トライステージは、テレビ通販企業に媒体選択や販促企画、コールセンター斡旋などソリューション業務を提供。
配当性向100%を約束し、配当利回りが高いことで人気となりました。株主優待は年2回(2月8月)でクオカードが貰えます。
トライステージの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
目次
ダイレクトマーケティング(通販)をトータルでサポート
ダイレクトマーケティング支援事業とダイレクトメール事業
トライステージの主事業はダイレクトマーケティング支援事業です。
ダイレクトマーケティング(通販)を行う企業を顧客として、テレビ番組枠・CM枠の提供、番組制作、コールセンター運営、物流・決済におけるコンサルなど、トータルにサポートする事業を行っています。
加えて、ダイレクトメールの発送代行事業も行っています。こちらは2017年2月期にてついに黒字化を達成しました。
主力のダイレクトマーケティング事業では、新規クライアントの開拓が進んだほか、システムによるメディア枠の最適化により単価が安定しました。また、DM事業も業界首位級の取扱高を活かした仕入規模効果と、輸送費増加による競合各社の廃業等もあり、前年比30%の大増収を果たし、ついに事業黒字化を果たしました。
引用元:なちゅの市川綜合研究所 ※DM事業=ダイレクトメール事業
海外投資
アジアでの投資を積極的に進めています。
タイ、インドネシア、マレーシアの企業に投資しており、日本商品を現地拠点と共同してマーチャンダイジングしていくことを計画しています。
海外投資も積極的に進めており、直近1年だけでも、タイ”TV Direct”社の
株式を15%取得するとともに、インドネシアの”MERDIS”社の株式を74%まで
更に買い増ししています。特にタイ”TV Direct”社は同国首位級の老舗TV
通販会社ですので、アジアでのプレゼンス拡大に寄与すると思われます。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
3年間 配当性向100%
トライステージが注目されたのは、物言う株主による配当性向100%の要求と、トライステージ側がそれを約束したことにあります。
15年2月の株主総会で米国投資会社プロスペクトより3年間配当性向100%にするよう要求されそれを約束して実施中です。配当は、15年2月71円 そして16年2月54円の予定です。
もともと、現金を抱えていたこともあり、自己資本比率が高く、ROEが低い経営となっていたため、外資のプロスペクトに目をつけられました。
配当性向100%で現金を吐き出し、さらに、それを要求したプロスペクトが持株をトライステージへと売りつけたことで、財務が悪化しました。
当社株式を2割強まで買い集めてきたプロスペクトの持ち株を
1株2100円というジリ高後のスッ高値で全株買い取る(35億円)こととなり、
プロスペクトに多額の現金を吐き出し完全敗北となりました。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
しかし、プロスペクトから買い取った大部分をそのまま双日へと売却することに成功しました。これにより再度キャッシュを確保することに成功しています。
4月19日に双日との資本業務提携を発表し、先頃プロスペクトから35億円(@2,100円)で買い取った自社株の大半(30億円分)を、同じ@2,100円で双日に持たせることが出来ました。これで約30億円の資金を回収できましたので、
MA用の資金もそれなりに用意ができたということになります。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
中期経営計画
2018年2月期ターゲット:意欲的な中計→未達
2018年2月期を最終年度とする3年間の中期計画を発表しています。
年間成長率で、売上20%増、営業利益38%増という意欲的な中期計画でしたが、売上についてはほぼほぼ達成する見込みとなりましたが、営業利益については15億円程度を見込んでいます。
今期は3年中計の最終年度であり、売上高555億円(売上CAGR20%)、営業
益24億円(CAGR38%)というかなり野心的な定量目標を置いていましたが、
利益はともかく売上高に関しては達成すると思われます。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
トライステージは、保守的な見通しを出すことが多いので、営業利益については15億円からどれだけ上乗せして、中計目標の24億円に近づけるかというのが勝負となりそうです。
当社は従来から超保守的な予算を立てて、期中~期末にかけ増額修正する傾向が強く、売上予算547億円は確実に走破圏です。利益に関してはやや物足りなさもあるものの、人件費と投資コストを保守的に見ているものと推察されます。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
結局、2018年2月期については、売上高については目標達成したものの、営業利益に関しては大幅な未達となりました。
2021年2月期ターゲット:V字回復
新しい中計として、2021年2月期を最終年度とする3ヵ年の中期経営計画を発表しています。
2021年2月期において、売上高600億円(年率+3%成長)、営業利益27億円(年率+38%成長)を目標値としています。
しかしながら1年目となる2019年2月期は減収減益予想となっており、2年目からV字回復を見込む内容となっています。
そのため、1年目の業績予想を確実に達成し、2年目にどれだけ高い業績予想を出せるかが今後の注目点となりそうです。
新3年中計上は劇的なV字回復プランになっているものの、今期はいきなり減収減益予算を置いているため、今期は体制立て直しのための1年になるとみられます。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
株主優待はクオカード
株主優待は年2回(2月8月)でクオカードが貰えます。
400株以上で1,000円相当、2,000株以上で5,000円相当ですので利回りは変わりません。
1:4の株式分割を行った際に優待は変更されませんでしたので、中途半端な株式数の条件となっています。
100株以上で500円などの新設にも期待がかかります。
分割後に100株保有でクオカード500円分といった優待拡充がないかなと期待はしています。
引用元:「マイホームへの道」株主優待・ふるさと納税で豊かな生活
優待利回りは1%程度で高くはないのですが、配当利回りが高く、合計で配当優待利回りが高いことが魅力的です。
配当金も年間76円で配当金率は4.22%と高配当銘柄になります。クオカードが年2回で2000円になるので合計利回りは5%を超えてきます。配当金が高いので当面ホールド予定です。
引用元:カフェの投資日記
総合評価
前回の中計は営業利益が大幅な未達となり、期待は失望に変わってしまいました。今回の中計にけるV字回復も信頼性に乏しいです。まずは1年目の結果を着実に出し、2年目の予想がどうなるかに注目です。
2018年6月時点でPER33.0倍/PBR1.5倍となっています。減収減益の見通しであるためPERが結果的に高くなってしまっているため、PBR1.5倍というのが適正な評価と思われます。
PBR1倍付近は底値と思われますが、上値を追う材料はないため、様子見をオススメします。
過去の総合評価(2017年6月)
中期計画の成長を織り込んで株価は上昇しています。
割安感がある水準とは言い難く、配当・優待目的のホールドは問題ありませんが、新規の投資はタイミングが重要となりそうです。
個人投資家による総合評価
株価水準が上がっているがホールドは問題ないという評価です。
株価水準もそれによって相応に持ち上げられています。ただPF中位としては特に問題はない位置であると考えており、これからもホールド継続の予定です。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌
配当金に関して評価が高いです。株価は上昇中ですが指標的には割高の様相です。
株価(3,160円)★★★★☆:上がってます
配当金(2.8%)★★★★☆:連続増配中
優待内容 ★☆☆☆☆:利回り低め
参考指標:PER 39.5倍、PBR 2.7倍
総合得点(15点満点):9点
※ データは平成29年2月20日終値時のものです
引用元:「マイホームへの道」株主優待・ふるさと納税で豊かな生活
2018年2月期業績について日経(NK)が大きく報じたそうですが、会社側の発表ははるか下であったことで株価は下振れしました。会社予想は保守的だということを踏まえれば、日経予想の水準に届くかもしれません。
今期業績については、当社側の開示前にNKが「今期も営業益5割増」
のぶっとび業績予想の観測記事を出して、見事外れた経緯がありますが
これまでの当社の業績推移を勘案するに、終わってみれば結局その水準
で着地するようなこともあるかもしれません(※NK予想は今期営業益20億)
引用元:なちゅの市川綜合研究所