トランコムは、物流センター受託、物流情報サービス(求貨求車)、人材派遣が3本柱。東名阪軸に全国展開。
株主優待は2012年に廃止されています。2018年3月期で19期連続増配です。
トランコムの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
目次
好業績続く日本有数の連続増配銘柄
事業内容
トランコムは、ロジスティックマネジメント事業、物流情報サービス事業、インダストリアルサポート事業の3本柱で、事業を展開しています。
2018年3月期における売上比率では、ロジスティックマネジメント事業が33%、物流情報サービス事業が55%、インダストリアルサポート事業が6%となっています。
物流情報サービス事業(マッチング事業)が成長エンジンとなっています。
そんなトランコムの成長エンジンになっていますのが
「マッチング事業」です。
引用元:Kabu Berry
ロジスティックマネジメント事業
売上高の1/3を占める事業です。
顧客のサプライチェーン全体の課題を分析し、最適な解決策でトータルにサポートしています。物流を知り尽くしたノウハウと、ICT支援により、物流センターの継続的な改善を行っています。
例えば、物量に対応する適正な庫内レイアウトを提案したり、庫内作業の状況に合わせた人員配置により効率化を実現したり、倉庫管理システムの活用によって在庫量を適正化したりしています。
物流情報サービス事業
売上高の過半を占める事業です。
全国32箇所の情報センターと約13,000社の輸送会社のネットワークを活用し、空車情報と貨物情報をマッチングしています。
定期的な幹線輸送から、スポット輸送までフレキシブルに対応することができます。
また、多品種・小ロット生産の現場に応え、輸送についても中ロット湯小サービスを展開しており、これまでは貸切便を手配するしかなかった中ロット貨物に対して、物量に応じた料金設定を実現しています。
インダストリアルサポート事業
生産業務を請け負い、徹底した生産管理・品質管理を行ってスムーズな運営をサポートしています。
また、モノづくりに特化した人材をシーンに合わせて派遣するサービスを提供しています。
好業績&連続増配銘柄
トランコムは2018年3月期で19期連続増配を達成しており、日本市場では有数の連続増配銘柄です。
好業績が続いており、継続してROE15%程度を出し続けています。
文句のつけ難く、ド安定成長と評価されています。
ド安定成長。継続してROEを高い水準に維持してる企業を拾ってるので当たり前っちゃあ当たり前なのですが。長期安定性帳でスピードもなかなか以上となりそうです。利益売上前年割れ自体はありますが、大きく割れることもなく来てますね。ROEの維持っぷりも文句のつけ難く。言うことなど。
引用元:大河の一滴
2012年時点のブログですが、当時から連続増配銘柄として注目されており、配当性向は余力十分とコメントされています。
配当金額の小刻みな増やし方からして、連続増配の強い意欲が感じられますね。
配当性向に余力は十分で、「中長期的には30%にアップさせたい」とのことです。
引用元:ろくすけの長期投資の旅
2018年3月期においても、配当性向は22%に留まっており、未だに増配余力は十分です。
2019年3月期についても増配を見込んでおり、今後も連続増配を続けるものと思われます。
株主優待廃止からの株価高騰
トランコムは個人投資家にも人気の高かった株主優待を、東証1部昇格を果たした2012年に廃止しています。
そこで売却された個人投資家も多かったと思われますが、その後も好業績と連続増配が継続し、5年で株価5倍にまで成長しました。
売った後に後悔した銘柄としてトランコムをあげられています。
たとえば、トランコムの株主優待が廃止されたタイミングで売却・・・
ところが、その後も業績の成長が続き、株価も5倍以上に上がってしまい、売却したことを悔やみました。
財務は健全
実質無借金経営が継続しており、2018年3月期において自己資本比率は62.8%となっています。
目立つ負債は買掛金であり、負債は殆ど無いので、自己資本比率の数字よりも実際の財務ははるかに健全であるとコメントされています。
目立つ負債は買掛金とか固定負債が殆ど無いとかで財務は自己資本比率よりはるかに健全。
引用元:大河の一滴
中期経営計画
トランコムは、2020年3月期を最終年度とする5ヵ年の中期経営計画を発表しています。
2020年3月期において、売上高2,000億円(年率+12%成長)、営業利益100~120億円(年率+12~17%成長)を目標値としています。
引続き、物流情報サービス事業が成長を牽引する他、インダストリアルサポート事業や海外事業の育成を目指します。
3年目となった2018年3月期については、売上高1,417億円(前年度比+6.3%)、営業利益59億円(同+4.6%)で着地となりました。2019年3月期には大幅増益を見込んでいますが、中計の計画からは下振れていると思われます。
株主優待は2012年に廃止済み
過去には株主優待としてグルメカタログからの選択でした。
万年不人気であるため指標的に割安ですが、成長力があり、魅力的な優待もあるということで、個人投資家には高く評価されていました。
トランコムは主力株への大きな関門となる、基準優待バリュー株
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌
しかし、2012年に優待が廃止となりました。
東証1部昇格を果たし、株主数に気を使わなくてもよくなったためではないかと指摘されています。
それだけにトランコムの優待廃止のニュースはあまりにも大きな衝撃で、今はもうあまりたくさんのことを書く元気も気力もありませんが、トランコムは待望の東証1部昇格を果たし、もう株主数に気を使わなくてもよくなった、我々優待族を必要としなくなったということでしょう。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌
総合評価
ファンダメンタルズ的には文句なしの銘柄です。
2018年6月時点でPER17.1倍/PBR2.61倍となっています。好業績と連続増配の実績から高い評価を受けています。
2019年3月期は大幅増益を見込んでいることから株価も高値圏にあります。今後も安定成長が続くものと思われますが、単年で見れば増益率が小さい年もあるため、下値での押し目買いを狙いたいです。
ファンダメンタルズからはPER17倍程度は魅力的な水準ですが、過去には低PERなこともあっただけに、安定成長を見込んで買うか安くなるのを待つか悩みどころであると指摘されています。
成長率とか安定性を踏まえれば絶対的には魅力的にも思えるPER17程度。も、自身としては高い水準過去には6程度もあった(最低は5近辺)のは知っておいたほうがいいかも。これも悩みどころで安定成長を見込んで買う、安くなるのを待つ。さてどうしたものでしょうか。
引用元:大河の一滴