エストラスト(3280)

エストラストは、山口県内首位のマンション開発業者。福岡など九州へ攻勢。17年にTOBで西部瓦斯の傘下入り。

株主優待は年1回のクオカードです。1年以上の継続保有が条件となります。

エストラストの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。

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山口県が地盤のマンションデベロッパー

2012年IPOでマザーズへ上場

エストラストは、2012年にIPOでマザーズに上場しました。

公募価格1,350円に対して、初値2,513円(公募価格比+86%)と非常に良いスタートを切りました。

翌2013年に上場来高値を付けた後は、2014年に東証1部へ昇格するも、株価は長期低迷しています。

業績堅調で個人投資家からの人気は高い

株価は低迷するものの、2014年頃から個人投資家の間では人気が高まっていました。

いくつかの個人投資家ブログで取り上げられ、良い評価を受けています。

山口・九州エリアで第2位のマンション販売業者で、今期の業績もすでに上方修正している業績好調な銘柄です。

引用元:割安株投資研究所  ※今期=2015年2月期

山口県でシェアトップを誇るエストラストが九州・福岡へと進出することで、エリア拡大による成長余地が大きいと評価されています。

成長余地は、ゆうゆーの保有企業でもNo.1と言えるくらい残されています。

これはもしかすると、テンバガーまで狙える大物かもしれません。

引用元:ゆうゆー投資法

上がらない株価

しかしながら、2014年以降も株価は低迷を続けます。

評価が高まらない理由やリスクについても当時から考察されています。

不動産銘柄ということで業種的に評価されにくく、PER的に割安に放置される傾向があります。

問題点は、扱っている商品が商品だけに景気悪化にはめっぽう弱く、
この業種の最大の敵は、ライバル業者ではなく景気かもしれません。

引用元:ゆうゆー投資法

また、エストラストのキャッシュ・フローの悪さについても指摘されています。

この銘柄の最大のネックと思われるのは、
キャッシュ・フロー(以下CF)の悪さです。

引用元:ゆうゆー投資法

2015年2月期の販売実績の低迷について指摘されています。

その将来の売上を予測する販売実績が昨年から低迷してます。
これは消費税増税によるものです。

そのため、通期計画を達成しているにも関わらず株価が低迷しているのだと思っています。

引用元:社会人老い易く学成り難し(投資話とその他自己啓発)

西部瓦斯によるTOB

2017年1月に西部瓦斯によるエストラストの部分的TOB(51%購入)が発表されました。

以下のような両社の思惑が一致したことで、エストラストの子会社化に至ったということです。

[西部瓦斯]

  • 人口減少・少子高齢化に加え、ガス・電気小売り自由化による競争激化
  • ガス以外の売上高比率を拡大し、事業構造の多様性を図る

[エストラスト]

  • 福岡エリア・九州主要都市への進出が思うよに進まない
  • 同エリアでの進出を早める・成功させることを図る

この子会社化に対して、西部瓦斯の知名度を用いたマンション販売について評価されています。

地元では抜群の信頼度を誇る西部瓦斯グループの名前を用いるだけで格段に販売し易くなりますし、マンデべで借金の多い当社は金利削減だけで、相応の利益の良化も見込まれます。

引用元:なちゅの市川綜合研究所

本TOBはエストラスト社長の株式の大半を売却する形となっています。

社長留任とはなっているものの、社長が株式を売ること=イグジット済みとなったことは、今後の業績へのモチベーションに危機感も覚えます。

当社の笹原社長等から株券を@800円で取得し、笹原氏の持ち株比率は2.8%まで縮小したものの、そのまま社長留任となりました。

引用元:なちゅの市川綜合研究所

中期経営計画

新社長のもとで中期経営計画がローリングされており、2021年2月期を最終年度とする3ヵ年の中期経営計画を発表しています。

2021年2月期において、売上高189億円(年率+10%成長)、経常利益15.8億円(年率+15%成長)を目標値としています。

前社長の頃の中計よりも上方修正された内容となっており、西部瓦斯とのシナジーを折り込み始めたと指摘されています。

笹原社長の頃の中計で置いていた業績目標のマイルストーンを超える内容となっており、あまり内容を織り込んでいなかった西部瓦斯とのシナジーを多少織り込み始めたものとみられます。

引用元:なちゅの市川綜合研究所

株主優待はクオカード

株主優待はクオカード2,000円分です。1年以上の継続保有者のみが対象となりました。

2016年頃には、配当・優待利回りが5%程度と高いことで人気がありました。

エストラストの魅力は何と言っても優待ではないでしょうか。

私が保有している金券優待の中でもトップクラスの利回りを誇っています。

引用元:株式投資で自由億への道

総合評価

2014年頃から個人投資家の間では高評価をされていながら株価は低迷を続けていました。そのため指標的には割安感がありますが、2017年に西部瓦斯の子会社となったことで再度注目が集まりそうです。
→2017年は株価上昇の年となりました。

2018年6月時点でPER7.0倍/PBR1.1倍となっており、地方不動産銘柄とはいえ、割安感がある水準です。中期経営計画の達成が見えてくれば相応の株価上昇は見込めそうです。

不動産業界として四半期決算にはブレがあると指摘されており、そのブレを利用して仕込むというチャンスはありそうです。

この業界の四半期決算は引き渡し時期により増減が激しいので注意が必要なのですが、あまり分かっていない投資家も多いので、この株価の動きを見ると今後似たような株価変動があればそこに投資チャンスがありそうですね。

引用元:割安株投資研究所

西部瓦斯への傘下入りを評価しており、今後に繋がるという見方をされています。

パッとしない業績が続いていたものの、今回の西部瓦斯への傘下入りで、一気に業容が広がるチャンスが出てきたと思われます。
西部瓦斯の遊休資産(土地等)を適当に開発するだけでも、規模の小さい当社への業績インパクトは決して小さくないものと考えます。

引用元:なちゅの市川綜合研究所

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