杉本商事は、機械・工具商社の大手。測定機器関連で高シェアです。
専門商社は低PBR低PERの傾向にありますが、同社も指標的な割安さが目立つため、バリュー株として分類します。
杉本商事の概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
測定機器・機械工具の専門商社
専門商社は割安放置
杉本商事は、機械・工具商社の大手。測定機器関連で高シェアということですが、一般人にとっては馴染みがなく、事業内容を分析している個人投資家ブログも見つかりませんでした。
専門商社が割安に放置される傾向にあるのは、事業内容が分かりにくいことと、一般的にシクリカル銘柄であることによると思います。
杉本商事もリーマンショック時には営業赤字に転落しており、世界景気・日本景気に連動すると考えられます。しかし、その赤字幅は前後の黒字よりもかなり小さいレベルで済んでおり、収益性の高さを感じさせます。
鉄壁の財務
リーマンショック時以外は安定的に黒字を確保しており、ほぼ無借金で現金が積み上がっています。
自己資本比率は80%を超えており、まさに鉄壁の財務といえます。その分、ROEが低いことも株価評価に繋がらない要因だと思います。
現在の株価は1438円、PBR0.59、株主持分比率は82.8%で有利子負債は稀少、今期予想PER10.44、配当利回り3.1%(45円)、総合利回り3.8%(45+10=55円)
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌
高い目標の中期計画
2016年3月期の営業利益は18.4億円でしたが、2019年3月期には27.2億円まで増大させるという高い目標の中期計画を発表しています。
営業利益27.2億円というレベルは、リーマンショック前の2007年の26.9億円を超える規模となります。(おそらく最高益だと思います。)
先月の17日中期経営計画を発表し、19年3月期に営業利益27.2億円(16年3月期実績は18.4億円)を目指すと発表しました。
株主優待は図書カード
100株以上で1,000円相当、1,000株以上で3,000円相当の図書カードが株主優待です。
図書カードからクオカードに変更したり、長期優遇の制度を導入してくれたりすると、個人投資家からもの人気も得られると思います。
最近はクオカード優待ばかりで図書カード優待の会社が減ってきましたね。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌
総合評価
アベノミクス効果でだいぶ株価は上げましたが、それでも低PBR低PERとなっていて、市場からは見離された状態が続いています。
財務鉄壁の割安株としてホールドし、中期計画の達成に賭けるという考えはアリだと思います。
杉本商事は低PBR&低PERであり、グレアムのミックス係数は僅かに6.16(グレアムの基準では22.5以上の銘柄は買ってはいけない。)と非常に割安で、かつ財務磐石、更には十分に高い総合利回りも出ていると言う3拍子揃った極上の銘柄ですし、これからも優待を楽しみにのんびりとホールドしていく予定です。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌
低PBR・低PER銘柄のお宝銘柄としても注目されています