ミサワは、『unico』ブランドで家具・雑貨など展開。20~30代の女性が中心顧客。飲食店も運営。
かつては成長を見せていましたが、競争激化により先の見えない状態となっています。株主優待は割引券と優待品です。
ミサワの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
目次
エリア拡大で成長するも、競争激化に陥る
店舗拡大・エリア拡大で成長
ミサワは『unico』ブランドで店舗を次々と出店し、エリア拡大により成長を図ってきました。
取扱い品目の内訳は、家具・ファブリックが約9割を占めており、ほとんど家具屋さんと言ってよいと思います。商品開発は自社で行い、生産は海外へ委託し、販売は自社で行っています。
引用元:ゆうゆー投資法
家具を扱うお店は多く存在しますが、真っ先に思い浮かぶのはニトリです。ミサワの『unico』はニトリとは価格帯やデザイン性が異なり、従って、ターゲット層も異なるとされています。
私は最近引越しまして、ニトリでいろんな家具を見ましたが、おおよそ3倍程度の価格帯だと思います。ニトリの家具も木製なんですが、ところどころ木屑を固めて加工した板を使っているので安くなっております。
また、ニトリや大塚家具、カタログ通販も脅威ではないとする意見もあります。競合を挙げるとすれば無印やIKEAとコメントされています。
家具屋さんと言って真っ先に思いつくのはニトリや大塚家具などですが、これらの店舗とは客層が全く異なるため、ライバルとは言えありません。
また、ミサワは店舗販売を主体としていますので、ベルメゾンやニッセンなどのカタログ通販の会社も脅威ではありません。競合を挙げるなら、無印良品やIKEAなどでしょうか。
引用元:ゆうゆー投資法
競争激化から業績不振へ
個人投資家の人気も集めていたミサワですが、2014年末を株価のピークとし、その後は下落の一途を辿っています。
店舗拡大は続いているものの、競争激化により業績不振に陥り、2016年1月期には純利益が赤字転落となりました。
これについては以下のように、競合がどんどん登場しており、レッドオーシャン真っ只中だという指摘があります。
ベイクルーズの「JOURNAL STANDARD」
や、「URBAN RESEARCH(社名同じ)」出自アパレル系のインテリア進出や、
旧トリニティーアーツや「Francfranc(社名同じ)」といった従来からの同業
に加えて、ニトリのデザイン路線家具や「LOWYA(VEGA)」といったEC系
まで全て競合する、”レッドオーシャン”真っ只中の状況に陥っています。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
さらに、下方修正の理由としてミサワが発表した内容(2015/12、2016/3)が
- ポイント引当金増加
- 株主優待引当金計上
であったことは、会社側の経営力の無さを感じさせます。本当にこれらが理由であれば会社の計画性がなさすぎると言えますし、他の理由(単純な販売不振)を隠しているのであれば株主への開示姿勢が問われます。
これらの経緯を踏まえて、以下のように指摘されているブログもあります。
今後も、利益計画の理由付と、「ホントのことを正直に株主と対話する気があるか?」という姿勢には要注意だと思います。
引用元:株式マーケットの向こう側
中期経営計画
ミサワは、2021年1月期を最終年度とする3ヵ年の中期経営計画を発表しています。
2021年1月期において、売上高109億円(年率+6%成長)、営業利益4.2億円(黒転)を目標値としています。
2019年1月期に黒字転換した後、1年で1億円ずつ営業利益を上乗せする計画ではありますが、具体策が不明であり、説明会資料も非開示となったことから、”ブラックボックス”と指摘されています。
特に達成に向けた具体策は述べられておらず、数値のみ減額更新した内容で公表しているほか、今期からはマテリアル(※説明会資料)も非開示となっているため、中長期展望は“ブラックボックス”となっています。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
株主優待は、買物割引券と優待品
株主優待は
- 15%割引券(保有株式数と保有期間によって枚数に違いあり)
- 5,000円相当の優待品
となっています。
15%割引券
unicoで使える割引券です。
ヤフオクでは5,000円前後で販売されているようです。
家具は高いものも多いので、15%割引きされると結構な額になりますので、割引券も高値になっているようです。
5,000円相当の優待品
優待品については3つから選択でき、2017年1月期は、以下となっています。
- unico オリジナル株主様限定タオルセット 5,000 円相当
- unicoloom オリジナル株主様限定バック&紅茶セット 5,000 円相当
- unico オリジナル株主様限定JOIEJOUERゆらゆらグラス&コースターセット 5,000 円相当
中でもタオルセットが人気のようです。
2名義ともタオルにしたので2セットです。
バスタオル、フェイスタオル、ハンドタオルの3点入り。
オーガニックコットン使用と書かれています。
ふんわり感はありますが、タオルとしてのキメは粗目ですね。
引用元:株主優待を楽しむ日記
総合評価
先が見えない現状では、投資するのは難しいと考えられます。
優待を目的としてホールドしているものの、利益成長が悪く、買い増しはできないとのコメントです。
以前から、「場合によってはPF上位で勝負できるかもな。」と思ってウォッチを続けています。ただ現時点では期待していたような綺麗な利益成長がなく、「優待株いけす」からの脱出は叶わないでいます。これからも業績推移をしっかりと見ながらホールド継続の予定です。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌
競争激化の中で、難しい舵取りを迫られているという意見です。
デザイン性に優れた独自性のある高単価品で商品力勝負をする
のか、会社側が注力しているインド支店活用や、海外工場提携による原価
抑制による利益向上あたりがテコ入れの具体策になろうかと思いますが、
前者と後者の施策は互いに相容れにくい施策なので、会社は難しい舵取り
を迫られています
引用元:なちゅの市川綜合研究所
中期計画についても希望が見えず、過去の業績・株価に巻き戻るのではないかとの意見です。
応援したい企業ですが、いまの500円あたりの水準では全く食指が動きません。
下方後の中期計画では、時計の針が何年も巻き戻ったかのような数字を出してきました。株価も同様に数年分巻き戻るでしょうか。
引用元:株式マーケットの向こう側