フジは、四国最大のチェーンストア。愛媛を地盤に広島など中国地区へも展開。SC形式の出店が中心。
株主優待は年2回(2月8月)で株主優待割引券または地域特産品等がもらえます。500株以上のみですが、1年以上の継続保有で長期優遇もあります。
フジの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
目次
中四国で地盤固め
事業内容
フジは、四国を地盤として、中国地区へも展開する食品スーパーです。
2018年2月時点で96店舗を展開しており、内訳は以下の通りです。
- 愛媛:49店舗
- 高知:8店舗
- 香川:4店舗
- 徳島:5店舗
- 広島:21店舗
- 山口:9店舗
地域の中核となる広域商圏型のショッピングセンター「フジグラン」を中心として、その周辺にスーパー「フジ」を展開しています。
安定業績・安定財務続く
フジはリーマンショック時に最終赤字に陥ったものの、その後はほぼ右肩上がりに業績を伸ばしています。
CFや財務についてもここ10年は全く問題がなく、営業CF>投資CFとすることで財務改善も進みました。
さらに、下記の公募増資により財務がさらに改善しており、2018年2月期において自己資本比率は52%となっています。
2017年 公募増資
2017年10月に公募増資を発表し、約80億円の資金調達を行いました。
愛媛の大型ショッピングセンターである「エミフルMASAKI」の信託受益権約95億円の購入に充てることが目的とされています。
中期経営計画
フジは2021年2月期を最終年度とする3ヵ年の中期経営計画を発表しています。
2021年2月期において、売上高3,330億円(年率+2%成長)、経常利益120億円(年率+10%成長)を目標値としています。
前回の中計は目標未達で終えておりますが、2019年2月期から仕切り直しスタートとなっています。初年度となる2019年2月期に大きく利益伸長がある見込みであり、前期に取得した「エミフルMASAKI」が収益に寄与する見込みです。
株主優待は株主優待割引券または地域特産品等
株主優待は年2回(2月8月)で、保有株式数に応じて株主優待割引券または地域特産品等がもらえます。
選択肢は4つです。
- 株主優待割引券(フジ全店で利用可能)
- 株主優待割引券+エフカマネー(プリペイドカード)
- フジネットショップポイント
- PB商品または地域特産品
保有株式数に応じて4つの選択肢は以下の通りとなります。
保有株式数 | 株主優待割引券 | 株主優待割引券+エフカマネー | フジネットショップポイント | PB商品または地域特産品 | |
株主優待割引券 | エフカマネー | ||||
100株以上 | 2,000円分 | 選択不可 | 2,000円分 | 2,000円相当 | |
200株以上 | 3,000円分 | ||||
300株以上 | 4,000円分 | ||||
400株以上 | 5,000円分 | ||||
500株以上 | 6,000円分 | 3,000円分 | 1,000円分 | ||
1,000株以上 | 10,000円分 | 5,000円分 | 2,000円分 | 5,000円分 | 5,000円相当 |
2,000株以上 | 20,000円分 | 10,000円分 | 4,000円分 | ||
3,000株以上 | 30,000円分 | 15,000円分 | 6,000円分 | ||
4,000株以上 | 40,000円分 | 20,000円分 | 8,000円分 | ||
5,000株以上 | 50,000円分 | 25,000円分 | 10,000円分 |
100株保有の場合は、株主優待割引券、フジネットショップポイント、PB商品または地域特産品の3つが全て同じ利回りとなります。
保有株式数が多くなればなるほど、株主優待割引券が最もお得になってきます。
フジを普段から利用している方であれば株主優待割引券を選択することになるかと思います。
フジはりんごの愛用スーパーなので迷わずAを選択します
引用元:主婦りんごの株主優待生活
フジの地域外であれば、フジネットショップポイントか、PB商品または地域特産品を選択することになると思います。
フジネットショップポイントは貯めることができるので、3年間分のポイントを一気に使ったという個人投資家もいらっしゃいます。
優待3年間分くらいの7000ポイントの有効期限が迫ってたので、全部使いました
引用元:ハルクの株主優待&株主総会日記
PB商品もなかなか良いと評価し、内容も紹介されています。
前回頼んだPB商品がなかなか良かったので今回もPB商品にしようと思います。 内容は以下の通り。
引用元:半値八掛け二割引
8月のみ中四国産新米
8月のみ、500株以上、1年以上継続保有という条件で、中四国産新米2kgがもらえます。
総合評価
2018年5月時点の総合評価
2019年2月期は強気の利益成長を見込んでおり、公募増資までして取得した「エミフルMASAKI」の信託受益権がアドオンされるものだと思われます。
2018年5月時点でPER14.3倍/PBR1.16倍となっています。2017年10月の公募増資による下落を引きずっている印象ですが、中期経営計画通りの利益成長となれば、見直し買いの余地はありそうです。