システム ディ(3804)

システム ディは、特定業種特化のソフトを開発販売。大学用と健康クラブ用の管理ソフトが2本柱。自治体開拓中。

株主優待はありません。

システム ディの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。

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クラウドサービスが先行投資期から収穫期へ

事業内容

システム ディは、自社パッケージソフトをベースとしながら顧客からの要求をカスタマイズするイージーオーダーによるソリューションを提供しています。

提案から導入・保守までトータルにサポートするサービスとなっています。

2017年10月期における事業別売上は以下の構成となっています。

システムディ 事業内容 売上比率

36期(2017年10月期)業績及び、37期計画と新しい中期計画より抜粋

学園ソリューション(大学・高校)とウェルネスソリューション(フィットネス向け)が2本柱となっています。

その他、公教育ソリューションや公会計ソリューションといった特定事業向けの事業を手掛けています。

そのため完全なパッケージ化はしにくく、顧客に応じたカスタマイズが必要となるため、イージーオーダーのビジネスを展開しているものと思われます。

完全なパッケージの方が数が捌けて利益を確保しやすいが、システムディが手掛ける業種ではパッケージ化しにくく、仕方がないとコメントされています。

パッケージの方が数が捌けて利益を確保しやすいのですが、システムディが手掛けている業種は、公共事業向けや教育次長向けや施設設備向けと特定事業向けです。パッケージ化しにくい傾向が強いのでしょう。仕方ないかもしれませんね。

引用元:SyncHack.com絵空事

利益率が低めであることについては、株主総会における質疑応答でも取り上げられています。

以前にパッケージ販売中心だった頃は利益率は20%あったそうですが、ストック型ビジネスに切り替えている最中であるため、初期投資が嵩んでおり利益率が低くなっている(2016年10月期で営業利益率は6.2%)と回答しています。

同業他社と比べて利益率低くね?
ストック型ビジネスに変えていく過程で利益率が落ちている。移行がうまく行けば利益率も回復していくと考えている。

引用元:SyncHack.com絵空事

成長戦略:V&V Business

システムディ 成長戦略

36期(2017年10月期)業績及び、37期計画と新しい中期計画より抜粋

システムディが取り組んできた成長戦略はV&V Businessと呼ばれており、大規模事業体向けのValue Business(カスタムメイド)と、小規模事業体向けのVolume Business(クラウドサービス)による成長を目指しています。

システムディは元々は、中間層へパッケージソフト(+イージーオーダー)を販売していましたが、その両側へと事業領域を広げていくという戦略となっています。

Value Business

日本大学や近畿大学などの大規模校と契約したり、15県・2政令指定都市の公立高校を一括契約する等、受注実績が積み上がっています。

Volume Business

顧客数が右肩上がりに増加しており、特に2017年10月期は急成長を遂げています。

それに伴ってストック収入も増加しており、クラウドサービスでの提供であるため、同時に利益率の大幅な向上が見られます。

全6事業部門が黒字化

上記の背景から、特に新規2事業(公教育ソリューションと公会計ソリューション)が急成長し、黒字化を達成しています。

これによって、全6事業部門が黒字化し、さらなる成長が期待されます。

財務は安定的

リーマンショック後の2009年10月期に最終赤字を計上し、財務が相応に傷んだものの、その後は2012年10月期を除いて順調に財務を拡大・改善させています。

特に2017年10月期は営業CFが大きくプラスとなり、実質無借金経営まであと一歩という状態になっています。

2017年10月期においては、キャッシュ5.2億円に対して借入金は6.9億円となっており、自己資本比率は54%となっています。

財務はまずまずと評価されています。

財務はまずまず。現預金+売掛金>負債総額です。有利子負債も許容範囲。

引用元:バネ男の株のアレ。

売掛金が多いものの貸し倒れの可能性は低いとコメントされています。

「財務の観点から」
・自己資本比率は46.4%と可もなく不可もなく
・売掛が多いが、基本的に公共がお客様であるため貸し倒れの可能性は低い

引用元:みやびの館@株式投資

中期経営計画

システムディは、2020年10月期を最終年度とする3ヵ年の中期経営計画を発表しています。

2020年10月期において、経常利益6億円(年率+20%成長)を目標値としています。

クラウドサービスの顧客増による利益率向上のため、売上成長よりも急ピッチで利益成長が進む見込みです。

総合評価

2017年10月期をもって先行投資期から収穫期へと以降した印象です。今後もクラウドサービスの顧客増加と利益率の向上による利益成長が見込まれます。

2018年8月時点でPER17.2倍/PBR2.06倍となっています。

株価は2017年6月・2018年1~3月に高騰しており、利益成長を好感していた上昇トレンドとなっています。このままクラウドサービスが順調であればPER評価は切り上がると思われます。業績好調のクラウドサービス&小型株ということで個人投資家にも人気が出そうです。

ストックビジネスの好業績銘柄であり、時価総額も小さいので伸びそうとコメントされています。

正直強みは良くわからないですが、6部門すべてが順調に業績を伸ばしているのは事実ですし、サポートやメンテナンスも増えているようです。うん、良さそう。

引用元:バネ男の株のアレ。

ビジネスは順調そうと評価しながらも、ソフトウェア業界にしては利益率が低い点と、案件の次年度持ち越し等による期ズレが頻発し、四半期毎の業績すら読みづらい点を気にされています。

ビジネス自体は比較的順調そうですが、ソフトウエアとしては利益率が低い点はやはり気になります。
四半期ごとの季節変動が大きい企業は順調かどうかが読みづらいので難しいですね。

引用元:みやびの館@株式投資

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