ヤフー(4689)

ヤフーは、ネットサービス先駆。ネット広告、ECが柱。サービスのスマホ化推進。アスクルを子会社化。

株主優待はありません。

安定成長してきましたが、ついに2017年3月期から減益に沈みました。

ヤフーの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。

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安定成長から転換期へ

事業内容

検索ポータルサイト「Yahoo! JAPAN」を運営からスタートし、ニュース、オークション、EC等のWEBサービスを展開してきました。

さらに、アスクル、イーブックイニシアティブジャパン、一休、GYAO、ジャパンネット銀行、バリューコマース等を連結子会社化しており、WEBサービス事業を拡大し続けています。

世界的に見れば検索ポータルサイトはGoogleが圧倒的ですが、Yahooは日本では健闘しています。しかし、今後はジリ貧となっていくとも指摘されています。

最大の売却理由は、Yahooは日本人にしか人気がない!ということでしょうか。
まさにガラパゴス現象。

引用元:チョコの株式投資Diary(米国株中心の資産形成)

安定成長

ヤフーは長年にわたって安定成長してきました。

リーマン・ショックでも売上・利益は落ちずに、安定成長してきた経緯が以下のブログでグラフ化されています。

売上高、EBITDA、純利益ともに順調に伸び続けていますね。2008年あたりのリーマンショックでも全く売上高、利益ともに落ちていません。

引用元:投資の科学的思考

2015年にはアスクルを連結子会社化したことで、売上が飛躍的に伸びています。しかしながら、ヤフー本体のWEB事業に比べると、アスクルのEC事業は利益率が低いため、利益面での貢献は軽微なものとなっています。

ド安定のWEB事業にアスクルを飲み込む形で売上大幅増。も、アスクルが規模の割に利益が大きくないとか、販促ばんばん打ち込んでいるとかで利益が足踏みときてます。この辺が一過性なのか永続化するのか?

引用元:大河の一滴

転換期

GoogleやAmazonに押される現状に対して、ヤフーは、eコーマス分野、インターネット広告分野、モバイルペイメント分野の3つについて大胆に経営資源を投下していくことを発表しています。

今のうちに多額の経費をかけてでも、シェア確保に動くことで、中長期的な成長を狙っています。

大きなコストを掛けるため、その後にちゃんと収益化するかを見ていく必要があると指摘されています。

資料見ると事業立ち上げする気で大きなコストが掛かる見込みだね。長くはここらの立ち上げがちゃんと収益化するか?をどうみるかになってきそう。コストかかっても絶対水準としてはデカイ利益ですけど。そういうわけで変革期に入っていきそうです。

引用元:大河の一滴

上記の投資により、2019年3月期は大きな営業減益となる見込みです。

2018年3月期の営業利益1,858億円から、2019年3月期の営業利益は1,300~1,400億円になるというのが会社予想です。

この業績予想を受けて株価は急落しています。

投資が必要なことは納得できるが、その中身や費用対効果が分からないことが要因であると指摘されています。

決済ですとか、金融サービス、Eコマースの分野で大幅な投資が必要なことは多くの投資が納得していることだと思いますが、その投資の中身や費用対効果について疑問符がついていることが、結果的に前日比-65円、年初来安値という株価を形成しているのではないかと思います。

引用元:ひも的株式投資ログ

大株主のアルタバが継続的に売却していることも要因と指摘されています。

下げている理由としては、明確に確実なことはわかりませんが、3月頃に大株主のアルタバ(米)は保有している株式約35%を売却すると報道されて下げ始め、直近の決算では増収は続いているものの二期連続で減益だったことが嫌気された可能性が高い。

引用元:ダウ部長の生涯投資家として生きる。

この株価下落により、5年間の底まで来ており、投資のチャンスとみる個人投資家もいらっしゃいます。

テクニカル面では5年で見ても5年ベースでの底付近まで下げてきている。

また、それよりも下げるようであれば200円台から少しずつ買い始めるのも悪くないと思う。2012年に一度220円台をつけている。そこまではいかないと思うが、その付近まできたら大チャンスだ。

引用元:ダウ部長の生涯投資家として生きる。

財務は盤石

ジャパンネット銀行を連結子会社化したことで、自己資本比率が減少する等、財務面は少し分かりにくくなっています。

それでも、毎期確実にキャッシュを稼ぎ、現金を積み上げており、財務は盤石な状態が続いています。

2018年3月期においては、実質無借金経営であり、自己資本比率45%となっています。

総合評価

2019年3月期の減益見通しから株価が下落しています。ここ5年間の底値にあります。それほどに減益見通しと投資内容への疑問が強かったものと思われます。

2018年5月時点でPER16.7倍/PBR2.2倍程度となっています。(純利益の予想値がないため、PERは勝手に算出しました。)

ここまで下がると逆張りで狙うのもアリだと思いますし、もう少し慎重になって成長ストーリーを確認するのもアリだと思いますし、それは個人投資家各位の好みとなりそうです。

事業多角化で普通の会社になっていきそうと指摘しつつ、先行きはよく分からないので様子見が賢いのではないかとコメントされています。

いまのところよくわからないですね。ただ儲け続けるのは確定的に思えるしそうなるとPBR2.3ほどは案外妙味ある水準かも。評価改善は時間かかるとは思うけど。でも様子見が賢いかなあ感。

引用元:大河の一滴

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