うるる(3979)

うるるは、クラウドソーシングを用いて入札情報速報サービスやデータ入力などのBPO事業等を展開。

株主優待はありません。2017年IPOでマザーズ上場です。

うるるの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。

スポンサーリンク

クラウドワーカーを活用したビジネスを展開

事業内容

うるるは、クラウドワーカーを活用したCGS事業、クラウドワーカーのプラットフォームを運営するクラウドソーシング事業、アウトソーシングを受託するBPO事業を行っています。

約2分30秒で事業内容を紹介する公式YouTubeがあります。

CGS事業

CGSとは(Crowd Generated Service)の頭文字をとった造語です。

クラウドワーカーを活用した複数の事業を展開しています。

特に、入札情報速報サービス(NJSS)という全国の官公庁・自治体・外郭団体の入札情報を一括検索・管理できる業務支援サービスが伸びています。

その他、以下のサービスを展開しています。

  • 幼稚園・保育園向けWeb写真販売システム「えんフォト」
  • Web写真販売システム「クラプリ」
  • マーケティング情報を短時間でデータ化する「KAMIMAGE」
  • 日本最大級の空き家情報サイト「空き家活用ポータル」
  • クラウドワーカーを活用したコールサービス「フレックスコール」

クラウドソーシング事業

クラウドワーカーと顧客企業のマッチングサイト「シュフティ」を運営しています。

BPO事業

アウトソーシングサービスを通じてビジネスの合理化・効率化を支援しています。

2017年 IPO

うるるは、2017年3月にIPOでマザーズへ上場しました。

公募価格3,000円に対して、初値3,330円(+11%)と上々のスタートとなりました。

その後は上値追いとなったものの、2017年6月に天井をつけ、右肩下がり・初値割れとなっています。

入札情報速報サービス(NJSS)の行方

うるるの主事業となっているNJSSの成長が、個人投資家にとっての一番の関心事になっています。

NJSSとは、官公庁・自治体・外郭団体の入札情報をクラウドワーカーの人力で監視して情報を集めています。その情報を入札参加企業へ提供し、月額料金を得るビジネスモデルです。

2016年10月の「がっちりマンデー」でビジネスの裏側が放送されています。

そして驚くのは、これらの情報が人力で在宅で働く32万人の主婦たちよって集められていること。

主婦たちは、担当の役所のホームページを閲覧して情報を収集していきます。最新の入札情報があったら、公示日、案件名、URLを会社のサーバーに入力していくだけ。

引用元:なじらEarth

利益成長期待

既にシステムは完成しており、追加経費はほとんどかからず、利用者数の伸びがそのまま利益の成長に直結すると思われます。

経費はあまり増えないので利益率がかなり良くなると評価されています。

しかし、ビジネスモデルを考えたら

■官公庁のサイトがこれから増えることはない。(経費はあまり増えない)
■登録者数はこれから増えそう。

となると利益率がかなり良くなると思うのです。

引用元:Kabu Berry

今後は売上増がほぼ粗利になるという構造だと指摘されています。

NJSSのビジネスモデルは
・情報を集めるためのコストはほぼ一定
・売上は顧客数×単価
→このため一定の売上を超えると売上増がほぼ粗利になる
という構造です。

引用元:すぽさん投資ぶろぐ

単独事業では営業利益率は5割近く、ストック型でもあると評価されています。

収益の柱はCGS事業の一つである「NJSS(入札情報速報サービス)」。自治体がバラバラのフォーマットで公示する入札情報を手作業でDB化し、一覧データとして販売するサービス。単独事業だけなら営業利益率は5割近いイメージ。ストック型でもある。

引用元:すぽさん投資ぶろぐ

競合サービス

競合サービスとして「入札王」というサービス(WEBサイト)が存在しています。

こちらは地方特化という面が大きく、地域を絞って安価にサービスを利用できるのが特徴です。

NJSSにも地方限定サービスはあるものの、入札王よりは高額な値段設定となっています。

競合の情報をありがとうございます。この市場はNJSSと入札王の2社が主力という感じですね。
NJSSにも地方限定サービスはあり15,000円/月〜60,000円/月ぐらいです。

引用元:すぽさん投資ぶろぐ

財務は鉄壁

無借金経営であることに加えて資産のほとんどがキャッシュとなっており、上場で得た資金も加えて鉄壁の財務です。

2018年3月期において、キャッシュ25億円(cf. 時価総額70億円)を保持し、自己資本比率は69%となっています。

総合評価

NJSSのみでやっていけるなら安定業績となりそうですが、そこで稼いだ資金を先行投資で突っ込む必要があるため、利益が消える可能性を孕んでいます。

2018年6月時点でPER24.9倍/PBR3.58倍となっています。株価は右肩下がりですが、指標的割高感は拭えません。

NJSSという新事業がうまく当たって上場しましたが、10年後には無くなるであろうビジネスであるため、稼いだ資金を使って新規事業を創造する必要があるとされています。

NJSSは今後2~3年は成長する見込みも、そこで稼いだ利益を先行投資で食いつぶす不安がつきまとうと指摘されており、総合評価は3.5(投資しない)となりました。

NJSSという「新事業が何だかうまく行っちゃってます」のお手本になるようなビジネス創出により急成長。今後2〜3年は2割を超える利益成長が期待できるが、10年後には無くなるであろうビジネスのため、企業の不安定感や先行投資の不安がつきまとう。株価も高め。評価は3.5。

引用元:すぽさん投資ぶろぐ

スポンサーリンク
オススメの記事
オススメの記事