システム情報は、 独立系SI。高取得率の国際資格PMPとCMMIレベル5のプロジェクト管理力に強み。
株主優待はクオカード等で、長期優遇もあります。
システム情報の概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
目次
保険・金融系に強いシステムインテグレータ
事業内容
システム情報は、30年以上にわたる豊富な経験とノウハウを駆使し、システムインテグレータとして、業務アプリケーションの設計・開発・維持、組込系の設計・開発・維持、その他ITソリューションやコンサルティング等のトータルなサービスを提供しています。
個人のPMP資格と企業のCMMIレベル5が強み

2017年9月期決算説明会資料より抜粋
プロジェクトマネジメントに関する世界的な資格としてPMPがあり、システム情報の社員の取得率は34.1%、総勢139名の資格保有者を抱えています。
また、企業全体としては、ソフトウェア開発能力の国際標準指標であるCMMIで最高位のレベル5を獲得しています。
上記2点は、NTTデータと並ぶレベルであり、高い開発能力・プロジェクトマネジメント力がシステム情報の強みとなっています。
強みについてはわかりにくいという指摘もあります。
『SIerの良さが他社と比べてわかりにくい。』というのがあるかと思います。ラーメン屋さんでしたら店舗が増えたら売上が伸びるとすぐわかるのですが、SIが良い資格を持っているとかはわかるものの資格で仕事に直結とか考えにくいですし。
引用元:KabuBerry
保険・金融業界に強い

2017年9月期決算説明会資料より抜粋
システム情報の業種別売上高では、保険・金融向けで過半を占めています。
2017年9月期においては、保険向けで40%、金融向けで25%、流通・サービス向けで14%等となっています。
業務ソフトウェア開発が主力

2017年9月期決算説明会資料より抜粋
サービス別売上において、システム開発が76%となっています。
残りをインフラ基盤やコンサルが占めます。
東証1部昇格
期待
システム開発は、長期ビジョンとして東証2部・1部昇格を明言しています。
2018年5月には東証2部への指定替えを目的とした立会外分売を実施するなど、実際に昇格に向けて動き出しています。
市場変更が「目標」から実際に目的として明言されるようになったとコメントされています。
今まで決算資料だけで「目標」として掲げられてきた市場変更。
それが今回、立会外分売実施の目的として明言されたことで「夢を語っていた訳ではなかったんだな」と捉える人も増えてくれるだろう。
JASDAQから1部昇格は少ないとしており、一旦2部に属して期間を置くのではないかとコメントされています。
JASDAQから一足飛びで一部に昇格する銘柄は少ないのですけど。一旦、二部に属して期間を置くかも知れません。
引用元:日曜2限の株式講座
決定
2019年3月、東証1部昇格が発表されました。
しかも同時に業績予想の増額修正と株式分割も発表したため、ストップ高での反応となりました。
好財務
システム情報はここ3年ほどで業績を伸ばしており、財務も同時に拡大しています。
2017年9月期においては、キャッシュ14億円を保有し、借入金は3億円となっており、自己資本比率は62%です。
実質無借金経営で好財務の状態が長年継続しています。
株主優待はクオカード等
長期優遇制度の導入
2019年3月、東証1部昇格の発表と同時に、株主優待の拡充(長期優遇制度の導入)も発表されました。
株主優待がクオカードということは変わっていませんが、額面が保有期間と株式数で変わることとなり、
- 1年未満
- 100株以上 500円分
- 1,000株以上 1,000円分
- 1年以上
- 100株以上 1,000円分
- 1,000株以上 2,000円分
- 3年以上
- 100株以上 2,000円分
- 1,000株以上 4,000円分
です。
また、100株以上で抽選で50名に10万円相当の旅行券もあるのは変わらずです。
過去の株主優待内容
株主優待は保有株式数に応じてクオカードがもらえます。
- 100株以上 500円相当
- 1,000株以上 1,000円相当
また、抽選で50名に10万円相当の旅行券もあります。
旅行券の抽選はみなさん注目されています。
ハズレです(泣)
今年もダメでした・・・
こんなにもシステム情報のことを思っているのにーー!
引用元:たろうまるの株主優待で億り人
株主総会後に旅行券の抽選会があったようだが、今年は落選した。
業績は順調だし、少なくとも旅行券が当たるまでは継続保有したい。
引用元:ふとしの株式投資日誌
旅行券が当たればすごい総合利回りだとコメントされています。
配当金は17円配当利回り約1.6%です。
旅行券あたればすごい総合利回りですよね!
総合評価
2019年5月時点の総合評価
予期されていた東証1部昇格ですが、上方修正と株式分割のセットにより、ポジティブな反応となりました。
2018年8月時点でPER25.5倍/PBR7.46倍と高く評価されています。
東証1部昇格での株価上昇を狙っていた個人投資家たちにとっては、ここは一旦利確して降りる場面だと思われます。
2018年8月時点の総合評価
システムインテグレータとして高い実力を持ち、ここ3年で業績が急成長しています。
2018年8月時点でPER22.9倍/PBR5.23倍と高く評価されています。20%程度の成長が続くことを織り込む水準です。
株価は2016年中盤から右肩上がりとなっていますが、2017年11月からは横ばいとなっています。業績好調を維持していますが、指標的にはフェアバリューといった印象です。