タカラレーベン・インフラ投資法人は、再生可能エネルギー発電設備等のインフラ施設を投資対象とするインフラファンドの第一号。スポンサーはタカラレーベン。
再生可能エネルギーの固定価格買取制度が適用された太陽光発電設備に投資しており、安定的な利回りが期待されています。
タカラレーベン・インフラ投資法人の概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
目次
タカラレーベンがスポンサーのインフラファンド第一号
2016年IPOで東証REITへ上場
タカラレーベン・インフラ投資法人は2016年6月に東証REITに上場しました。
IPO売出価格100,000円に対して、初値は109,900円(+9.9%)と上々のスタートとなりました。一時14万円台まで買われる場面があり、インフラファンド第一号として注目度の高さが伺えました。
インフラファンドについては以下のブログが詳しいです。
私は株価のアップサイドが天井付近だと思っている今、太陽光投資に励んでいるのです。
引用元:「配当金を雪だるま式に増やす投資日記」Dividend Snowball Investing
ポートフォリオ
タカラレーベン・インフラ投資法人は、太陽光発電設備等への投資割合90%以上をポートフォリオ構築方針としています。
実際に、栃木、茨城、千葉を中心として太陽光発電設備等へ投資しています。
保有資産総額は217億円、総パネル出力は5万キロワットとなっています。
スポンサーはタカラレーベン
スポンサーであるタカラレーベンは東証1部上場のマンションデベロッパーで、2010年より太陽光発電マンションに取り組み、2013年より太陽光発電事業に参入しています。
タカラレーベンの時価総額は600億円程度であり、財閥系不動産等と比べると小粒な感が否めないスポンサーとなっています。
2001年に創設されたREIT市場では、最初に上場された2銘柄は三井不動産系と三菱地所系という日本を代表する企業がバックにしている銘柄からスタートしただけに、それに比べるとちょっと小粒な感が否めないですよね。なお、2017年現在は3社にまで上場銘柄が増えましたが、大手不動産系をバックとする銘柄は今の所存在しません。
引用元:DividendLife2.0
2017年6月PO
上場から1年経ったところで、POを実施し、約62億円を調達しました。
これを用いて、インフラ資産をさらに買い入れており、那須那珂川の83億円の物件が圧倒的旗艦物件となりました。
ゴルフコースの一部を転用した那須那珂川(19.8MW)であり、取得価格は実に83億円にのぼり、当法人の圧倒的な旗艦物件となりました。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
比較的ローリスク
タカラレーベン・インフラ投資法人は、同様のインフラファンドであるいちごグリーンインフラ投資法人と比較した場合、日射量による歩合賃料の変動が小さく、ローリスクであるとされています。
賃料保証の度合いが高めなことであり、日射量次第で歩合賃料が大きく変動するいちごグリーンIF(9282)よりもローリスク型である点です。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
総合評価
不動産REITと比べると、市場がスタートしたばかりで未知の部分が多いためか、高利回りである傾向があるインフラファンドです。
固定価格買い取り制度がある太陽光発電であるため、安定的な利回りが期待されます。
一方で、日射量によって収益が変動する要素もあることに注意が必要ですが、タカラレーベン・インフラ投資法人は比較的ローリスクとされています。
不動産REITや株が高値圏にある今、インフラファンドに注目・投資する個人投資家も増えているようです。
格付けA-を取得しており、無理のない運用を志向しているため、長い目で期待していきたいと評価されています。
当法人の場合既にJCRから格付(A-)を取得しており、ある程度財務面も安定させつつ、無理のない運用を志向している印象がありますので、本邦のインフラファンドのパイオニアとして、太陽光モジュール以外の他アセットの組入れも含め、長い目で期待していきたいところではあります。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
不動産REITに比べると退去リスクがなく、ディフェンシブ銘柄として評価できるとされています。
不動産供給過多疑惑、米国債の利回りが上昇している状況ですので、REITの投資妙味が失われている状況です。ただ、インフラファンドに関しては退去リスクが無いことを考えると、シニア系REITのようなディフェンシブ銘柄としての組み入れは悪く無いと思います。
引用元:ミドル投資ブログ