タカノ(7885)

タカノは、事務用いすのOEM供給、液晶製造装置用の検査機器が2大柱。産業機器向け駆動部品等も展開。

株主優待は自社オリジナル商品または長野県特産品です。

タカノの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。

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オフィスチェアのOEM供給から半導体検査装置メーカーへ

事業内容

タカノは、ばねの製造に始まり、現在ではオフィスチェア・エクステリア製品を製造し、コクヨにOEM供給しています。

また、エレクトロニクス関連事業として液晶製造装置用の検査機器にも進出し、2本柱として事業展開しています。

今後は福祉・医療機器にも進出するとしており、車椅子クッション、自立・歩行支援機器等を製造・販売しています。

トプコンから事業買収続く

タカノは、新分野・成長分野開拓として半導体関連の事業強化を行っており、トプコンから事業を買収しています。

2017年9月には半導体関連分野における外観検査装置事業を買収しており、2018年6月には半導体の基板であるウエハーの検査装置と露光装置事業を買収しています。

財務は鉄壁

長年に渡って無借金経営が続いており、自己資本比率も高い傾向です。

2018年3月期においては、キャッシュ109億円(cf. 時価総額160億円)を保持し、自己資本比率は75%となっています。

ただし、トプコンからの事業買収については金額非公表であり、キャッシュ減少やのれん代償却負担が発生すると思われ、財務状況の変化には要注意です。

中期経営計画

タカノは、2021年3月期を最終年度とする5ヵ年の中期経営計画を発表しています。

2021年3月期において、売上高300億円(年率+7%成長)、営業利益30億円(年率+25%成長)を目標値としています。

生産性の向上と原価低減を徹底的に進めることで、営業利益率を4.6%から10%にまで引き上げる計画です。

2017年3月期~2018年3月期についてはスローペースながら着実に成長しており、3年目となる2019年3月期は中計目標の達成に向けて14%増収30%増益という強気の業績予想を出しています。トプコンより買収した事業も寄与する見込みです。

株主優待は自社オリジナル商品または長野県特産品

株主優待は保有株式数に応じて自社オリジナル商品または長野県特産品がもらえます。

  • 100株以上  1,000円相当の自社オリジナル商品(赤そば蜂蜜ラスクセット)
  • 1,000株以上 3,000~5,000円相当の長野特産品(ワイン・りんご等)

プレーン10枚、チョコ10枚のラスクを紹介されています。

「高嶺ルビーはちみつラスク」は、「高嶺ルビーはちみつ」がたっぷり染みこんだ、やさしい味のラスクです。

引用元:パンジーAの「株主優待の散歩道」 

1,000株優待の場合は長野特産品を6種類の中から選べます。

長野県は「日本有数の長寿県」として知られるだけあって、健康的で素晴らしい特産品が多いですね。

引用元:みきまるの優待バリュー株日誌

総合評価

OEM供給という利益率の低い事業から、半導体関連事業へと軸足を移すことで利益率向上・ROE向上が期待されます。

2018年6月時点でPER14.4倍/PBR0.54倍となっています。PER的にはフェアバリューと思われますが、溜め込んだキャッシュにより低PBRとなっています。

2017年10月に天井を打ち株価は調整していましたが、トプコンからの事業買収をきっかけとして反転局面に入った可能性があります。とはいえ、半導体検査装置という難しい分野では、業界動向や競合他社比較を見極めにくく、個人投資家には手が出しにくい銘柄であると思われます。

サカキProfの説を紹介されており、その特質を持っているタカノを資産バリュー株として評価されています。

タカノは未だにサカキ銘柄としての特質をほぼそのまま兼ね備え続けているのです。そして「PBR原理主義系優待族」の私はサカキ先生の教えを愚直に守って長年のんびりホールドしてきたわけですが、確かに理論通りで負けなかったんですね。

引用元:みきまるの優待バリュー株日誌

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