ユニオンツール(6278)

ユニオンツールは、PCB(プリント配線板)ドリルで世界シェア3割超の首位。直動軸受けも。有利子負債ゼロ。

株主優待はお米です。6ヶ月以上の継続保有が条件となります。

ユニオンツールの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。

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ニッチ市場でトップシェアの高利益率メーカー

事業内容

ユニオンツールは、PCBドリルや超硬エンドミルなどの産業用切削工具と機械要素部品である直線運動軸受・測定機器などを製造・販売しています。

世界トップシェアで3割を握るPCBドリルとは、パソコンやスマホに内蔵されている電子回路基板に対して「導通穴」と呼ばれる穴をあけるためのドリルです。

電子回路基板の多機能化・小型化に伴い、「導通穴」も小型化しており、そのためのドリルもまた小型化しています。ユニオンツールの製造するPCBドリルは髪の毛の直径よりも小さな穴をあけることが可能です。

超硬エンドミルとは、超硬素材(タングステンとコバルト)を用いたエンドミルです。エンドミルとは様々な「削る」加工をするための道具で、溝を作ったり、任意の形状を削り出したりすることができます。主に金型の成型に使用されています。

海外売上高60%超ながら為替影響は小さい

ユニオンツールは、1981年に米国、1985年に台湾、1986年に欧州、1995年に中国、2000年にシンガポールと海外展開を進めています。

2017年12月期においては、売上高比率で、アジア50.9%、北米5.3%、欧州6.5%、その他地域0.9%となっており、合計すると海外売上比率は63.6%となっています。

一方で、ドル円が1円の円高となった場合の影響額は、売上で129百万円減、営業利益が8百万円減と説明されています。

2017年12月期の売上高232億円/営業利益37億円ですので、例えば10円の円高になっても、営業利益は80百万円(37億円に対して2%分)の減少でしかなく、影響は非常に小さいです。

堅実経営が続く

ユニオンツールはメーカーでありながら営業利益率は15%ほどもあります。

高利益率からキャッシュを生み出しつつ、長年に渡って営業CFの範囲内で投資を賄っており、キャッシュを積み上げています。

取締役も少なく、堅実経営の企業だとコメントされています。

真面目な堅実経営の企業という印象です。
取締役5名という一部上場企業にしては少ない人数も、
独立系ならではだと思います。

引用元:のたりのたり株

逆に考えれば、キャッシュを積み上げすぎており、ROEは5%台と低水準です。

株主還元の強化が求められると思われますが、会社側としても増配を続けて応えており、一定の強化は行われています。(ただし、まだまだ不足と思われます。)

財務は鉄壁

上記の通りの堅実経営により、長年に渡って無借金経営が続いています。

2017年12月期においては、キャッシュ103億円(cf. 時価総額800億円)を抱え、自己資本比率は91%に達しています。

固定資産も220億円程とそれなりにあるものの、鉄壁の財務と言えそうです。

株主優待はお米

株主優待は100株以上で一律、新潟県産米5kgがもらえます。

12月から起算して6ヶ月以上継続保有した株主のみに贈呈されます。

決算期は12月ですが、優待権利確定は6月なので注意です。(以前は11月が権利確定でした)

ユニオンツールは、今までは、11月末権利確定でしたが、新米の獲れる時期に配送が出来るように、今年は、5月末に、来年からは、6月末に権利の確定時期が変更になっていますので、ご注意ください。

引用元:株主優待生活のすすめ

新米を精米して順次送付しているそうで、11月頃の到着となります。

届いたのはどれも11月下旬です

引用元:いつも心にありがとうを〜株と子育てとジュエリーと〜

総合評価

ニッチ市場でトップシェアを獲得しており、メーカーとしては高い利益率でキャッシュを稼いでいます。

2018年6月時点でPER21.7倍/PBR1.3倍となっています。概ねフェアバリューと思われます。株主還元の強化や、ROE向上、利益成長加速に期待したいです。

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