ワコールホールディングス(ワコールHD)は、 婦人下着首位。『ワコール』『ウイング』等の卸販売が柱。傘下に下着通販・小売りのピーチ・ジョン。
株主優待は年2回(3月9月)で自社グループ商品券です。3年以上保有で長期優遇があります。
ワコールHDの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
国内堅調・海外成長
卸売・直営・通販
ワコールHDは、百貨店や量販店への卸売を主力としていますが、傘下にはアンフィ等の直営店や、通販(カタログ・インターネット)会社も保有しています。
販売チャネルを複数持つことで、幅広い世代をターゲットにしているのが特徴であると言及されています。
卸販売が主力ながら、傘下には通販会社も保有しており、幅広い世代をターゲットにしている特徴を持ちます。
引用元:株主優待?何それ?美味しいの?
成長ドライバーは海外
ワコールHDは、国内事業の売上は横ばいとなっており、海外事業の売上を伸ばしています。
そのため、国内事業は利益率の改善を課題としており、海外事業はさらなる成長を課題としています。
財務は堅実
実質無借金経営が続いており、2017年3月期においては自己資本比率77%と財務は堅実です。
そのためここ数年は、稼いだキャッシュを貯め込む必要には迫られておらず、配当と自社株買いで株主還元しています。
中期経営計画
ワコールHDは、2019年3月期を最終年度とする3ヶ年の中期経営計画を発表しています。
2019年3月期において、売上2,150億円(年率+2%成長)、営業利益150億円(年率+3%成長)を目標として掲げています。
成長率としては物足りないものの、ROE5%への引き上げも目標としており、資本を溜め込まずに自社株買いを行うことをその手段としている印象です。
中計目標の数値は現状では達成が困難な見込みとなっており、2019年3月期の予想をどこまで中計目標に近づけられるかが注目されます。
株主優待は自社グループ商品券
株主優待は年2回(3月9月)で、保有株式数に応じて自社グループ商品券等がもらえます。
- 100株以上 自社および自社グループ通販商品20%割引
- 500株以上 自社グループ商品券3,000円相当
- 1,500株以上 自社グループ商品券5,000円相当
自社グループ商品券については、3年以上の継続保有で1,000円分が加算されます。
株主優待の内容はある程度魅力があると思われますが、500株以上となると100万円超となってしまうため、敷居が高い銘柄であるとも指摘されています。
そのため、優待取得について報告するブログも乏しく、個人投資家には人気があるとは言えません。株式分割や優待変更(100株以上で商品券等)があれば人気になりそうです。
株主優待内容は自社で使える商品券となっており、ワコールユーザーにとっては有効に使えます。ただし、取得金額が100万円を超えており、ターゲットとなるであろう主婦層にはやや敷居が高い銘柄かもしれません。
引用元:株主優待?何それ?美味しいの?
総合評価
利益成長は物足りないものの、圧倒的なブランド力による収益性、堅実財務による安定感が魅力的な銘柄です。
PBR1倍以下に放置されている時期もありましたが、2018年4月時点ではPER23.5倍/PBR1.5倍とフェアバリューまで買われた印象です。
優待を取得するには単価も高く、この水準から手を出す銘柄でも無いと思われます。
ワコールHDは優待株の古典的な条件である3つを満たす銘柄であると評価されています。
私が好きな優待株の古典的な条件として、
1. 低PBRで財務良好。
2. 優待が自社製品で、かつ同時に力がある。
3. 出来れば年2回優待。
というものがあるのですが、ワコールHDはそれらをまずまずのレベルで満たしています。今後も優待を楽しみにしながら、末永く応援してホールドしていく予定です。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌
1単元の購入金額が大きくなってしまうのが欠点ですが、総合的に良い評価をされており、普段からのワコールユーザーには特にオススメされています。
【全体評価】
(S:非常に良い A:やや良い B:普通 C:やや悪い D:非常に悪い)収益性・・・A
成長性・・・A
安全性・・・A
株主還元・・・B
割安感・・・B総合評価・・・A
【総評】
安定感のある優良銘柄です。
引用元:株主優待?何それ?美味しいの?