トーホー(8142)

トーホーは、業務用食品卸の最大手、業務用食材店『A‐プライス』や食品スーパーも展開。西日本が地盤。

株主優待は年2回(1月7月)で買物割引券等です。

トーホーの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。

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外食・中食・内食の全方位戦略も競争激しい

事業内容

トーホーは、業務食品卸の最大手として、ディストリビューター事業、キャッシュアンドキャリー事業、食品スーパー事業、フードソリューション事業を展開しています。

外食・中食・内食の「食」の様々なシーンを支えています。

ディストリビューター事業

業務用食品卸売事業であり、売上比率67%の主力事業です。

あらゆる外食形態に対応できるよう豊富に業務用食材を揃えている他、メニュー、情報、システム提案、物流、調理器具に至るまで外食ビジネスをトータルにサポートしています。

36都道府県に事業所を設置しており、海外においてもシンガポールやマレーシアで事業を展開しています。

トーホー 事業展開

2018年1月期決算説明会資料より抜粋

キャッシュアンドキャリー事業

業務用食品現金卸売事業であり、売上比率20%を占めています。

主に中小飲食店向けに、毎日の仕入れに対応するプロの食材の店「A-プライス」を運営しています。また、同様の「パワーラークス」「ニッショク」「こまつや」も運営しています。

店舗展開は以下の通りとなっており、九州・沖縄地区で特に出店数が多い状況です。

  • 九州・沖縄地区:43店舗
  • 中国地区:11店舗
  • 四国地区:5店舗
  • 関西地区 19店舗
  • 中部地区:12店舗
  • 関東地区:8店舗
トーホー スーパー

2018年1月期決算説明会資料より抜粋

食品スーパー事業

兵庫県南部を地盤として、地域密着型の食品スーパー「トーホーストア」を運営しており、売上比率10%を占めています。

地域の食文化を知り尽くした食品スーパーとして、生鮮三品・惣菜・日配商品を中心に販売しています。

フードソリューション事業

外食ビジネスをトータルにサポートする様々なソリューションを提供しており、売上比率3%を占めています。

品質管理サービス、飲食店内装設計・施工、業務支援システム等を提供しています。

2018年2月には業務用調理機器・コーヒーマシン・製菓機器の輸入・製造・販売を行うエフ・エム・アイを買収しており、グループに加えています。

財務はイマイチ

もともと財務的にはイマイチな状況が続いていますが、借入金を増やしてでもM&Aでの成長を志向しています。

2018年1月期においては、キャッシュ81億円に対して借入金264億円となっており、自己資本比率は30%となっています。

中期経営計画

トーホーは、2021年1月期を最終年度とする3ヵ年の中期経営計画を発表しています。

2021年1月期において、売上高2,350億円(年率+4%成長)、営業利益32億円(年率+20%成長)を目標値としています。

前回の中計では2018年1月期に営業利益35億円を目指していたものの、大幅な減益決算で18億円の着地となりました。

今回の中計では成長率こそ大きく見えるものの、前回中計目標を下回る営業利益32億円の目標設定となりました。

株主優待は買物割引券等

株主優待は年2回(1月7月)で、保有株式数に応じて買物割引券等がもらえます。

  • 1月7月
    • 買物割引券(100円)
      • 100株以上 25枚
      • 200株以上 50枚
      • 400株以上 100枚
  • 1月
    • 自社選定商品
      • 200株以上
  • 7月
    • 自社製品(株主限定コーヒー)
      • 200株以上 2,000円相当

貴重な1月7月優待銘柄であるとして、優待内容を数年に渡って紹介されています。

1月と7月は優待銘柄が少ないのでトーホーは貴重な銘柄です。

引用元:「マイホームへの道」株主優待・ふるさと納税で豊かな生活

100株ではなく、200株保有する方がお得だとコメントされています。

100株ではコーヒー詰合せがいただけず、優待券も半分の2,500円分だけですから、必ず200株保有する方がお得です。

引用元:ぼちぼちの株主優待

セレクト商品(自社選定商品)のジャムを高く評価されています。

セレクト商品はレギュラーコーヒーといちごジャムとオレンジのジャムです。
今年で2回目ですが、ジャムはすっごく美味しかったです。

引用元:まるまめの株主優待と手抜きなお気楽ブログ

総合評価

食品卸最大手で、食品スーパー等も手掛けていますが、どの分野も競争が激しく、売上・利益をなかなか伸ばせていません。

2018年7月時点でPER34.8倍/PBR1.17倍となっています。利益水準が切り下がっているので結果的にPERは高めとなっているため、PBR評価が本来の評価と思われます。

株主優待が魅力的なため個人投資家からの人気もあり、食品関連ということで業績も底堅いため、下値は固いと思われます。その一方で、競争激化による成長鈍化の面から上値を追う要素も乏しいと思われます。

1・7月優待銘柄であることが大きな加点ポイントとコメントされています。

トーホーは指標的な割安感はあまりなく妥当な株価位置と思いますが、業績は常に安定的ですし、総合利回りもまずまず出ていますし、更には貴重で稀少な1・7月優待銘柄であるという大きな加算ポイントがあり、優待族的は実に悪くない銘柄であると高く評価しています。

引用元:みきまるの優待バリュー株日誌

満足度の高い優待であると評価されています。

株価(2,457円)★★★☆☆:数年前の水準に戻りました
配当金(2.0%)★★★☆☆:標準レベル
優待内容 ★★★★☆:満足度はそれなりに高いです
参考指標:PER 32.9倍、PBR 1.0倍
総合得点(15点満点):10点
※ データは2018年4月11日終値時のものです

引用元:「マイホームへの道」株主優待・ふるさと納税で豊かな生活

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