豊商事(8747)

豊商事は、商品先物大手で貴金属主体。株価指数証拠金取引(CFD)、外国為替証拠金取引(FX)も展開。

株主優待はありません。

豊商事の概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。

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親会社が転々とする市況銘柄

事業内容

豊商事は、商品先物取引、金融商品取引(CFD、FX、証券)、貴金属現物販売を行っています。

主力の商品先物取引とは、農産物・エネルギー・貴金属等の上場商品の先物取引です。

ここ最近は金融商品取引の比重が大きくなっていましたが、2018年3月期においては、商品先物取引が活発化(原油や貴金属)しました。

豊商事 手数料収入比率

豊商事2018年3月期連結決算会社説明資料より抜粋

業績はブレが大きい

業績は市況影響を受けやすく、ブレが大きいです。

リーマンショック後の2011年3月期まで、2013~2014年3月期、2017年3月期には、最終赤字となっています。

しかしながら、2018年3月期は一気に黒字転換し、業績を伸ばしました。株価は急伸し、個人投資家の注目も集まっています。

プロスペクトによる敵対的TOB失敗

2014年、東証2部で不動産が主力のプロスペクトが、豊商事をTOBすることを発表しました。

豊商事とは事前の協議がなく敵対的TOBとなりました。

当時の大株主たちからの賛同を得られていない状況で、過半数取得は困難であると指摘されていました。

豊商事の株主構成を見ると、あかつきが約20%、多々良家が約20%、自社株約7%、他取引銀行・持株会等それなりに持っているので、あかつき・多々良家等の賛同を得られないと、過半数取得するのは困難かと。

引用元:株・不動産投資で一人会議

実際に、TOBへの参加はほとんどなく、TOB不成立に終わりました。

プロスペクト→あかつき→EVO JAPAN

上記TOB失敗後、プロスペクトが保有する株式は、あかつき本社に売却されました。

これについては、プロスペクト、あかつき、豊商事の3方良しだった可能性が指摘されています。また、プロスペクトが敵対的TOBを仕掛けたにもかかわらず、あかつきに売却するのは不自然であるということもコメントされています。

あかつきからすれば1000円の価値がある豊商事の株を460円で買えたという利点。豊商事からすれば昔から仲が良かったあかつきと関係が強化できるというメリット。プロスペクトからすれば400円で取得した豊商事株を460円で売れるというメリットが存在します。(利益という意味で見れば諸経費含めて利益が出ているのか否かは微妙ですが……)

引用元:株式投資.jp

そして2015年10月には、あかつきは豊商事の保有株全てをEVO JAPANへと売却しています。

総合評価

業績が市況次第であり、ブレが大きいため、基本的には触る必要はないと思われます。

それでも2018年3月期の好決算と黒字拡大の見通しから個人投資家の注目が集まっています。

2018年6月時点でPER不明/PBR0.44倍となっています。業績予想を発表していないためPER算定不可となっていますが、四季報数値ではPER13.4倍となります。

証券・商品先物取引業としては指標的割安感はそれほど無いと思われます。

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