ワタミ(7522)

ワタミは、居酒屋『和民』等を国内外で展開。高齢者向け宅食サービスも運営。15年12月に介護事業を譲渡。

ブラック企業イメージで業績悪化も、優待目的でホールドする個人投資家も多いです。株主優待は年2回(3月9月)で優待券が貰えます。

ワタミの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。

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ブラック企業イメージで失墜も、外食+宅食で復活

ブラック企業イメージで失墜

それまで安定的な収益を上げていた外食産業の有名企業であるワタミですが、2014年3月期、2015年3月期と最終赤字に転落しました。

これは、2008年の新入社員が過労自殺したことを裁判で争ったことにより、ブラック企業としてのイメージが定着し、和民を始めとした居酒屋から客足が遠のいたことが大きいです。

和民は「ブラック企業」というイメージがついてしまい、客足も従業員も集まらないという苦境に陥ることに…。

引用元:配当と金利でゆるゆる生活実践記!

2015年3月期には、外食以外の宅食や介護事業においても業績が思わしくなく、大きな赤字を計上するに至りました。

ワタミは既存の居酒屋事業のキャッシュフローを元に、他の分野に投資してきました。具体的には「介護」「宅食」「海外」が主なものです。しかし、今回どの分野も業績の見通しは明るくありません。

引用元:100man1oku

底値圏での攻防

業績的には絶望的であった2015年3月期の決算後、個人投資家がワタミを買う理由は乏しかったようです。

優待を目的とした投資であれば利回りも良く、その点で購入された個人投資家もいるかもしれません。

株主優待券、優待利回りが13.7%これ欲しさに株買おうかなって思っていたけど財務状況と将来性を考えると買う気がしない。

引用元:配当と金利でゆるゆる生活実践記!

私は株を購入する際に、明るいストーリーが描けないと買いませんので、ワタミは買いません。

引用元:100man1oku

しかしながら、結果的には、2015年末が株価の底となり、その後は株価回復となっています。

収益改善

2015年3月期にドン底となったワタミですが、収益改善を進めています。

収益改善としては、国内外食事業の堅調な推移、宅食事業におけるコスト削減が寄与しています。

国内外食事業の前予算が既存店100%という過大な前提でしたが、結果的には103.3%と上ブレしたほか、宅食事業では製造拠点におけるコスト削減により収益性が想定をえて改善

引用元:なちゅの市川綜合研究所

特に、国内外食事業においては、一見してワタミが運営していると分からないような、様々なブランド・業態を出店し、鳥貴族ブームに乗じた「三代目 鳥メロ」等の成功したブランド・業態を伸ばしています。

一方で、海外外食事業は暗い見通しが続いています。

海外外食事業に関しては下げ止まっておらず、前年に壊滅的だった上海や香港の底入れは先となる見込みで、海外の既存店売上は92.1%というかなり低い予算前提値を置いています。

引用元:なちゅの市川綜合研究所

財務改善

2015年3月期に大きな最終赤字を計上したことで財務が悪化していましたが、介護事業を売却することで210億円のキャッシュを創出し、実質無借金経営、自己資本比率40%超と、大幅に財務改善が行われました。

財務面では損保ジャパンへの介護事業売却(210億円)により、引き続き
実質無借金状態(ネット現金は約70億円)となっており、自己資本比率も
40.3%を確保しています。

引用元:なちゅの市川綜合研究所

株主優待は優待券

保有株式数に応じてワタミグループ店舗で利用できる優待券が貰えます。

  • 100株以上    6枚(3,000円相当)
  • 300株以上  12枚(6,000円相当)
  • 500株以上  18枚(9,000円相当)
  • 1,000株以上 24枚(12,000円相当)

2015年には優待改悪された

現状の株主優待は、2015年に改悪されたもので、具体的には額面が半額となりました。

2015年以前は100株以上で6,000円相当の優待券が貰えましたが、改悪の結果、100株以上で3,000円相当となっています。

交換商品も

ワタミ店舗へ行けない(行かない)人用に、優待券を商品に交換することもできます。

ジュース・そば・アイス・カレー・お米

さすがは飲食業をやっているだけはあるね。食べ物しかない(;’∀’)

ただ、これが3,000円?って思うのはあるけど、そこは目をつぶろう

引用元:独法職員の株主優待日記

総合評価

外食事業で赤字が続いていますが、回復傾向にあることはポジティブです。しかし、競争の激しい外食産業において、イメージの悪いワタミをあえて購入する理由には乏しく、個人投資家の印象は、触らぬ神に祟りなしといったところだと思います。

ただし、改悪されたとは言え、年2回貰える優待の利回りはなかなか良いので、優待目的に最低限のホールドは有りだと思います。

継続企業前提の重要事象の注記が解消される可能性が高いと評価されています。

主力事業である外食事業が4期連続で営業赤字を計上しているため、継続企業前提に重要事象が注記されておりますが、財務的には余裕であり、メインバンクの横浜銀行とも既に握っているため、足許の外食事業の持ち直し基調が継続すれば、今期中にも重要事象が解消される可能性が高いと思われます。

引用元:なちゅの市川綜合研究所

優待改悪され株価的に底だった2015年末の低評価です。

株価(872円):★☆☆☆☆ 浮上の気配なし
配当金(1.15%):★★☆☆☆ 復配したことは喜ばしいです
優待内容:★☆☆☆☆ 改悪はいただけません

総合得点(15点満点):4点

今さらどうしようもありません。倒産しないことを祈るしかありません。

引用元:「マイホームへの道」株主優待・ふるさと納税で豊かな生活

ワタミという名称を隠しながら店舗展開し、業績は底打ちしたと評価されています。

ワタミは「継続前提に重要事象」が残っていますが、業績は明白に好転しています。「脱ブラック化」に成功したワタミの今後に期待しながら、ホールド継続の予定です。

引用元:みきまるの優待バリュー株日誌

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