トーエルは、神奈川県地盤のLPガス事業者。高い配送密度が特色。飲料水育成し長野とハワイに生産拠点。
株主優待は年2回(4月10月)で自社取扱商品です。
トーエルの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
頭打ちのLPガス事業からウォーター事業で成長なるか?
事業内容
トーエルは、LPガス事業を主力として、ウォーター事業、エネルギー・通信事業も行っています。
LPガス事業とエネルギー・通信事業を合わせたエネルギーセグメント(実質的にはほぼLPガス事業)にて売上・利益の70~75%を占めており、残りがウォーター事業となります。

2018年4月期決算補足説明資料より抜粋
インフラともいえるエネルギー事業にて安定した収益を確保しつつ、ウォーター事業で成長するという戦略を基本としています。
また、エネルギー事業は冬季に偏り、ウォーター事業は夏季に偏るため、収益構造をより安定化することにも寄与しています。
アグリ・養殖事業は?
LPガス事業・ウォーター事業に続く、第3の柱として、アグリ・アグリカルチャー事業を展開してます。
野菜工場でいちごや葉物野菜を栽培する等を実験的に行っています。
アグリ事業は今後に期待とコメントされています。
トーエルはLPガス事業、ウォーター事業、アグリ・養殖事業の3つの事業の柱を持っています。アグリ・養殖事業の方はまだあまり大きくないようなので、実質現在のところはLPガスと水の2本柱といったところでしょうか。アグリ事業は今後に期待です!
引用元:New Market Creation – 市場創造
2016年4月期(53期)報告書では、以下のように3つ目の事業として掲載されているのですが・・・。

第54期報告書より抜粋
2018年4月期(55期)報告書では記載は見当たらず、アグリ・養殖事業は頓挫してしまったのかもしれません。
財務は安定的
10年以上に渡って営業CFとFCFがプラスであり、キャッシュを稼ぎ続けています。
これにより、借入金を削減して自己資本比率を向上させており、財務の拡大と改善が継続しています。
2018年4月期においては、実質無借金経営となっており、自己資本比率は62%となっています。
中期経営計画
トーエルは毎年見直すローリング方式で3ヵ年計画を発表しています。
2021年4月期において、売上高25億円(年率+13%成長)、営業利益2.5億円(年率+24%成長)を目標値としています。
株主優待は社取扱商品
株主優待は年2回(4月10月)で、保有株式数に応じて自社取扱商品がもらえます。
- 500株以上 1,500円相当
- 1,000株以上 3,000円相当
2018年4月は、500株以上の場合はピュアウォーター280ml×16本。1,000株以上の場合は「水素シャボンバス(入浴剤)」スターターキット1箱とピュアウォーター280ml×8本でした。
12月分はペットボトルのデザインがクリスマス仕様になるそうです。過去数回分の優待を写真で紹介されています。
ペットボトルのデザインがクリスマス仕様になっていて、毎回違うデザインとなっています
折角ですので、過去の優待品を見比べてみましょう
引用元:とことこトコタンの株主優待ブログ
2017年4月分の優待を紹介されており、1,000株以上の保有で天然水「アルピナウォーター」の他、化粧水スプレーと今治タオルが届いたそうです。
2つめは「クールミスト」です。クールミストは、保湿成分としてアロマエキスを配合しており、清涼感のある化粧水スプレーです。そして3つめは、「今治タオル」でした。
引用元:楽しい株主優待&配当
総合評価
オール電化や都市ガスの普及により、特に都心ではLPガスは厳しいと思われ、成長はウォーター事業にかかっています。
2018年8月時点でPER15.0倍/PBR1.33倍となっています。PBR1倍+今後生み出すキャッシュ分といった評価である印象です。
株価は2016年末から横ばいとなっています。成長期待も乏しいため横ばい傾向が継続するものと思われます。
指標的には妥当ながら、お水優待に一定の魅力があるとコメントされています。
トーエルは指標的にはまさに妥当な株価位置で格別な割安感はありませんが、「年に2回の安心して飲めるお水優待」には一定の魅力があります。これからも業績推移をしっかりと見ながらホールドしていく予定です。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌