バリューデザインは、プリペイドカードシステム提供。自店利用の『ハウス』と他社店でも使える『ブランド』を展開。
株主優待はありません。2016年IPOでマザーズ上場です。
バリューデザインの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
目次
プリペイドカードシステムの導入が拡大中
事業内容
バリューデザインは、プリペイドカードシステムを提供しており、自社利用のハウスプリペイド事業が主力で、VISA提携などのブランドプリペイド事業も行っています。
ハウスプリペイド事業
顧客企業オリジナルのプリペイドカードとサーバー管理型システムを提供しています。
飲食、スーパー、ドラッグストア、物販等、幅広い業種・企業から受注しています。
2017年6月期においては、570社・53,000店舗が導入しており、業界トップシェアとなっています。
有名所では、UCCフードサービス(上島珈琲)、ペッパーフードサービス、すかいらーく、モスフードサービス、コメダ、オークワあたりでしょか。
他にも導入実績として以下があげられています。

バリューデザイン2017年6月期決算説明会資料より抜粋
個人投資家のみなさんも、知らず知らずのうちに、いずれかのプリペイドカードを利用しているかもしれません。
MOSカードを利用中とコメントされています。
ハウスプリペイドのMOSカードはアスパラトマトも利用中
引用元:アスパラトマトの株日記
ブランドプリペイド事業
ブランドプリペイドとはVISA等のクレジットカードブランドを利用したプリペイドカードです。
既存のクレジットカード同様に利用できるため、新たな設備投資は不要で利用できる点が導入店舗のメリットです。
KDDIの「au WALLET」(MasterCard)や、「ソフトバンクカード」等、ここ数年多数リリースされています。
ブランドプリペイドカードは、ハウスプリペイドカードよりも大きな年平均35%の成長が予測されています。
バリューデザインの資料によると
ブランドプリペードカードは年平均35.2%に対して
ハウスプリペイドカード事業は年平均10.5%しかありません。
引用元:Kabu Berry
2016年 IPO
バリューデザインは、2016年9月にIPOでマザーズへ上場しました。
公募価格2,040円に対して、初値4,315円(+112%)と2倍以上の高騰スタートとなりました。
その後は初値を挟んだ展開が半年ほど続いた後に急落し、2018年初めに底を打った形となっています。
2017年6月期の下方修正で急落
2017年6月期3Qの決算時に、当期2回目となる下方修正を発表しました。
株価は急落し、そこから株価半値になるまで売り込まれます。
案件の期ズレが修正理由ですが、こうなると疑いの目でみてしまうとコメントされています。
理由としては期ズレということなのですが二回下方修正がありますと
「次に出される内容も本当かなぁ。」と疑いの目でみてしまいます。
引用元:Kabu Berry
財務は安定的
上場で得た資金を投資に使いつつも、財務内容も改善しています。
2017年6月期においては、実質無借金経営であり、自己資本比率は60%となっています。
総合評価
小売・飲食を中心として顧客囲い込み手段として、従来のポイントカードからプリペイド機能も備えたカードへの切り替えが進んでおり、売上成長が続いています。
2018年6月時点でPER135倍/PBR4.67倍となっています。売上成長が続いていますが先行投資により利益が出ていませんのでPER評価はあてにならないと思われます。
2018年前半で底を打った形となっており、小型成長株として個人投資家にも人気になりそうです。
フィンテック関連・決済関連はグロース株として人気の高い分野であり、同業他社と比較しても高PERは許容できると評価されています。
一番業態として近いのはウェルネットあたりですがこちらでも35倍程度のPERがついており、GMOPGは70倍台などと上値目途はありそうです。初値ベースで35倍くらいは見込んでいいと思います。
引用元:相場振り返りぶろぐ