ワッツは、 100円ショップ大手。直営小型店軸で小商圏に強み。M&Aによる業容拡大志向。海外展開も。
株主優待は自社オリジナル商品詰合せ等です。3年以上の継続保有で長期優遇もあります。
ワッツの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
目次
100円ショップ大手の中では小型
事業内容
ワッツは、100円ショップ「Watts」「meets」「silk」を展開する他、雑貨店「Buona Vita」や「Sostrene Grene」等を運営しています。
2007年にオースリーと統合したことで700店舗を突破し、規模が拡大しました。
また、海外においては、東名アジアを中心に「KOMONOYA」、中国では「小物家園」を運営しています。

2018年3月個人投資家説明会資料より抜粋
売上比率では、国内100円ショップ事業が90%を占めており、残りが海外事業と国内その他事業となっています。
国内100円ショップ事業
「Watts」「meets」「silk」をあわせて1,087店舗以上を展開しています。
2017年8月時点で、「Watts」店舗は257店に拡大しており、「meets」「silk」が830店舗となっています。
2015年にスタートした「Watts」ブランドに統一を進めており、わずか2年で257店舗まで増加してきました。年間100店舗を超えるペースで増加する準備が整ったとしています。
国内その他事業
心地よい生活を提案する雑貨店「Buona Vita」を25店舗展開しています。
また、デンマークのライフスタイル雑貨店「Sostrene Grene」は3店舗となっています。
海外事業
タイ、マレーシア、ベトナム、ペルーに「KOMONOYA」を展開しており、中国に「小物家園」を展開しています。
海外店舗数は100店舗を超え、売上も拡大しています。
見切りが早い
ワッツは小規模店舗で機動力のある出退店が特徴的です。
特に見切り・退店が早いことで有名です。
他の100円ショップと比べると売上成長が劣っているが、それは小規模の店舗であるため売上高が少なく、退店も速やかであるためだと指摘されています。成長性は小さいものの業績はあ転移しているともコメントされています。
これはワッツの運営する1店舗あたりの売上高が少なく、また出店とあわせて退店も速やかに実施していることから、店舗の純増数が少ないことが影響しているのだと思います。
引用元:サラリーマンが株式投資でセミリタイアを目指してみました。
100円ショップ界の巨人ダイソーがやってくると躊躇せずに全力で逃げ出すことで有名とコメントされています。
近くに100円ショップ界の巨人ダイソーがやってくると一瞬も躊躇せず裸足で全力で逃げ出す、通称「ワッツ走り」で有名な小粋な銘柄ですね。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌
円高メリット・円安デメリット銘柄
ワッツに限らず、100円ショップは円高メリット・円安デメリット銘柄です。
主に海外で生産し、国内で販売するため、円高が有利に働きます。
100円ショップはどこも円安はきついと指摘されています。
キャンドゥもそうですが、この円安ではきついですし、優待にも魅力がないと思うとまずは株購入しないような気がしまして。
円安になると原価率が高まり、利益が圧迫されると指摘されています。
問題は円安で、原価率が高まり利益が圧迫されてしまいます。
非常に高く評価している銘柄ですが、円安の流れが続きそうな予想から、一時撤退中です。
財務は安定的
実質無借金経営となっており、2017年8月期においては、借入金12億円に対してキャッシュは57億円となっています。
自己資本比率も50%と安定的な財務状態です。
財務面は安定的と評価されています。
自己資本比率は4割台で、「現金等>有利子負債」と、財務面は安定的です
中期経営計画
ワッツは2019年8月期を最終年度とする3ヵ年の中期経営計画を発表しています。
2019年8月期において、売上高540億円(年率+5%成長)、営業利益21億円(年率+20%成長)を目標値としています。
営業利益の成長が著しいものに見えますが、実際には2013年8月期に達成済みの水準であり、その過去最高益を目指すという内容です。
初年度となる2017年8月期においては、営業利益は前年度とほぼ変わらずという状態であり、中計達成はかなりハードルが高くなった印象です。
株主優待は自社オリジナル商品詰合せ等
株主優待は保有株式数に応じて自社オリジナル商品詰合せやクオカードがもらえます。
- 3年未満
- 100株以上 自社オリジナル商品詰合せ10点
- 1,000株以上 クオカード1,000円相当
- 3年以上
- 100株以上 自社オリジナル商品詰合せ10点およびクオカード1,000円相当
実用的なアイテム満載で嬉しいとコメントされています。
100円ショップなので当たり前と言えば当たり前ですが、極めて実用的なアイテム満載で嬉しいですね。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌
一方で、これはあまりいらないというものが半分以上と、残念だったという感想の方もいらっしゃいます。
先月末に優待が届いたんですが、もの見たら、これはあまりいらないなーというものが半分以上でして、ちょっと残念でした(*_*)
過去には3年の継続保有で商品詰合せが20点に
以前は、3年の継続保有で商品詰合せが10点から20点に増加していたのですが、2018年7月に変更が発表され、クオカードとなりました。
クオカードの方が使い勝手が良いので若干改善でしょうか?
毎年グッズをもらうより、商品券の方が嬉しい!とコメントされています。
毎年グッズもらっても…?と感じるところもあります。自分で選べるように引き換え券的な商品券の方が嬉しい!のが正直な気持ちかな
ワッツの優待商品のファンの方には悲しい変更だったかもしれません。
2017年分で商品詰合せ20点をもらったと紹介されています。
100株保有していますが、平成29年分の優待から保有期間が3年以上となり、20点のオリジナル商品詰め合わせをいただきました。
引用元:「マイホームへの道」株主優待・ふるさと納税で豊かな生活
総合評価
100円ショップ大手の1つですが、大手の中では最も小型です。
2018年8月時点でPER15.5倍/PBR1.37倍となっています。1桁成長を織り込む水準であり、中計目標は達成できそうにないという評価です。
株価は2017年8月に天井となり、下落トレンド入りしています。成長性に乏しく、1,000円前後での横ばいが続きそうです。
平凡な評価となっています。
株価(1,180円)★★★☆☆:また下がってきました
配当金(1.27%)★★☆☆☆:もう少し欲しいですね
優待内容 ★★★☆☆:3年以上の保有になると倍にアップします
参考指標:PER 17.2倍、PBR 1.6倍
総合得点(15点満点):8点
※ データは平成29年12月6日終値時のものです
引用元:「マイホームへの道」株主優待・ふるさと納税で豊かな生活
すべて普通評価となっています。
【 きびなごの格付け 】 C
〔A~Eの5段階評価で、Aが最高・Cが普通・Eが最低〕
・業績安定度:C
・財務安定度:C
・配当利回り:C
・割安度:C