ユーシン精機は、プラスチック射出成形品取り出しロボット世界シェア3割で首位。特注機併営。海外向け過半。
安定収益・好財務ですが相応に評価されており割安感はありません。優待も行っておらず、個人投資家の分析はほとんどありません。
ユーシン精機の概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
世界トップシェア製品を持ちながら個人投資家の注目は集まらない
プラスチック成形品取り出しロボット
ユーシン精機は、工場の生産ラインで使われるプラスチック成形品取り出しロボットで世界トップシェアを誇ります。
後発メーカーながら顧客ニーズに応えて新しいロボットに挑戦する姿勢と技術力によって成長してきました。
一風変わった良企業が多い京都らしい銘柄とも言えます。
自動車用プラスチック部品が続伸
従来は、CDやDVDの成形機で有名だったそうですが、昨今では、強度と燃費を両立できるとしてプラスチック部品が自動車に利用され始めており、ユーシン精機はその分野で業績を伸ばしています。
少し前のユーシン精機は、CD、DVDの成形機で有名な企業だったんですよ。その後、CD、DVDの販売が落ち込んでいき、その手の成形機も売れなくなってきます。とはいえ、そもそもプラスチック加工で高い技術を持っていまして、今は自動車や医療機器などで使われるプラスチック部品を製造する機械が売れているんだそうです。特に自動車は軽量化を図るためプラスチック部品が増えていて引き合いが強いと聞いています。
引用元:SyncHack.com絵空事
自動車生産と関係すると思われますが、北米・メキシコが伸びているとも指摘されています。
海外が強く、北米が伸びています。北米と言ってもメキシコ方面だとは思いますが =)
アジアも伸びているのですが、日本企業が現地で使用しているとのこと。アジアだと安い製造機械に圧されないか聞いたのですが、確かに価格はユーシン精機の方が高めですが、他より電気消費が少なくて選ばれてるとのこと。アジア地区は、機械よりも電気代の方がずっと高く付くんだそうな。
引用元:SyncHack.com絵空事
安定収益・好財務
世界トップシェアの製品を持つだけあり、リーマンショック時にも黒字を確保するほど安定収益をあげています。
また、安定収益からキャッシュを積み上げており、無借金経営で自己資本比率80%超と鉄壁の財務となっています。
総合評価
安定収益・好財務ながら、既に東証1部銘柄で株主優待も実施しておらず、PER26倍(2017年7月時点)で割安感もないということから、個人投資家からの注目はほとんどありません。
好財務で堅実経営ですが、ROEが1桁というのも昨今のROEブームから置いてけぼりにされている印象です。
指標面での割安さが出るほどの株価暴落があれば別ですが、現状では魅力は乏しいものと思います。