ワークマンは、作業服、関連用品の専門チェーン。直営店のFC化推進。PB比率向上、全国展開目指す。
株主優待はありません。
2018年3月期で8期連続増配です。
ワークマンの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
目次
ワーキングウェア専門店をフランチャイズで展開
事業内容
ワークマンは、作業服、つなぎ、防寒着等のワーキングウェアの専門店チェーンを直営およびFCで展開しています。

https://www.workman.co.jp/shop_search/
全国の店舗を通じて3つの便利さを実現することをミッションとしています。
- 便利な立地
- 便利な価格
- 便利なサービス
立地に関しては、人工10万人に対して1店舗の出店を行っており、都市部では3~5km圏内にワークマンの店舗があることになります。
価格に関しては、エブリディロープライス戦略を推進しています。仕事で使う消耗品を販売していることもあり、繰り返し買ってもらうために低価格化を徹底しており、海外メーカーに直接発注する「直貿」によりコストを下げています。
サービスに関しては、「フレンドリーサービス」を徹底しています。店舗を回る本部のスーパーバイザーがフレンドリーサービスの徹底、クリンリネス、商品・陳列整理などの状況を常にチェックしています。
ニッチトップとして地味ながら堅実な業績推移で安定成長しています。
作業服の実店舗販売なんて地味でニッチな業態だよねと高を括っていたのですが、なかなか堅実な右肩上がりの業績推移なのでした。
引用元:おかねまみれ
店舗展開

第37期(2018年3月期)報告書より抜粋
ワークマンは、2018年3月時点で全国821店舗を展開しています。
- 北海道 :10店舗(内、FCは1)
- 東北地方:78店舗(同76)
- 関東地方:307店舗(同287)
- 中部地方:213店舗(同193)
- 近畿地方:107店舗(同78)
- 中国地方:38店舗(同25)
- 四国地方:28店舗(同14)
- 九州地方:34店舗(同18)
- 沖縄 :6店舗(同0)
関東と中部に店舗が集中しており、西側の方は未だ手薄であるため、新規出店/エリア拡大による成長が見込まれます。
FC化の推進

https://www.workman.co.jp/ir_info/financial_data.html
ワークマンは、FC化を推進しており、2018年3月期においてはFC比率が84.3%(前期末比+1.5pt)を達成しています。
営業総収入構成については、FC店からのロイヤリティーや商品供給が大部分を占めており、直営店売上は13%程に低下しています。
FC化を推進することで、実店舗等への設備投資を行う必要がなく、安定したロイヤリティー収入を得られるメリットがあります。
直営からフランチャイズに舵を切っているとコメントされています。
最近は直営からフランチャイズに舵を切っているようだね。
引用元:大河の一滴
PB商品開発の推進

2018年3月期決算説明会資料より抜粋
ワークマンはプライベートブランド商品の開発・販売拡大を推進しています。
2013年3月期には売上構成比でわずか6.6%でしたが、5年後の2018年3月には32.2%へ拡大しています。
PB商品の投入・販売拡大により、低価格で商品を提供できると同時に、ワークマンの利益率も高められています。
セールでもやってるんじゃないかと思うぐらい安いと評価されています。
セールでもやってるんじゃないかと思うぐらいどれも安い物ばかりでした。
衣料品の品揃いが多いので一般客でも通いやすいのも好印象です。
作業着店だけに工具はマニアックなのが多いですね。
衣類や靴下を安く買う為にワークマンは覚えていて損はないでしょう。
引用元:何事にもコツコツと
ベイジアグループ
ワークマンは、物販チェーン店を中心とする29社で構成するベイジアグループに属しています。
群馬県を地盤とするスーパーマーケットのベイジア(非上場)、埼玉県を地盤とするホームセンターのカインズ(非上場)、そしてワークマンの3社が中心となっています。
PB商品や流通などでシナジー効果を受けられるかもしれないとコメントされています。
ホームセンターのカインズやスーパーのベイシアが属するベイシアグループに所属しており、PB商品や流通などでシナジー効果を受けられるかもしれません。
引用元:ミドル投資ブログ
異常気象が追い風
2018年は酷暑とも言われる猛暑が続きましたが、ワークマンでは空調服、接触冷感機能のコンプレッションウエア、半袖のTシャツやポロシャツ、ショートソックスなど夏物衣料やヘルメットインナー、アームカバーなど防暑小物の販売が好調となりました。
また、西日本豪雨の影響により、レインウエア、長靴、作業手袋の販売も好調でした。
猛暑や豪雨等の異常気象は、ワークマンにとっては追い風となっています。
財務は鉄壁
財務は拡大と改善が続いています。
FC化を推進しているため、固定資産はそれほど伸びず、むしろキャッシュが積み上がる状況となっています。
2018年3月期においては、キャッシュ382億円を保有する無借金経営であり、自己資本比率は81%に達しています。
極めて順調な会社が見せるような財務推移と評価されています。
右肩かつカチンコチン。短期借入金はあるも少ない額で変わらずでお付き合いで借りている感がバリバリ。極めて順調な会社が見せるような財務推移。
引用元:大河の一滴
自己資本比率は75%前後を安定的に確保しており、盤石であるとコメントされています。
財務の安定性を示す自己資本比率はここ数年75%前後を安定的に確保しており盤石です。
引用元:バリュー×グロース株に集中投資
総合評価
ワーキングウェア分野のニッチトップで敵なし、フランチャイズ展開により安定成長を遂げています。
2018年8月時点でPER26.6倍/PBR3.68倍となっています。非常に高い評価を受けており、2桁成長が安定的に継続することが織り込まれています。
株価は、2017年後半から急上昇して高値追いとなっています。指標的には割高感もありますが、月次売上も絶好調であり、押し目買いが継続するものと思われます。
PER20倍台は不思議じゃない優秀さは感じると評価しつつ、過去にはPER10倍割れもあったので市況が冷えれば売り込まれるとも指摘されています。
PER23程度は安くはないとは思うけど、絶対的にはこれくらいつけても不思議じゃない優秀さは感じる会社。一方過去にはPERも10切ったりしてるので市況が冷えれば売り込まれるという可能性は見るべきだとは思います。
引用元:大河の一滴
ホームセンターに属する業種と考えると、業界平均PERは10倍程度であるため、ワークマンは指標的に割高であると指摘されています。
ホームセンターと考えると、PER10倍程度であり、割高です。強みはあるものの、ちょっとカタリストは弱い気がします。浮動株が少ないため株価が維持できているようにも見受けられます
引用元:ミドル投資ブログ
2011年7月とちょっと古めのブログですが、ROEが低下傾向であるため投資しないと結論付けていらっしゃいます。
しかしその後ワークマンのROEは向上しだし、株価も右肩上がりとなりました。唯一とも言えるネックと指摘されているROEが改善したことで魅力的な企業に変貌したものと思われます。
営業利益率、純利益率、ROEともに右肩下がりの低下傾向にあります。特にROEの低下は如実で、5年前の13%台から9%台にまで5年間で約4%ほど落としております。
国内の経済状況を踏まえれば善戦していると言える数字なのかもしれませんが、(ROEが)この水準であれば、投資対象企業としては同社よりも魅力的な企業が他にまだあるのかなと思われます。
引用元:バリュー×グロース株に集中投資