ウイルプラスホールディングス(3538)

ウイルプラスホールディングス(ウイルプラスHD)は、輸入車販売業者。ジープやフィアット、BMW、ボルボが柱。中古車、整備事業も。M&A積極的。

株主優待はクオカードです。2016年IPOでジャスダック上場です。

ウイルプラスHDの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。

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外車ディーラーを組織化

事業内容

ウイルプラスHDは、創業の地・福岡と、東京の2箇所において、輸入自動車を販売しています。

ウイルプラスHDの戦略は、マルチブランド戦略、ドミナント戦略、M&A戦略の3本柱です。

人気のあるドイツ系メーカーも含めて日本市場では外車の存在感は小さいですが、マルチブランドに対応することで様々な外車を販売しています。

また、福岡と東京の2箇所のみにドミナント出店することで堅実な成長を遂げています。2007年6月末の3店舗から、2017年6月末には24店舗に増加しています。

ウイルプラス 出店

ウイルプラスホールディンス2017年6月期決算説明資料より抜粋

店舗増を支えているのがM&A戦略です。と言っても高い買物はせずに、業績の良くない販売店や後継者難の販売店を上手く吸収しています。

先月ラジオ日経にウイルプラスの社長が出演されていたのですが『あまり業績があがらない会社をM&Aして業績改善して会社を大きくする。』と話されていました。

引用元:Kabu Berry

のれん代がわずかであることがその証左となっていると指摘されています。

もともと業績の良い販売店を高く買うことは行なっていないため、売上高200億円突破が見込まれる現在も貸借対照表ののれん代はわずか6億円に過ぎません。

引用元:SyncHack.com絵空事

経営手法

上記3つの戦略で成長しているウイルプラスHDですが、それを支えているのは、既得権の強く保守的で属人的な古い業界において、組織的に数値管理を重視して経営を進めたことです。

経営手法については極めてオーソドックスなものであると指摘されています。

趣味的な業界にありがちな属人性の強い営業を改め、チームワークを重視し、収益拡大につながる顧客への接触回数や中古車の下取り率、整備や保険の付帯率といった数値管理を重視することで、買収先の業績改善に成功しています。

引用元:SyncHack.com絵空事

2016年 IPO

ウイルプラスHDは、2016年3月にIPOでジャスダックへ上場しました。

公募価格1,880円に対して、初値1,729円(-8%)と公募割れのスタートとなりました。

その後も軟調な展開が続きますが、2016年後半から上昇し、2017年には1年間で3倍以上にまで上昇しました。

2017年9月には東証2部へ昇格し、2018年2月には東証1部へ昇格となりました。

財務は安定的

2017年6月期においては、キャッシュ14億円に対して借入金は17億円となっており、自己資本比率は44%となっています。

棚卸資産(商品)が多いため、自己資本比率は少し低めですが、安定的な財務と思われます。

M&A戦略を掲げているため資金需要はそれなりにありますが、あまりお金のかからない案件を手がけているため公募増資の懸念は低いと思われます。

株主優待はクオカード

株主優待は100株以上で一律1,000円相当のクオカードです。

2018年6月期のみ東証1部昇格の記念優待として1,000円分が追加されます。

東証2部昇格時にも記念優待を実施しており、利回りは高めでした。

配当利回りは少し低いものの、記念優待などがカバーし、昨年の優待+配当利回りは3.5%を超えました。

引用元:ライフPLUS

クオカードはオリジナルのもので輸入車の写真となっており、評判が良いです。

輸入車を販売する会社。MINIのクオカードとは渋いですね。

引用元:BLUE PUBLIC AMBITION

総合評価

上場時は不人気でしたが、着実な業績と、早々に東証2部・1部へ昇格したことにより株価は上昇してきました。

2018年6月時点でPER13.5倍/PBR2.24倍となっています。不人気セクター内での高評価といった印象です。

エリア拡大による成長は当面続くと思われますが、PER評価が上がるというよりも、EPS成長並の株価上昇となると想定します。

自動車販売(ディーラー)セクターは極めて不人気であるため、それを払拭するような高い成長性がないと株価上昇にはつながらないと指摘されています。

纏めると、割と面白い業態ではあるのですが何せ同セクターのPER/PBRが低いのが難点でしょうか。不人気セクターのようですので高い成長性を維持し続ける経営手腕がないとナカナカ株価には反映されない気がします。

引用元:SyncHack.com絵空事

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