大成温調(1904)

大成温調は、空調、給水など設備工事中堅。クリーンルーム設計・施工も。中国、ハワイ、インドなどにも展開。

株主優待はクオカードです。

大成温調の概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。

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設備工事中堅は割安放置を脱出できるか?

事業内容

大成温調は、空気調和・給排水衛生・電気設備工事および建築一式工事の設計・施工管理を主要業務としています。具体的な事業内容としては、一般施設工事、産業施設工事、環境対策事業、営繕・保守工事の4つを手がけています。

一般施設工事

高層ビル、ホテル、病院、学校、マンションなどの空気調和設備と給排水衛生設備を設計・施工しています。その際には省エネルギーや免震機能などの最新技術を用いています。

産業施設工事

IT関連事業、医療、バイオ事業の分野に欠かせないクリーンルームの設計・施工も行っています。

また、食品生産工程での危害の発生を予防する衛生管理システムHACCP(ハセップ)に基づいた環境システムにも取り組んでいます。

環境対策事業

建築物の省エネルギー、CO2排出量削減を中心とした環境技術提案を行っています。

営繕・保守工事

空調・給排水衛生設備システムについて、環境とコストに配慮したリニューアルを計画から施工まで手がけています。

業績はバラツキが大きい

ここ10年の業績を見てみると、売上高は500億円前後で横ばいですが、営業利益については2015年3月期の0.4億円(最終赤字)から2018年3月期の25.3億円までバラツキが大きいです。

いかにも建設という数字だとコメントされています。

いかにもな建設という数字。赤字は少ないけど薄利が続き景気後退期には売上減もきてる。

引用元:大河の一滴

キャッシュフローについても、営業CFがプラスになったりマイナスになったりと安定しません。工事の完成や、資金の回収が期をまたぐことがあるためと思われます。

CF(キャッシュフロー)はバラつきがあり、よくわからないと指摘されています。

CFはかなりバラつきがあります。うーん…よくわかりません(^^;)

引用元:バネ男の株のアレ。

財務は安定的

無借金経営で手持ちキャッシュも豊富です。手がけている工事の未収入金/未払金が多くあるため、自己資本比率は低めに見えるものの、財務は安定的です。

2018年3月期においては、キャッシュ112億円(cf. 時価総額165億円)、自己資本比率56%となっています。

有利子負債はかなり少なめ(ほぼ無い)ながら、流動負債(工事未払金等)は現預金以上にあると指摘されています。

財務はまずまず。流動比率は165%ほどで、現預金もそれなりにありますが、流動負債全部を賄えるほどではないです。有利子負債はかなり少なめ。

引用元:バネ男の株のアレ。

中期経営計画

大成温調は、2021年3月期を最終年度とする3ヵ年の中期経営計画を発表しています。

2021年3月期において、売上600億円(年率+5%成長)、営業利益30億円(年率+6%成長)を目標値としています。

競争力の向上、生産性の向上によって本中計の目標達成を目指しますが、それよりも注目すべきは、企業価値の向上を掲げている点と思われます。

中期経営計画資料の1番最初に出てくる数値目標についても、時価総額250億円というキーワードです。PBR1倍割れが続く市場評価を変えたいという意志の表れだと思われます。

株主優待はクオカード

株主優待は保有株式数に応じてクオカードがもらえます。

  • 500株以上  1,000円相当
  • 2,500株以上 3,000円相当

500株以上=時価100万円超ということもあり、利回りが低すぎるため個人投資家で優待目的の投資をしている方はいらっしゃらないようです。

総合評価

業績はバラツキが大きく、売上はともかく、利益の下振れが怖いです。

2018年6月時点でPER10.0倍/PBR0.66倍となっています。2017年初より株価は倍となっていますが、純利益も伸びたこともあって、指標的には割安感があります。

利益が安定しないことを考慮すればPERはあまりアテにできません。しかしながら、PBR0.66倍には割安感があり、中計で時価総額250億円(現在165億円)を掲げたことからも、IRへの注力や、優待拡充や株式分割といったテクニックを使ってくることも考えられ、投資妙味はあると思われます。

指標的に安くて非常に魅力的だと評価されています。

大成温調もエクセレントな銘柄です。現行の優待が続く限りはこれからも末永くホールドして応援していきたいと思っています。​

引用元:みきまるの優待バリュー株日誌

配当性向は15~20%と低水準ながら、割安放置されているために高配当になっています。好きな状態の銘柄であると評価されています。

僕の好きな、「配当性向はそれほど高くないのに低PERだから高配当になっている」という状態の銘柄です。

引用元:バネ男の株のアレ。

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