ユニバーサル園芸社(6061)

ユニバーサル園芸社は、オフィスなどへの観葉植物レンタル大手。園芸雑貨・生花などの小売り、海外事業の拡大志向。

株主優待は年2回(6月12月)でクオカードです。

ユニバーサル園芸社の概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。

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金のなる木から取れるキャッシュをM&Aに使って成長

事業内容

ユニバーサル園芸社は、オフィス・商業施設・飲食店・ホテルなどへ観賞用の観葉植物やアートフラワーをレンタル提供する事業が主力です。

その他、造園・植栽管理事業や、生花・観葉植物の販売事業、卸売・小売事業も行っています。

どの事業も、個人商店・零細企業が多数ひしめいており、参入障壁が低い状態が続いています。逆に、当社はシェア拡大によりまだまだ成長の余地があるとも言えます。

市場規模的に大きなシェアを持つ花き小売市場は個人商店が多く(いわゆる街の花屋さん)、市場の成熟化と旧来の流通という、他の業界で起きてきた業界構造変革の夜明け前であるようです。確かに、この業界でパッと名前が出てくるのは「青山フラワーマーケット」や「日比谷花壇」くらいしか思い出せません。したがって、市場規模は拡大しなくてもシェアの拡大は期待できそうです。

引用元:割安株投資研究所

観葉植物のレンタル事業は金のなる木

主力である観葉植物のレンタル事業は金のなる木としてキャッシュカウとなっています。

そこで稼いだ潤沢なキャッシュを原資として、M&Aを活用しつつ事業領域を広げ、成長してきています。

既存事業に甘んずることなく、大都市圏のレンタルプランツ事業(少ない資本投下で6割の粗利益率をたたき出す、素晴らしい事業!)が生み出す潤沢なキャッシュフローを原資に、M&Aも活用しつつ、利益率を若干落としてでも卸・小売・海外と、事業領域を広げてきた証左です。

引用元:ろくすけの長期投資の旅

アメリカの競合他社をM&Aして世界に挑戦していることも評価されています。

M&Aを駆使して、世界に挑戦する園芸屋さんである。
正しく本物の成長株であり、長期投資には打って付けである。

引用元:成長株への長期投資~経済的自由人を目指して~

一方で、M&Aにより社内体制が混乱した反省から今期(2018年6月期)はM&Aは実施しないものと想定もされています。

当社は2015年にワシントンで買収したローリング社を皮切りに、2016年のセッジフィールド社(の2支店)、プレミア社とアメリカで3社の買収を立て続けに実行してきましたが、社内体制がかなり混乱した反省もあることから、今期はこうしたMAによる“外部成長”は実施しないものと思われます。

引用元:なちゅの市川綜合研究所

財務は鉄板

上記のように、キャッシュカウが稼ぐキャッシュをM&Aに充てているため、借入金は非常に少なく、実質無借金経営が続いています。

2017年6月期においては、21億円のキャッシュを保持しつつ、自己資本比率は83%と財務は鉄壁の状態です。

東証1部への昇格期待

2017年11月時点でユニバーサル園芸社はJQスタンダード市場へ上場していますが、株主優待を新設して株主数を増加させたことで、ほぼほぼ1部上場の基準は満たしています。

しかしながら、早急に昇格狙いでいる訳ではなく、着実な成長を遂げた後(売上100億円達成の後)に1部へと昇格したいということのようです。

株主数は足りないが,1部上場のその他の条件は満たしている
三年後に売上100億を達成した上で,1部に市場変更したい

引用元:hassのまったり投資譚

1部昇格のメリットは少ない可能性があるとも指摘されています。

当社の場合は既に業歴40年を超え、取引先も財務面も信用のある会社であるため、積極的に一部指定替えを狙うメリットが少ない可能性もあります。

引用元:なちゅの市川綜合研究所

中期経営計画

ユニバーサル園芸社は、中期的な目標として、2020年6月期に売上高100億円、経常利益13億円としています。

豊富な資金力によるM&Aによって、売上/利益の2桁成長が続く期待があります。

一方で、M&Aによってのれん代が発生しており、この償却によって営業利益の押し下げが発生し、中期経営計画の目標数値は後ろ倒しになる可能性が指摘されています。

プレミア社の買収額5.7億円を筆頭として“のれん代”が発生してしまっており、この償却が年間0.7億円程度かかるので、暫くは営業利益段階から重しとなります。たかだか年数千万とはいえ、当社の規模では無視できない金額です。

引用元:なちゅの市川綜合研究所

株主優待はクオカード

株主優待は年2回(6月12月)でクオカードが貰えます。

100株以上保有で、6月は2,000円相当、12月は1,000円相当のクオカードとなります。

総合評価

事業内容は地味ながら、鉄板の財務と2桁成長期待があり、個人投資家には人気の高い銘柄です。

IPO上場した2012年以降、株価は右肩上がりで5倍程度になっており、そろそろフェアバリューとなっている印象です。

クオカード優待をもらいつつ、成長+1部昇格を待つには良い銘柄だと思います。

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