安田倉庫は、旧財閥系の倉庫準大手。外資系の取り扱い多い。首都圏軸に事業展開し関西強い中央倉庫と提携。
含み資産を抱える資産バリュー株。株主優待はおこめ券です。
安田倉庫の概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
不動産と有価証券の含み資産銘柄
安定業績
安田倉庫は、他の倉庫銘柄と同じように業績は安定的です。
リーマンショック時にも黒字を確保していますが、大きな利益成長期待もありません。
直近の2017年3月期は、取引拡大やメディカル物流拠点が寄与し、増益を確保しましたが、2018年3月期は減益予想となっており、例年並みに戻ってしまう想定です。
翌2019年3月期は中期計画の最終年度となっており、利益の積み上げが期待されています。
翌期に売上高480億円(CAGR7.5%)、経常利益32億円(CAGR9.5%)を目指しております。今期予算が従来どおり保守的な印象があるものの、既に直近期で31億円近い経常益を実現していることを踏まえると、利益面に関しては達成が視野に入るものと思われます。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
最注目は含み資産(ヒューリック株)
業績は安定的で目立った点はありませんが、最注目は不動産と有価証券の含み資産です。
賃貸用不動産だけで170億円の含み益があり、ヒューリック株(時価300億円)を含めた有価証券は400億円と見積もられています。
特に、ヒューリック株については、同様にヒューリック株を大量保有する帝国繊維が売却する可能性があり、その場合には、安田倉庫もヒューリック株を売却するプレッシャーがかかるのではないかと指摘されています。
同じく大量のヒューリック株を保有する芙蓉系の帝国繊維が、大株主のスパークスAMから売却のプレッシャーがかかっていることであり、もし帝国繊維がこの圧力に屈して、保有するヒューリック株の取扱等に関して何らかのコーポレートアクションを採ってくる場合は、少なからず当社へのハレーションが発生すると思われます。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
株主優待はおこめ券
株主優待は保有株式数に応じておこめ券が貰えます。
- 100株以上 2kg分
- 1,000株以上 5kg分
- 5,000株以上 10kg分
長期優遇制度が欲しいところです。
ちなみに、9月にも隠れ優待があるそうです。
3月優待とは別に、9月にも優待があるようです。
安田倉庫が運営するラビスタ函館ベイの宿泊券です。
ありがたくいただきましたが、残念ながら自分が泊まることはなさそうなので、誰かにあげます。
引用元:カブシキ!
総合評価
低PBRの含み資産銘柄であり、現状では倉庫が不要になることは考えられないことから、超長期保有に向いた銘柄と言えそうです。
安田倉庫が他の倉庫株と異なってくるのは、含み資産であるヒューリック株の影響を受けることにあります。
株主としてはヒューリック株を売却して株主還元を願うと思われますが、実現性は不明であり、それをカタリストとしてホールドして待つのは辛いところです。
ローリスク・ミドルリターンの良い銘柄だと評価されています。
ここはのんびりと持っていればたまに「含み資産関連株」として吹くこともありますし、武運が無くて何もなくても、そもそも十二分に死ぬほど割安ですし、「ローリスク・ミドルリターン」のリスク・リワード比に優れた、 「プチ宝くじ」感覚で保有していける実に良い銘柄 であると考えています。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌
地味な銘柄ですが、株価変動が少ないため、持っていて安心と評価されています。
株価(1,002円):★★★☆☆ 見事に横ばいです
配当金(1.4%):★★☆☆☆ 少なめですね
株主優待:★★☆☆☆ もう1枚ほしいところ総合得点(15点満点):8点