シンクレイヤ(1724)

シンクレイヤは、ケーブルテレビ事業者向けシステム構築。インターネットサービスへ展開。無線通信事業に参入。

株主優待はありません。

シンクレイヤの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。

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ケーブルテレビ局向けのシステム・機器インテグレーター

事業内容

シンクレイヤは、全国各地のケーブルテレビ局を顧客としており、システムの設計・機器の選定・施工・保守管理を行うトータル・インテグレーション事業と、機器の開発・製造・取次・販売を行う機器インテグレーション事業の2本柱で事業展開しています。

シンクレイヤ 売上比率

第56期 年次報告書より抜粋

2018年3月期における売上比率では、トータル・インテグレーション事業が62.5%、機器インテグレーション事業が37.5%を占めています。

業績低迷→人員削減→復活

シンクレイヤは、2015年3月期に営業赤字を計上し、2016年3月期においても最終赤字を計上する等、業績が低迷していました。

主要顧客のケーブルテレビ局の新規開局の減少や、地デジ化に伴う電波障害の解消により、受注が減少したことや、市場競争の激化等が要因となっていました。

2015年10月には、希望退職者の募集による60名の人員削減を発表し、人員体制の合理化を進めました。

その後は、2018年12月の新4K8K衛星放送開始に向けたテレビ受信設備の改修や、高度化するインターネットサービスへの設備対策としてFTTHへの移行や既存設備の更新・増強へ、設備投資が活性化したため、シンクレイヤの業績もV字回復を遂げています。

シンクレイヤ 受注

第56期 年次報告書より抜粋

2016年3月期に落ち込んだ受注も、2018年3月期には回復してきており、受注残も積み上がっています。

Wi-Fi関連・インバウンド関連銘柄として

Wi-Fi関連

ケーブルテレビを用いると、テレビ視聴サービスだけでなく、インターネットと電話を含めた3つの情報インフラを提供できます。

それに加えて無線(Wi-Fi)を使ったシステムも提供しています。

特にWi-Fi関連銘柄として注目されています。

“総務省が2020年までに全国の公立学校や自治体が運営する公園や博物館など、約3万ヶ所に公衆無線LAN「Wi-Fi(ワイファイ)」を整備する方針を固めたようですね”と書きましたが、調べてみたところ、Wi-Fi・無線LAN関連銘柄のシンクレイヤ(1724)がなかなか面白そうですね。

引用元:株プロサラリーマンの激推し銘柄通信

インバウンド関連

シンクレイヤ Wi-Fi インバウンド

http://www.synclayer.com/jpn/solution/tv-wifi/

海外からの旅行者が増えるに従い、ホテルや旅館等でのWi-Fiインターネットはインフラとして必須の設備となっています。

しかしながら、古い建物であればインターネット回線の工事には費用や時間がかかるため、工事に踏み切れないホテルや旅館が存在しています。

シンクレイヤでは、そのようなホテルや旅館をターゲットとして、テレビ配線を使ってWi-Fi環境を構築するサービスを提供しています。

財務はイマイチ

2015年3月期~2016年3月期に最終赤字を計上したため、財務が悪化しています。

2018年3月期においては、キャッシュ7.7億円に対して借入金は24.5億円となっており、自己資本比率は23%となっています。

財務的にはイマイチの状態が続いています。

中期経営計画

シンクレイヤは、2019年3月期を最終年度とする3ヵ年の中期経営計画を発表しています。

2019年3月期において、売上高80億円(年率+3%成長)、営業利益2.4億円(年率+3%成長)を目標値としています。

2年目となる2018年3月期において、売上高85億円、営業利益4.5億円となり、1年前倒しでの目標達成となっています。

最終年度は決算期変更による3Q決算(2018年12月期)となるため、実質的に本中計はなし崩しとなっており、次期中計が期待されます。

総合評価

ケーブルテレビ局向けのシステム・機器インテグレーターです。受注が落ち込んでいた時期もありましたが、最近は4K8Kやインターネットサービス等の受注が好調です。

2018年8月時点でPER算出不可/PBR1.49倍となっています。決算期変更によりPERが算出不可となりますが、四季報予想の41.6円を4/3倍してEPS55.5円と想定するとPERは13.4倍となります。

株価は2018年1月を天井として下落トレンド入りしていましたが、8月に発表された1Q決算が好調で、翌日はストップ高まで高騰しました。業績好調の小型株として個人投資家から注目されています。

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