鉄人化計画は、 首都圏で『カラオケの鉄人』運営。複数機種集中管理で楽曲数最大化。多角化経営から本業回帰へ。
株主優待は優待券等です。
鉄人化計画の概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
目次
多角化失敗で経営陣を刷新し本業のカラオケ回帰へ
事業内容
鉄人化計画は、カラオケルーム運営事業を主力として、コンテンツプロバイダ事業、ラグジュアリー空間事業を行っています。
カラオケルーム運営事業
東京と神奈川を中心に『カラオケの鉄人』を展開しています。
独自に開発した「鉄人システム」と呼ばれる集中管理システムによって、複数機種のカラオケの利用状況や、POSシステムを連携させ、顧客の選曲や注文をデータ化しています。
このデータをさまざまなコンテンツやオリジナル楽曲の配信、メニュー開発に活かしています。
コンテンツプロバイダ事業
「キャラクター・ルーム」を展開しており、ルームの内装やフード・ドリンクメニューなど、コンテンツをアレンジした演出でカラオケをさらに盛り上げています。
また、カラオケポータルサイト「カラ鉄モバイル」を運営しており、着うた、着メロ、歌詞、デコメ等、カラオケに関わるコンテンツを提供しています。
ラグジュアリー空間事業
エンターテイメントレストランやラグジュアリーなプライベート空間を展開しています。
多角化の失敗と経営陣の刷新
社長交代
2017年8月、創業者の資産管理会社であり、筆頭株主であるファースト・パシフィック・キャピタルから請求された臨時株主総会が開かれました。
多角化経営の失敗により、社長解任と新たな取締役の選任を迫ったものです。
臨時株主総会が開催される前に前社長は辞任し、経営陣は刷新されました。
新社長はファースト・パシフィック・キャピタルの役員であり、創業者が経営権を取り戻したも同然の状態です。
減損処理
前社長の元で進められていた事業多角化を精算し、カラオケ事業への回帰が経営テーマとなりました。
そのため、2017年8月期においては、新規事業の減損とカラオケ店舗の減損を一挙に行い、13.5億円という巨額の特別損失を計上しました。
自己資本が吹っ飛ぶ規模の最終赤字となり、2017年8月期の自己資本比率は0.3%にまで低下しました。
本業のカラオケ回帰については、裏目に出るのではないかとの指摘もあります。
この本業回帰についてであるが、私がこれが裏目に出るのでは、と考えている。私見ではあるが、そもそもカラオケ事業がこの先も飯の種として有望であれば、新たな収益の柱を求め、新規事業を始めなかった可能性がある。
引用元:みんなのピヨピヨ投資
第三者割当増資
2018年8月期1Q時点で債務超過に陥ったため、
2018年4月には第三者割当増資を発表しました。筆頭株主であるファースト・パシフィック・キャピタルが増資を引き受けており、要は、創業者のポケットマネーを追加した形となります。
どうにか債務超過から逃れている状況であり、ポジティブには見ていないと指摘されています。
私はこの増資については、創業者のポケットマネーから金を出して、どうにか債務超過から逃れている状況だと考えており、私はあまりポジティブには見ておりません。
引用元:みんなのピヨピヨ投資
財務は窮地
2017年8月期において巨額の最終赤字を計上し、自己資本比率は0.3%にまで低下しました。
キャッシュ15億円に対して借入金37億円となっており、財務は窮地の状態です。
第三者割当増資で5.6億円を調達しましたが、まだまだ厳しい状態が続いています。
CFは稼げているので、これ以上の特別損失がなければ問題なしとする意見もあります。
・ボロボロのように見えるけどCFをしっかり稼ぐ事ができているのでこれ以上の特別損失がなければ問題なし。
引用元:目標金額10億円!!
株主優待は優待券等
株主優待は保有株式数に応じて優待券がもらえます。
- 100株以上 5枚(2,500円相当)
- 500株以上 10枚(5,000円相当)
- 1,000株以上 50枚(25,000円相当)
- 5,000株以上 100枚(50,000円相当)
さらに100株以上で株主会員カードと株主関連者会員カード10枚ももらえます。このカードを提示すると、鉄人化計画のカラオケ店舗を会員価格で利用できます。
また、おもてなし特典として、スパークリングワインチケット(ノンアルコールドリンクもあり)が1枚もらえます。
優待変更
2018年8月に優待変更が発表されました。
飲食優待金券→優待券
2017年までは自社グループ飲食優待金券となっていましたが、室料・コース料金にも適用できるようになり、優待券という名称に変更となりました。
この件は要望していた個人投資家も多く、優待改善となりました。
あと、優待券を食事だけでなく、部屋代にも使えるように
して欲しいなぁ・・・。
引用元:小坊主の優待日記
おもてなし特典
以前は株主会員カードを提示すれば、おもてなし特典として、スパークリングワインがもらえていました。
このサービスは何回でも利用できていましたが、今回の変更により1回のみとなり、優待改悪となりました。
おもてなし特典のスパークリングワインの原価と、払った部屋代の原価がほぼ一緒とコメントされています。
ちなみに株主サービスで提供されるスパークリングワインはネットショップで1000円位のもの。
つまり二人で2時間の部屋代として払った料金とスパークリングワインの原価がほぼ一緒。
で、このサービス株主会員カードを持って行けば何回でも利用出来るわけですよね。
引用元:まちこの株ブログ
優待券よりも、おもてなし特典のワインに価値がある優待制度とコメントされています。
おもてなし特典って言うのは、ワインを貰えるようなのでそれはうれしいですね。割引券よりもこのワインに価値があるような優待制度であります。
引用元:専業主夫しばご 株で生きていく
総合評価
多角化経営が失敗し、経営陣を刷新して創業者が経営権を取り戻しています。カラオケ事業に注力するも、業績・財務ともに窮地を迎えています。
2018年8月時点でPER算出不可/PBR8.02倍となっています。今期は赤字を見込むためPERが算出できません。
株価は340円~400円の間で大きく揺れ動いています。様々な材料への急反応や仕手株化も想定されますので、近づかない方が賢明と思われます。
苦しい業績が続いているが、ここから復活すると非常に美味しい局面を迎えるとコメントされています。
鉄人化計画は本当に苦しい業績が続いていますが、ここから復活すると投資家的には非常に美味しい局面を迎える可能性もあるので、じーっと業績推移を眺めています。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌