東京日産コンピュータシステムは、東京日産自動車から分社化したソリューションプロバイダ。クラウドによる課金型事業に展開。
株主優待はありません。
東京日産コンピュータシステムの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
日産系のシステム屋
事業内容
東京日産コンピュータシステムは、東京日産自動車販売というディーラーの事業部門として生まれて分社化した日産系システム会社です。
自動車メーカーとサプライヤー間の電子商取引(EDI)の利用を効率化するソリューションや、ディーラー向け販売予測分析サービス、サプライヤー向け在庫最適化ソリューションなど、自動車業界の各種業務を支援しています。
親会社影響
東京日産コンピュータシステムは、日産東京販売HDが過半(53.8%)の株式を持っています。
このため、親に叩かれるのか利益率やROEは低めであると指摘されています。
利益は、親に叩かれるのか利益率ROEは低めの低空飛行。非独立系ではよくあること。
引用元:大河の一滴
一方で、日産販売系の占める売上は6.8%とそこまで高くないとも指摘されています。
親会社の色を濃く見られがちな会社ですが、日産販売系の占める売り上げは6.8%(有報より)とそこまで依存はしてないみたいです。
引用元:すぽさん投資ぶろぐ
日産外で稼ぐ姿勢や、先んじてクラウドで稼ぐ姿勢は評価しつつも、競争環境やビジネスモデルは楽観できないと指摘されています。
日産内ではなく外部で稼ぐ姿勢や先んじてクラウドで稼ぐなど、気概を感じる会社ですが、競争環境・ビジネスモデルは楽観できない印象ですね。
引用元:すぽさん投資ぶろぐ
昇格期待
東京日産コンピュータシステムは、2004年のジャスダック上場から長年そのままとなっています。
2018年には1:5分割を実施しており、優待新設や分売などがあれば昇格期待も生まれると思われます。
1:5分割を好感
2018年3月に1:5分割を発表しました。それまで株価5,000円という買いにくい高価格でしたが、これにより1,000円前後となり、個人投資家に買いやすい価格帯となりました。
翌日の株価はストップ高で反応しており、好感されたものと思われます。
好財務
無借金経営が続いており、財務に問題はありません。
2018年3月期においては、キャッシュ15億円(cf. 時価総額60億円)を保持し、自己資本比率は57%となっています。
中期経営計画
東京日産コンピュータシステムは、2021年3月期を最終年度とする3ヵ年の中期経営計画を発表しています。
2021年3月期において、売上高100億円(年率+2%成長)、営業利益6億円(年率+5%成長)を目標値としています。
緩やかな成長が続く見通しですが、ここ数年の成長率からすると保守的な目標と思われます。
総合評価
好業績・好財務・小型株ということで個人投資家に人気が出そうですが、ビジネスモデルが分かりにくく、イマイチ人気がありません。過半の株式を握る日産販売HD(もっといえば日産本体)の意向次第というのも不人気の理由かもしれません。
2018年6月時点でPER16.4倍/PBR2.17倍となっています。2017年中盤から株価を2倍以上に伸ばしたことで、概ねフェアバリューとなった印象です。
中期経営計画も保守的なものであり、ここから上値を追うには昇格期待が出てこないと厳しいと思われます。
株価は割安圏内としながらも、競争激化が迫っている懸念があり不透明だと指摘されています。総合評価は3.5(投資しない)となりました。
収益性の高いクラウドシステム構築サービスが好調で過去最高益を更新中。1年程度は好調トレンドが続きそうだが、その先には競争激化の懸念があり不透明。株価は割安圏内でそれ程心配はない。評価は3.0に近い3.5。
引用元:すぽさん投資ぶろぐ
ROEが低めなので、PERよりもPBRの評価を重視すべきと指摘されています。
最近業績もいい数字だけど評価もPBRで高めな方。PERで見るのはROEが基本的に高くないし高くなれば親に吸い取られそうであまりPERで見ないほうがいいかなって思います。
引用元:大河の一滴