的な魅力度も濃厚で、私は2017年末に「1枚だけなら余裕で買えるな。」と思って参戦していました。

引用元:みきまるの優待バリュー株日誌

中期経営計画

スターゼンは、2021年3月期を最終年度とする3ヶ年の中期経営計画を発表しています。

2021年3月期において、売上高3,800億円(年率+5%成長)、営業利益100億円(年率+20%成長)を目標値としています。

定性的には、総合食肉加工メーカーへの挑戦を第1に掲げており、食肉卸から食肉加工メーカーへの転換、及びそれに伴う利益率の改善が期待される格好です。

この卸からメーカーへの転換については、別分野ながら日本ライフラインという事例があり、それに似た期待を寄せられています。

日本ライフラインという会社がある。同社は元々は地味な医療機器商社だった。商社ということで長い間PERは低かった。けれども、少しずつメーカー機能を強化して「商社+メーカー」というポジションを確保したことによって株価市場での評価が一変。その後、株価は大きく上昇した。

引用元:マルコのストレスフリーな投資生活

株主優待は自社グループ製品等

株主優待は年2回(3月9月)で内容が異なります。

  • 3月
    • 100株以上  ギフト20%割引販売(中元ギフト)
    • 100株以上  3,000円相当ハム類セット
    • 500株以上  5,000円相当ハム類セット
    • 1,000株以上 10,000円相当国産黒毛和牛サーロインステーキ
  • 9月
    • 100株以上  ギフト20%割引販売(歳暮ギフト)
    • 100株以上  おせち20%割引販売

ハム類セットの内容はこちらで紹介されています。

ローマイヤのハム、ウインナーなどの詰め合わせ。

引用元:極楽・株など日記

株主優待20%割引販売については、ネットでの申し込みであれば23%割引となるそうです。

株主優待販売は、20%割引と
案内されていますが、今回は、郵送・FAXではなく、
インターネット(ECサイト)で申し込むと、
23%割引になる、という内容でした。

引用元:株主優待がやってきた♪

総合評価

卸売から食肉加工メーカーへの転換、利益率の改善が注目を集めており、個人投資家の買い参戦が見られます。

利益率の高い医療機器分野の日本ライフラインと比べるのは少し酷だと思いますが、卸売から食肉加工メーカーへの転換はそれなりに期待感が持てるものだと思います。

加えて、三井物産の後ろ盾があることも期待を大きくさせます。

中期経営計画(年率20%増益)通りに利益が進捗するのかが、今後の注目点となりそうです。

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